英国王のスピーチ
公開日:
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映画感想文
(ネタバレ注意)
アカデミー賞作品賞をはじめ主要4部門を独占した話題の映画「英国王のスピーチ」を観た。
これは、イギリス王ジョージ6世の史実に基づく物語。
悩める王ジョージ6世の吃音を克服する様子を通じ、身分の違いを超えた男の友情と、傷ついた人間の再生を描いた物語だ。
とても心温まる映画だ。
そして、主演、助演の迫真の演技に目を見張る。
アカデミー賞は、ジョージ6世を演じたコリン・ファースが主演男優賞を受賞したが、
個人的には、言語聴覚士ライオネルを演じたジェフリー・ラッシュの演技がとても心に残った。
なんというか、いい味をだしてるんだよね。
それに、ラストがいいよね。
結局、ジョージ6世は最後まで「ライオネル」と呼ばなかった。
いつかライオネルって呼ぶんだろうと思ってた観客の期待を裏切る。
さすがに、英国王に立場でそれだけは言えないみたいだ。
でも、そこでさらっと妻のエリザベスが「ありがとうライオネル」って言う。
そして、ジョージ6世の視線も「ありがとうライオネル」って言ってるように見えた。
もどかしいけど、さわやかな演出だ。
鬱になったり、自殺するのは、悩みがあるからじゃなく、悩みを心から相談できる相手がいないからだと思う。
現代のようなせちがない世の中にこそ、このような優しい映画が求められるんだろうね。
ベタだけど、改めて友情の大切さを教えてもらった。
この映画を観たら、誰でも必ず、人に優しくなれるはず。
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