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日本未公開の「ヒックとドラゴン2」をやっとDVDで観ました

 

 

世界中で大ヒット、

ゴールデングローブ賞最優秀長編アニメーション賞受賞、

アカデミー賞最優秀長編アニメーションノミネート

 

そんな「ヒックとドラゴン2」が、

なぜか日本では劇場公開されませんでした。

 

前作「ヒックとドラゴン」は日本ではパッとしませんでしたが、日本以外では驚異的な大ヒットを記録しています。

私も前作「ヒックとドラゴン」がとても大好き(私の個人的年間ベスト映画でその年の第2位)でしたので、なぜ日本で公開しないのか、ずっとヤキモキしていましたが、結局日本では公開されることはありませんでした。

 

そんな「ヒックとドラゴン2」ですが、昨日やっと日本でもDVDが発売され、早速観ました。

 

 

 

 

前作同様、いやそれ以上の、爽快な飛行シーンには目を見張ります。

迫力のバトルシーン。

絶対に3Dで劇場で観たかったです。

 

 

物語は、前作よりも複雑で壮大になっています。

 

前作は、主人公ヒックの成長物語にスポットが当てられてました。

周囲と違う価値観を、周囲と迎合することなく、己の信念を突き通し、周囲にその価値観を認めさせ、世界を変えていく様子に、私は感情移入しました。

空気を読む、KYとかいう風潮に、風穴をあけるような内容で、痛快でした。

 

今作は、主人公の成長物語という側面はあるものの、より広範囲になります。

 

それは、物事は視点によって変わるものであるということ。

憎しみは憎しみの連鎖を生むもので、解決策ではないということ。

大きなテーマが根底にあるよう感じます。

 

今回の敵は、ドラゴンに仲間を殺され、片腕を奪われた男です。

ドラゴンへの憎しみ、怒りが彼の原動力となっています。

憎いドラゴンを支配し従わせ、ドラゴン軍団という圧倒的な力を得て、世界を征服しようと企んでいます。

 

まるで中東情勢、世界中で起こっているテロなど憎しみが憎しみを呼ぶ連鎖に陥ってる世界情勢を案じるかのようです。

 

私たちは、宗教、民族というレッテルを憎しみの対象にしていますが、それでは永遠に問題は解決されません。

憎しみの根源が何なのかを考え、憎しみの対象と対話すること、

それが、ヒックのように世界を変える術なのではないでしょうか。

 

 

前作で主人公は足を失うなど、この作品は、子供向けファンタジーの常識から考えると、まさかな展開がありますが、今回もそれは健在です。

ダークサイドに堕ちたとはいえ、トゥース(ヒックのドラゴン)があんなことをするなんて。。。

それが、物語を急展開させ、ヒックの人間的成長を加速させていますが、多分賛否が起こるところでしょう。

あんなことがあったあとで、ヒックはトゥースと今後も前と変わらずに仲良くやっていけるのか、疑問が残りました。。。。

 

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