「Startup Weekend ひろしま」に参加しました
公開日:
:
スタートアップ, ハッカソン・アイデアソン
2022年3月11日から13日
「Startup Weekend ひろしま」に参加しました。
https://swhiroshima.doorkeeper.jp/events/128692
その体験記をライフログとしてダラダラ綴ります。
Startup Weekend(スタートアップ・ウィークエンド)とは、
(以下募集サイトより)
世界158ヶ国で7,000回以上、日本でも80都市以上で開催されている「スタートアップ」体験イベントです。金曜日の夜から日曜日までの54時間で仲間づくりをしながら、アイデアをカタチにするための方法論を学び、スタートアップをリアルに経験することができます。
というイベントです。
私は2018年深セン以来の2回目の参加です。
1日目
まず、初日に自分のアイデアを発表する1分間ピッチがあります。
このピッチのアイデアを参加者全員で投票し、得票数の多いアイデアをもとにチームビルディングをするという流れです。
残念ながら私のアイデアは全然ダメでした。
ただ、たまにこういうイベントに出ないと勘違いしてしまうので、良かったと思います。
そもそもガチに自分ごとの課題がないから人の心を打たないんだろうなと反省。
会社の中しか世界がなくて、「俺はアイデアマンだぜ」って勘違いしてる人は、こういった外部の誰も忖度してくれないイベントに参加することをお勧めします。自分と世間のズレに気づくことができますので。
さて、 自分のアイデアが選ばれなかったので、次は自分が参加するチームを選びます。
私はエンジニアではなく普通のサラリーマンなのですが、趣味でプログラミング等をしてて、ハッカー(Startup Weekend ではエンジニアの役割をハッカーと呼ぶ)として参加できそうなチームを物色。
とりあえず「イベントでのボッチ問題を解決する」チームに参加することにしました。
で、1日目は終了。
2日目・3日目
2日目朝
昨夜チームを決めたばかりなのに、似島を盛り上げるアイデアを考えてるチームに移籍することにしました。
だって、似島に視察すると聞いて、楽しそうだったので。
StartupWeekendでは、こうやって、途中でチームを変えることもできるんです。
で、似島堪能
島を巡りながら、似島を盛り上げるアイデアのディスカッションを重ねましたが、結局ハッカーが不要になった(開発することがなくなった)ので、元のチームに戻りました。(優柔不断)
この時点で2日目の15時。
元のチームに戻ると、だいぶ色々決まってました。
すでに、ラジコンカーを使ったMVPを作り始めてました。
MVPについて
ここでMVPについてちょっと語ります。
スタートアップウィークエンドは、アイデアだけではダメで、MVPがあるかどうかが問われます。
MVPとは、Minimum Viable Product の略で、実用最小限の製品のことです。
プロトタイプともモックアップともちょっと違います。
このブログでMVPを説明するのにあたって、最初にMVPの概念を紹介したと言われるエリック・リースの名著「リーンスタートアップ」を10年ぶりにザーッと読み返してみました。
かつて一世を風靡したクーポン購入サイト運営企業「グルーポン」の事例がわかりやすいです。
グルーポンは、最初はホームページすらなく、グルーポンというブログを開設し、毎日クーポンの記事を書き、ブログで注文を受けて、電子メールでクーポンのPDFを送っていました。
MVPってそういうことです。
いきなりECサイトなんか作らなくても、検証する段階ならブログで十分なのです。
エンジニアがいないからアイデアから先に進めないんですって人をたまに見るけど、そういうことなんですよ。
「リーンスタートアップ」の文中の言葉を借りると、
プロトタイピングやコンセプト検証と違い、MVPは製品デザインや技術的な問題を解決するものではない。基礎となる事業仮説を検証するためのものなのだ。
マイチームのMVP
我がチームのMVPの話題に戻ります。
我がチームは、イベントでのボッチ問題の解決策として、参加者をマッチングするロボットという案。
ロボットのMVPは、チームメンバーの機械系エンジニアのNさんの発案で、市販のラジコンカーをもとにしてました。
第1形態
これには、コロンブスの卵的な衝撃を受けました。
「そうかラジコンでいいんだ」
動くモノがあれば、イメージしやすいです。
チームメンバーやメンターからアイデアが出てきます。
・カワイイのがいい
・背丈が低いので人間が話しにくい
こういうアイデアをもとに、
Nさんは早速100円ショップに材料を買いに行き、板で筐体を作り、車輪をつけて、
第2形態
あらまあ、もうラジコンカーに見えませんね。
次は、
・顔が欲しい
・もっと可愛く
第3形態
顔はタブレットとぬいぐるみ
写真ではわかりませんが、タブレットから猫の鳴き声が流れてます
(チームリーダーの飼い猫)
猫のGIFアニメーション
https://sozaikoujou.com/528326
を追加し、
最終形態
進化の変遷
私は、タブレット表示の猫の顔部分を担当しました。
当初はプログラムを組んで、ボッチの人にレコメンドする相手をタブレットに表示したり、会話機能を実装しようとして、結構苦労してましたが、
リーダーからのひとこと
「あらかじめ用意したものでよくない?」
(写真 左リーダー、右は私)
このひとことで吹っ切れました。
たしかに、作り込んで動的にしたとしても、自己満足なだけで、プレゼンでは誰にも気づいてもらえない可能性が高いです。
よって、以下のようにしました。
・レコメンド相手は、あらかじめ用意したものを表示する。
・ロボットのセリフはあらかじめ用意した音声データを再生する。
こうしてできあがったHTMLファイルを個人的に契約してるレンタルサーバーにアップし、ウェブで公開し、タブレットでそのウェブサイトを開いています。
ご参考までに、コードはこちら(HTML、Javascript)
https://gist.github.com/tatsuya1970/46135a9b7381f0824208e02287ef144f
3日目(最終発表)
最終日の夕方はプレゼンです。
寸劇をやって会場の笑いをとったり、実際にロボットを動かしたりして、盛り上がりました。
辛口の審査員の方々からもいい評価をいただき、
「もしかして優勝するんじゃね?」と手応えを感じてました。
しかし、結果は
準優勝でした。
優勝チームは、シングルマザー向けのエンジニア養成講座。
発案者自らの自分ごとの課題、そして社会的意義のある解決策、なんといっても参加チームの中で1番起業へのイメージを感じました。
納得の優勝でした。
最後に
私はハッカソンにはよく参加しますが、何か作ることを優先し社会課題などは二の次で、聴衆にウケるもの、笑ってもらえるような(いい意味で)変なモノをよく作っていました。
そういうことに慣れた私にとって、Startup Weekendは、改めてビジネスを考えるいい機会になりましたし、社外の面白い人たちとも知り合えて、有意義な3日間でした。
みなさん、ありがとうございました。
(スタートアップの写真といえば、アー写)
さて、私は出世とは無縁の中年の普通のサラリーマンです。
明日にでも肩たたきに会ってもおかしくない存在です。
AIに職を奪われてもおかしくない境遇です。
ということで、
そろそろ本気で自分のビジネスを考えないとヤバい!
と決意を新たにしました。
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