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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q  (ネタバレあり)

公開日: : 最終更新日:2021/03/30 エヴァンゲリオン, 映画感想文 ,

エヴァンゲリオンを観た。
まずはお断わり。
【私のエヴァンゲリオンに関する属性】
テレビで「新劇場版:序」と「新劇場版:破」を観た。
たった、それだけ。
アニメもほとんど見ない。
普通の40代リーマンのオッサン。
エヴァンゲリオンの関わる書籍、評論、解説などもまったく読んでない。
なので、多分トンチンカンな感想になると思うけど、ご容赦を。

これからは、ネタバレあり。
内気でウジウジしてた主人公シンジ君が、前作のラストで覚醒した。
こういった覚醒したあとのお話って概して魅力が半減する。
北斗の拳、マトリックス、ドラゴンボールなど
完全に強くなる前までが面白かったけど、そのあとは感情移入できなかった。
シンジ君はウジウジしてたからこそ、全国のコミュ障の若者に共感を呼んだのだから、さてどうなることやら。

で、
その心配は杞憂だった。
シンジくんはやっぱりシンジくんだった。
人間はそう簡単に変わらない。
スゴい経験をしたところで、継続しなければ変わらない。
自分が原因で世界が破滅したというのに、シンジ君は相変わらず自分の世界に引きこもってる。
僕のせいじゃない、
僕は関係ない、
もうエヴァンゲリオンに乗りたくない。
相変わらずの、ウジウジした14歳の少年。

緊迫する中東情勢など
世界ではいろいろなことが起こってる。
でも、僕たちもシンジ君と同じ。
そんなこと関係ない。
当り前のことだけど、世界で何が起ころうと、僕たちには関係ない。
結局、僕たちは自分の限られた世界以外のことはどうでもいい。

前作までの、普通に学校に行って、コンビニで買い物したり、という普段の日常の世界の中に、突如、街を壊滅するほどの勢いで敵が襲ってくるというのに、登場人物達の切羽詰まらないあの感じ。
このどことなく、リアル感を感じさせないところが、僕たちが世界情勢や周りの事件にリアルを感じないのと同じ種類の本当のリアルを表現していると思う。(変な日本語?)

だが、前作までの日常に潜む非日常という設定ががらりと変わり、本作は大胆な変更を見せる。
学園ものアニメな雰囲気が一気に失われ、ハルマゲドン後の終末感、地獄絵図が広がる。
アニメなキャラクターと、使徒にみられるシュールレアリズム的な表現、中世宗教画の地獄絵図のような絵画が同居した世界観に、心の奥底の何かを揺さぶられる。

結局、エヴェンゲリオンとか、使徒って何を意味してるんだろう。

カフカの「変身」では、
何の前触れも説明もなく、主人公は朝起きると虫になってた。

シンジ君も同じ。
エヴァンゲリオンに乗ることなんかに理由なんてない。
使徒が襲ってくることに理由なんてないのかもしれない。

僕たちも同じ。
多分、生きていることなんかに特別な理由なんてない。
だから、人生に意味を求めて何もしないよりも、
現実の世界に飛び込み、もがき苦しんだほうがいいに決まってるはず。

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