遠隔押印マシーン『InCaaaan(インカーン)簡易版』の作り方
※同じ記事をQiitaに書いてますが、ブログにも残します。
新型コロナ禍でテレワークが急速に普及しています。
しかしながら、押印が必要なため、テレワークができず、出社を余儀なくされてる人がたくさんいます。
そんな方々のために、出社しなくても押印ができるマシーン「InCaaaan(インカーン)」の作り方をご紹介します。
(本当は自分用の備忘録ですが)
これは、2019年9月開催の広島県主催のハッカソン レッドハッカソンHIROSHIMA 2019で優勝した作品です。
ほとんどは、チームメイトの @oic0310 さんが実装し、すでにQiitaに作り方を投稿しています。
今回私は「ボタンを押せば、押印マシーンが作動する」箇所だけとりあげた簡易版の作り方をご紹介します。
会社で InCaaaan の導入を検討するときに決裁者に見せるプロトタイピング用や、趣味の電子工作などでご参考にしていただければと思います。
作るもの
InCaaaan(インカーン)簡易版
システム構成
必要なもの
・サーボモーター(マイクロサーボ SG-5010)
・ケーブル(オスーオス)3本
・モバイルバッテリー
・印鑑
・サーボモーターを固定するもの(本件では透明プラスチック)
・土台(本件ではバインダーを使用)
・両面テープ(強力なもの)
・グルーガン または 結束バンド
SORACOM LTE-M Button
SORACOM LTE-M Button(以下ソラコムボタン)については、まずSORACOMのユーザーコンソールやAWSの AWS1-Clickで設定します。
設定方法は公式サイトのこの記事の ステップ1からステップ4が参考になります。
SORACOM LTE-M Button powered by AWS をクリックしてSlackに通知する
この記事ではソラコムボタンを押したらslackに通知するようになっていますが、今回はその部分をobnizにhttp通信するようにします。
ソラコムボタンを押したらobnizにhttp通信するAWSのLambdaのコードは以下
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 |
#!/usr/bin/python # _*_ coding: utf-8 _*_ import json def lambda_handler(event, context): import urllib.request url = 'https://obniz.io/.............' #obnizのURL req = urllib.request.Request(url) try: with urllib.request.urlopen(req) as res: body = res.read() except urllib.error.HTTPError as err: return { 'statusCode': 404, 'body': json.dumps(err.code) } except urllib.error.URLError as err: return { 'statusCode': 500, 'body': json.dumps(err.reason) } return { 'statusCode': 200, 'body': json.dumps(body) } |
サーボモーターを動かす
obnizとサーボモーターをつなげる
ozniz ー サーボモーター
io2 ー signal(黄色の線)
io1 ー vcc(オレンジの線)
io0 ー gnd(茶色の線)
obnizの準備
公式サイトに書いてあるとおり簡単に始められます。
公式サイト「obnizのはじめ方」
コード
obnizの開発者コンソールにコードを入力します。
前述のハッカソンのチームメイトのQiitaの記事を参考にしました。(ほぼ丸写し)
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 |
<html> <head> <meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1"> <script src="https://obniz.io/js/jquery-3.2.1.min.js"></script> <script src="https://unpkg.com/obniz@2.4.0/obniz.js"></script> </head> <body> <script> var obniz = new Obniz("XXXX-YYYY"); // XXXX-YYYYはobnizのID obniz.onconnect = async function () { var servo = obniz.wired("ServoMotor", {gnd:0, vcc:1, signal:2}); servo.angle(128.0); // ここの角度を調整してください setTimeout(function(){ servo.angle(0.0); }, 3000); </script> </body> |
コードを入力したら、開発者コンソールの「実行」ボタンをクリックすると、サーボモーターが動きます。
動くことを確認したら、いったん、サーボモーターとobnizを外します。
工作
最後に、InCaaaan本体を組み立てます。
実は、コード書くより、ここが大変でした。
サーボモーターを固定します。
プラスチックに穴をあけてサーボモーターをネジで固定しました。
サーボモーターの下のカバーを外したらちょうどネジ穴があったのでそこを活用しました。
印鑑を何か棒のようなものをテープでぐるぐる巻きにして固定します。
(私はプラスチックのハンガーの一部を拝借しました)
これを、サーボモーターにグルーガンで固定します。
角度調整後、結束バンドで固定した方がいいと思います。
土台(バインダー)に強力な両面テープで固定して、
サーボモーターとobniz、obnizとモバイルバッテリーをつなげます。
完成!
あとは、ソラコムボタンを押せば、どこからでも印鑑を押すことができます。
最初はうまく押印できないと思いますので、何度もobnizのコードの角度の微調整を行ってください。
それでは、テレワークの成功をお祈りいたします。
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