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実践的「哲学」入門(東洋経済)

公開日: : 新聞・雑誌等


週刊東洋経済2010.8/14-8/21合併号の
『実践的「哲学」入門』
を興味深く読んだ。

政府や企業が一貫性のない施策をするのは、執行者に「哲学」が無いからだと悟った。
イデオロギーなんか必要ない。
そのときどき、個別の状況に応じて、最適な政策をとればよい。
と考える人も多いだろう。
しかし、それではまずい。
最近の政治状況混乱の原因は、政策決定があまりに当事者たちの個別・具体的な情動に左右されていることにあるからだ。
これでは民主主義は限りなく劣化してしまう。
(北海道大学橋本努准教授)
根本的な座標軸がないと、みんなに良い顔をして結局何もできない鳩山さんみたいになってしまう。

それでは、まずは自分の立ち位置を把握してみよう。
本号に自分のイデオロギーが判定できるテストがあるので、試してみよう。
その結果、私はリバタリアニズム(自由至上主義)でした。
政策的には小泉政権、みんなの党に近いらしい。
うーん、当たってるかも。

では、各イデオロギーについて本書から強引に抜粋すると

■リバタリアニズム(自由至上主義)
 個人の自由を最大限に尊重
 国家には最少機能だけを求め再分配(福祉政策)に否定的
 ・政府による経済への規制・介入には基本的に反対
  → なぜなら、権力は腐敗するからだ。
 ・公的社会保障を認めない。
  →なぜなら、非効率的な官僚制度の肥大化と、
    政府による個人の生活への介入をもたらすからだ
 (ロック、ハイエク、フリードマン、ノージック)
■リベラリズム(自由主義)
 政治的には個人の自由を尊重するが、経済的には「再分配」を重視。
 人類共通の「正義」を主張。
 宗教的に中立。
 ・自由ではなく、むしろ他者への公正さを求める正義が根本理念となる。
 ・敗者にも人間としての品位を保持するのに最小限を保障することで、
  経済活動も活性化される。
 (カント、ロールズ、R.ドゥウォーキン、セン)
■コンサバティズム(保守主義)
 経済活動への政府の干渉は抑制する一方、
 政治的には家父長的な伝統的道徳観を尊重
 (シュトラウス、ベル、W.クリストル)
■コミュニタリアニズム(共同体主義)
 個人の権利や正義より「善」の優位を主張。
 宗教も重視。
 オバマ政権が近い
 (アリストテレス、ヘーゲル、マッキンタイヤ、サンデル)

最近、NHKで放送されたサンデル教授の「ハーバード白熱教室」を機にビジネスマンの間でも哲学への興味が深まってます。
私もサンデル教授の『これから「正義」の話をしよう』を読み、(近日感想をUPします)
一貫した哲学・思想の重要性を感じてきました。
もっと若い頃にこういったことを知っていればと思う今日この頃です。

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