*

ネコを探して

公開日: : 最終更新日:2018/02/06 ネコ, 映画感想文

フランスのドキュメンタリー映画
予告編の「ネコかわいい」っとした雰囲気とは違い、ピリっと皮肉のきいたドキュメンタリー。
この題名、予告編に誘われて観に行くと、ショックをうけるかも。
資本主義、消費社会を痛烈に批判しているから。

フランス革命の時代、何者にも束縛されないネコは「自由」の象徴だった。
人間と微妙な距離感を保ちながら、共存を図っていた。
しかし、資本主義が成熟するなか、人間とネコの良好な関係は失われている。
水俣では人間とネコは共存していた。
水俣の漁師はネコに魚を与える。
ネコは漁の網を食い破るネズミを捕まえる。
水俣病がその関係を壊した。
イギリスの国鉄では人間とネコは共存していた。
電気危機のケーブルをかじるネズミ・ウサギを捕まえる。
ネコ用のエサまで予算があったほど。
民営化。資本家にとってこれは無駄。
大量の人間がリストラされ、ネコもリストラ。
世界で最も効率化が進んでいる日本では、
ネコは共存共栄の関係ではなく、愛玩の対象。
「カワイイ」の対象。
そして、癒しの対象。
そこには消費物としてのネコがいる。
飽きられたら捨てられる。
殺傷処分されるネコたちの悲痛な叫びは誰にも届かない。
ネコ語が理解できるという「にゃうりんがる」でさえ、「助けて」という言葉は登録されていない。
アメリカのある終末医療の病院、
人間の死期がわかるというネコがいる。
彼はひっそりと人間の死を見届ける。
優しくも寂しいエピソードだけど、これが現実。
資本主義の行きついた先はここなのか。
人間は死んでこそ、やっと自由になれるのか。
・・・・・・・・

私の感じ方はかなりダークですね。
そうはいっても、感じ方は人それぞれ。
さあ、ネコを探しながら、
近代・現代社会の歴史の旅に出よう。
自分探しの旅に出よう。

公式サイト
http://www.neko-doko.com/index.html

ad

    この記事が気に入りましたら、ぜひTwitter、facebookボタンをお願いします。
    ブログを書くモチベーションになります。よろしくお願いします。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
この記事が良かったらビットコインで寄付をお願いします。
ビットコイン投げ銭ウィジェット



関連記事

『ルックバック』観た。

  6月に観た映画を今頃ブログに     ルックバック観た。 原作は何度も読んでて結末を知ってるだ

記事を読む

30年ぶりのマッドマックスの新作「怒りのデスロード」から生きる勇気をもらう

          30年ぶりのマッドマックスの新作を観ました。   「怒りのデスロード」   この

記事を読む

人間の感覚を失う恐怖〜「サウルの息子」を観て

              numb 発音nʌ'm   (形容詞)麻痺している、感覚を失った    

記事を読む

『羅小黒戦記2』を観た

2025年12月28日 今はネットでいつでもたくさん映画を観ることができる時代だけど、家では気が散っ

記事を読む

『RRR』を観て

  「バーフバリ」をずっと観たかったけど、機会がなくてそのままになってたところ、「バーフバリ」の監督

記事を読む

ad

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

ad

2025年Tatsuya’s Blog 年間アクセスランキング

2025年最後のブログは、毎年恒例の 「Tatsuya’s blog

Tatsuyaの2025年劇場映画ベスト3

  今年を振り返る自己満足企画「個人的映画ベスト3」です。 2010

『羅小黒戦記2』を観た

2025年12月28日 今はネットでいつでもたくさん映画を観ることがで

アリ・アスター監督の新作『エディントンへようこそ』を観た。

2025年12月28日アリ・アスター監督の新作『エディントンへようこそ

『ズートピア2』を観た。

『ズートピア2』を観た。前作と同じく道徳の押し付けではなく楽しみながら

→もっと見る

PAGE TOP ↑