映画『ゴーン・ガール』を観て、結婚について考える
付き合う前、結婚する前は、相手に気に入れられようと、相手にとって理想な自分を演じようと努力します。お互いがお互いに気に入れられようと、お互いを高めていくいい関係が続きます。
しかし、人間、無理は続かないもので、結婚したら、本当の自分、怠惰な自分に戻ってしまい、百年の恋も冷めてしまうのが常でしょう。
私も、結婚してから、約5年、体重は10キロ増え、結婚する前とは見るも無惨なメタボなおっさんになってしまいました。
これが、当たり前なのかもしれません。
しかし、それを許さない人もいることでしょう。
とくに結婚は、女性にとっては、一大事。
「卵を1つのカゴに盛るな」
という投資の格言があります。
女性にとって、結婚は「卵を1つのカゴに盛る」に等しい行為だからです。
だから、相手次第。
とてもリスクの高い行為だと思います。
だから寿退職で専業主婦になるのは絶対にオススメしません。
本当に卵を1つのカゴに盛ってもいいのですか?
映画「ゴーン・ガール」を観た。
妻が突然行方不明になった。
一体、何が起こったのか?
夫が殺したのか?それとも?
そんな、サスペンス映画です。
「セブン」「ドラゴンタトゥーの女」のデビッド・フィンチャー監督らしくオドロオドロした緊迫な展開を見せますが、謎が解けた後半からはブラックユーモアたっぷりで、たまに笑いが起こるような展開なので、フィンチャー苦手な方でも大丈夫かと思います。
この作品は、妻が行方不明となってから、警察の捜査で明かされていく夫婦生活を目の当たりにするなかで、結婚と何か、夫婦とは何かを、私たちに考えさせます。
これ以上は、何を言ってもネタバレになりそうなので、ストーリーにはふれませんが、僕の感想としては、
結局、夫婦って、アカの他人ってこと。
その他人どおしが、お互いの役割を演じ、人生の諸リスクに対応するために、結婚というプラットフォームを利用している。
そのプラットフォームの中での力関係で相手に優位になるために、お互いがお互いを支配しようと微妙な関係を続けている。その微妙な緊張関係を維持できる間はいいのですが、いったん綻びが出始めると、愛が憎悪に変わってしまうのでしょう。
男性に支配されている結婚生活を送っている女性には、スカッとする作品でしょうし、男性は、女性の恐ろしさに背筋が凍る思いがすることでしょう。
というわけで、すべてのカップルにオススメの映画です。
とくに、
結婚にキラキラした幻想を抱いてる人や、
倦怠期の夫婦など。
映画を観た後に、結婚とは何か、夫婦とは何かを考えるキッカケになることでしょう。
P.S.
何はともあれ、行方不明になった妻を演じたロザムンド・パイクに注目です。
映画史に残る怪演だと思います。
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