杉本博司 アートの起源/宗教
今日は、香川県の丸亀の猪熊弦一郎現代美術館に行きました。
丸亀駅前にドバーンと建ったこの建築物に圧倒されます。
地方のさびれた都市の駅前に、この建築物がドバーンと。
調和してるのか、してないのか。
とてもシュールな光景です。
今回見に行ったのは、
写真家杉本博司氏の「アートの起源 / 宗教」
なんと、この「アートの起源」は、1年をかけて四季ごとに異なるテーマで開催されています。
私は今年の2月に「科学」を見ました。
そのときのブログ記事はこちら
http://pub.ne.jp/TakeTatsu/?entry_id=3482413
その後「歴史」、「建築」と続き、
今回見たのは、最後のテーマ
「宗教」
この水平線の写真。
ロックファンにはお馴染みの写真。
そう、U2の直近のアルバム「No Line On The Horizon」
のジャケットの写真に使われた写真。
杉本氏は世界中の水平線を撮り続けている。
水平線って何ともいえない魅力がある。
ずっと見ててても飽きない。
あの彼方には何があるのだろうか?
あの彼方には希望があるのだろうか?
あの彼方には絶望があるのだろうか?
この景色は古代の人たちも現代の人たちも変わりない。
水平線への情景は、古代の人も現代の人も、人種が違っても、同じに違いない。
水平線の写真が8つ展示された部屋で、ふとプチ瞑想にひたる。
私の遺伝子の中に封印された古の感覚が呼び起こされるようだ。
ふと、目を開ける。
景色がどこなく違う。
何かが変わったような気がする。
無限に見える水平線。
しかし実際には水平線は有限。
水平線の向こうには何かがある。
そう、無限という概念は人間の想像の中にある。
無限は人間が生み出した。
そして無限を畏れる人間は「神」を生み出した。
無限を「神」という概念で定義した。
そう、人間の想像力は「神」を創造した。
古今東西、それは変わりない。
しかし、人間が創ったはずのモノなのに、神は人間を超越した何かがある。
三十三間堂の千体の千手観音像の写真。
蛍光灯等を排除するなど平安時代の人が見たであろう情景に忠実に撮影されたそう。
圧倒される。
この巨大な写真がワンフロアにたくさんある。
とても圧倒される。
これを見て思う。
決して、神は単なる人間の想像の産物ではない。
何かが存在する。
森羅万象をつかさどる何か絶対的なものが。。。
14世紀に制作されたキリストの像も展示されていたが、
そのキリストの表情と千手観音の表情はとてもよく似ている。
これは決して偶然ではない。
シンクロ二シティ?
いや、もっと根本的で絶対的な何かだ。
宗教とは何か?
神とは何か?
ちょっと考えさせられた休日の午後でした。
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