チャイナパワー「電影革命の衝撃」
NHKスペシャル
チャイナパワー第1回「電影革命の衝撃」を見た。
中国のホットな映画産業を取り上げた内容に、
これからの日本映画はどうなるんだろうと一抹の危惧を感じた。
今や、中国は、工業、金融と世界を牽引する国となった。
そして次に目指すのが、本当の一流国を目指すことだ。
一流国とは、文化が一流の国のこと。
中国政府は、文化産業、なかでも特に「映画産業」を国家の最重要課題として取り組んでいる。
そして、5年後には世界一を目指しているのだ。
世界最先端の映画スタジオというインフラ面と、税制面での優遇策、
そして、10億人という巨大市場を吸引力に、世界中から優秀な人材を集めている。
かつて中国、香港からハリウッドへ行った人材が、今は逆流しているのだ。
ジョン・ウー、ピーター・チャン、ジャッキー・チェン、チャン・チー、チョウ・ユンファ等等
あたかも、シリコンバレーへ流出した中国人が続々と帰国したような現象が映画産業でも起こっている。
そういった良い循環により、中国映画は年率30%の成長を続けており、投資マネーを世界中から引き寄せている。
しかし、負の面も見逃せない。
それは、中国政府の規制により、自由な芸術的表現、政治的表現ができない点だ。
だが、映画監督のピーター・チャンいわく、
「規制の中で良い映画を作り、結果を残すことで、制度を変えることができる。」
なるほど、この言葉は我々の仕事や身近なことにもとても参考になる。
さて、私がこの特集で一番恐ろしく感じたことは、
映画を通じて、世界中が中国に洗脳されるのではないかということ。
戦後、日本人を始め世界中の人々は、ハリウッド映画に憧れてアメリカに洗脳されました。
それと同じことが、ハリウッドから中国になるのかもしれない。
そんなことあるわけないと笑ってるあなた、
既に東南アジアではハリウッド映画よりも中国映画ばかり見られてるらしい。
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