坂の上の雲(二)
今夜でNHKドラマ「坂の上の雲」第1部完。
第2部は来年の12月。
えらい先ですね。
それまでは「竜馬伝」を楽しむとしますか。
さて、本ドラマは文庫版の第2巻までをほぼ網羅しました。
文庫本第2巻のあらすじ
日清戦争が勃発、
士気の低い官僚的な老いた国家清国に
新進気鋭の新興国日本は勝利した。
秋山真之は米国、イギリスに留学。
米西戦争を体験、
その後の日露戦争での作戦に多いに参考になった。
ロシアの南下政策、満州、朝鮮に迫ってきた。
日本と対決する日が刻々と近づいてきた・・・
さて、名言のオンパレードの「坂の上の雲」
第2巻から、心に残った名言を備忘録に残します。
【秋山好古】
いくさは、だれにとってもこわい。
そういう自然のおびえをおさえつけて悠々と仕事をさせてゆくものは義務感だけであり、この義務感こそ人間が動物とはことなる高貴な点だ。
たいがいの人は妻子をもつとともに片足を棺桶につっこみて半死し、進取の気象おとろえ、退歩をはじむ。【秋山真之】
明晰な目的樹立、そしてくるいない実施方法、そこまでのことは頭脳が考える。
しかしそれを水火のなかで実施するのは頭脳ではない。
性格である。
平素、そういう性格をつくらねばならない。
軍艦というものはいちど遠洋航海に出て帰ってくると、船底に「かきがら」がいっぱいくっついて船あしがうんとおちる。
人間も同じで、経験は必要じゃが、経験によってふえる智恵とおなじ分量だけの「かきがら」が頭につく。
智恵だけ採って「かきがら」を捨てるということは人間にとって大切なことじゃが、老人になればなるほどこれができぬ。【正岡子規】
自分の部屋の汚さを「獺祭(だっさい)」と表現
獺(かわうそ)は、その巣に雑多な魚を集めて貯蔵する習性があるが、古代中国人はこれをもって、あれは魚を祭っているのだ、とした。
子規はそれをふまえ、自分は本を祭ってんだと。
柿くえば鐘がなるなり法隆寺
英国の軍艦を買い、ドイツの大砲を買おうとも、その運用が日本人の手で行われ、その運用によって勝てば、その勝利はぜんぶ日本人のものじゃ。
固陋(ころう)はいけんぞな。【広瀬武夫】
借問す、人生はたして幾年なりや
男児、命を楽しみ又天を知る
滄溟(そうめい)到るところ骨を埋むるに堪う
要らず、青山(せいざん)に墓田を卜(ぼく)するを【ホーウィー(清国海軍の米国人幕僚)】
(清国の状況を見て)
派閥抗争は老朽した国家の特徴である。
かれらは敵よりも味方のなかの他閥のほうをはるかに憎む。【ニコライ二世(ロシア皇帝)】
(ドイツ皇帝の使者が日本と戦争するのかの問いに対して)
戦争はありえない。
なぜならば、私が戦争を欲しないから。
おそるべしロシア皇帝の傲慢さ。
日本には戦争する能力などないから威圧すれば足りる。ということらしい。
ロシアの脅威は満州、朝鮮と迫ってきている。
どうなる日本。
第3巻へ続く
(ドラマの進行に合わせ、次回は1年後に・・・)
PS
第1巻についての日記はこちら
http://pub.ne.jp/TakeTatsu/?entry_id=2595569
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Comment
ドラマ面白いですね。小説を読んでみようと思いました。
キャストがみんないいですね。特に香川照之。最近はいろんなドラマにでていてそのすべてで存在感がある。引っ張りダコですね。「竜馬伝」にもでますし。
あと、NHK独特のセットまるわかりの映像ではないところがいいです。
日本人なら司馬遼太郎の「坂の上の雲」と「
竜馬がゆく」は必読ですよ。元気が出ます。