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ブルー・オーシャン戦略

公開日: :


経営戦略のマスターピース。
シェア争いに血みどろの戦いを強いられる「レッド・オーシャン(赤い海)」での競争に固執するのでなく、
未開拓の市場「ブルー・オーシャン(青い海)」を創造するべきだと問く。
T型フォード、シルク・デュ・ソレイユ、ニューヨーク市警、アップル等 豊富な調査・分析結果をもとに
新市場を創造し、差別化と低コストを両立させる「ブルー・オーシャン戦略」の方法をまとめた書である。
その中から、マーカーを引いた箇所を一部抜粋。

・レッドオーシャンでは絶えずうまく泳ぎ続ける(ライバルとの戦いに勝ち続ける)ことが重要。
 レッド・オーシャンはつねに重要であるし、ビジネスの世界から無くなることはない。
 ただし、たいていの業界では供給が需要を上回っているため、
 各社は縮小傾向の市場でシェア争いをせざるをえないのだが、それだけでは好業績を保てない。
 企業はレッド・オーシャンでの競争に明け暮れるだけでなく、新たな利益と売上をつかみ取るために、
 ブルー・オーシャンを切り開いていかなくてはならないのだ。
・同業他社から代替産業へ、顧客から顧客以外へと視点を移すことが求められる。
 価値を高めながら同時に低コストを追求するためには、既存のフィールドで競合他社と自社を比較して、
 差別化と低コストのどちらか1つを選ぶという、古びたロジックを捨てなくてはならない。
 競合他社から代替産業へ、既存顧客から非顧客層へと戦略の焦点を切り替えれば、
 業界にとっての重要課題が何であるかを見極める方法、
 ひいては、業界の枠組みにとらわれずに買い手にとっての価値を組み立てなおす方法が見えてくる。
 
・4つのアクション
 次のような4つの問いを通して、業界のこれまでの戦略ロジックやビジネスモデルに挑むとよい。
  Q1:業界常識として製品やサービスに備わっている要素のうち、取り除くべき要素は何か?
  Q2:業界標準と比べて思いきり減らすべき要素は何か?  
  Q3:業界標準と比べて大胆に増やすべき要素は何か?  
  Q4:業界でこれまで提供されていない、今後付け加えるべき要素は何か?
・優れた戦略に共通する3つの特徴
  ①メリハリ ②高い独自性 ③訴求力のあるキャッチフレーズ

・偉大な戦略アイデアは、天賦の才能から生まれるというよりは、
 現場に足を運び、競争の土俵を問い直すというプロセスを通してもたらせる。
・潜在需要を開拓するには、顧客よりもまず顧客以外の層に、相違点よりも共通点に注目してはどうだろう。
 セグメンテーションに躍起になるのではなく、むしろ脱セグメンテーションをめざすとよいのだ。
・商用に耐えられるブルー・オーシャン戦略の策定手順
 ①この事業アイデアは、比類ない効用をもたらすだろうか?
 ②多くの人々にとって手を伸ばしやすい価格か?
 ③価格競争力を保ったうえで利益の出る水準までコストを下げられるか?
 ④このアイデアを実現するうえでの障害は何か?事前に対策をとっているか?
ブルー・オーシャンを実行に移すため、組織面の4つハードルを乗り越える
 
 ①意識のハードル(現状に浸りきった組織)を乗り越える。
   業務の最も悲惨な一面を役員・従業員に直視させる、というプロセスが求められる。
   およそ幹部や上役と名のつく人物に仮説を立てさせてはいけない。
   数字は反論の余地があるうえ、人の心を激しく揺さぶる力に欠ける。
   数字ではなく、惨憺たる業務成果を目の当たりにすると、
   動揺に襲われ、逃げ場はなくなるが、行動は起こせる。
   この身をもって実態をするという経験が、
   意識のハードルをたちどころに解消するうえですさまじい威力を発揮する。
  
 ②経営資源のハードル(限られた経営資源)を乗り越える。
   多大な経営資源を使いながら、業績に貢献していない活動はなんだろうか?
   わずかな資源を活かして業績を大きく押し上げている活動とは?
   このように問いを組み立てると、収益性の低い分野に充てられた経営資源を撤収して、
   高収益の見込める分野へと振り向ける
ようになる。
 ③士気のハードル(やる気を失った従業員)を乗り越えるには
   ・組織に強い影響力を誇る中心人物だけに徹底して働きかけを行う。
   ・中心人物たちの行動を繰り返し、目立つように紹介する。(金魚鉢のマネジメント)
   ・関係者すべてを巻き込んで、意思決定の根拠、昇進の判断理由などを説明し、
    どのような業績を期待しているかを明快に示す。(公正なプロセス)
   ・あらゆる階層の人々が行動を起こせるように、目標を具体的なレベルに落とし込む。
 ④政治的なハードル(強大な利害関係者からの抵抗)を乗り越えるには
   1人で戦ってはいけない。上役を含めて、広くさまざまな人々を味方につけて、ともに闘うのである。
   こちらの足をすくおうとしている人、後押しをしてくれそうな人に目星をつけ
   (それ以外の人々については考えなくてよい)
   その両方に利益をもたらすように努力するとよい。
   ただし急がなくてはいけない。
   闘いが始まる前に、守護神たち(戦略変更によって大きな利益を得る勢力)と幅広く手を組んで、
   大敵(最も損失を受ける層)を孤立させておくことだ。
   すると、相手は闘うのをあきらめるか、早い段階で戦意を失うだろう。

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