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スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン

公開日: : 最終更新日:2016/02/13 スティーブ・ジョブズ, , ,

スティーブ・ジョブズは僕にとっての神。
世界を変え、宇宙に衝撃を与えようとする彼は、そのへんのロックスターなんかよりも遥かにロッキンだ。
ジョン・レノンでさえ変えることのできなかった世界を、彼は変えてくれそうな気にすらなる。
そして、ジョブズといえば、やっぱプレゼン。
数々の名プレゼンの中から、iPhone発表時のプレゼンを見てみよう。

いやー、おもしろい。
こんなプレゼンができたら、いいなあ。
って思うよね。
そんなあなたもジョブズになれる。
この本を読めば。
『スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン』

本書を読めば、ジョブズのプレゼンが、だれでもできるようになるというふれこみだ。
実際に、このとおり出来れば、そうなれると思う。
えっ、製品さえ良ければ関係ない?
いえ、そんなことはありません。
グレゴリー・バーンズの言葉を借りれば、
「誰も思いつかなかった世界一のアイデアを思いついても、周りを説得できなければ意味がない」
のです。
えっ、プレゼンなんかしないから関係ない?
いえ、そんなことはありません。
プレゼンとはパワポを使って説明することだけではありません。
私たちは毎日プレゼンしてるはず。
顧客にセールスするのもプレゼン。
上司に提案や相談するのもプレゼン。
部下に指導するのもプレゼン。
異性を口説くのもプレゼン。

前置きが長過ぎたけど、そろそろ本題。
本書には、ジョブズになるためのいろいろなテクニックがある。
しかし、テクニックに入る前に一番大事なことを忘れてはいけない。
それは、
「本当に売り込むものはなんだろう」ということ。
スターバックスはコーヒーを売ってるのではない。
職場でも家庭でもない「居心地の良い第3の場所」を売っている。
スージー・オマーンは投資信託を売っているのではない。
金融という世界における自由という夢を売っている。
そして、ジョブズは、マックやiPhoneのような製品を売っているのではない。
人間の可能性を束縛から解き放つツールを売っているのだ。
本当に売り込むものは何かを自問しよう。
それを理解すること、そしてそれに情熱をかけること。
そうでなければ、本書のテクニックも何の役にたたない。

では、具体的なテクニックの話。
本書全般を通して書かれてるのが、
シンプルであること。
これにつきる。
世の中にはウンザリするプレゼンが多過ぎる。
パワポに箇条書きなんか諸悪の根源。
パワポに情報を詰め込みすぎる。
パワポを読んでるだけのプレゼンが多過ぎる。
「何でもスライドに書いてしまうのは、プレゼンターとして怠慢以外のなにものでもない」
(ナンシー・デュアルテ)
「簡にして要の説明ができないのは、十分に理解できていないからだ」
(アルベルト・アインシュタイン)

もちろん、ヘッドラインもシンプルに。
冒頭で見たYouTubeのiPhoneのプレゼンでジョブズはこう言った。
「今日、アップルが電話を再発明する!」
この言葉一発で何を言わんかが分かるし、ずっと心に残る。
マックブック・エアのときは
「世界で最も薄いノートパソコンだ」
iPodのときは、
「1000曲をポケットに」

説明もシンプルに。
初代iPodへ音楽を転送する方法をジョブズはこう説明した。
「つなぐ。シューーーン。おしまいだ」
iPodシャッフルなんかこう。
「iPodシャッフルはガムより小さくて軽いんだ」
なんて、分かりやすいんだ。
子供にもわかる。
ダラダラいわなくても、言いたい事が全て伝わる。

話はちょっとそれるが、
この画像を見たら、情報を詰め込みすぎることの愚、シンプルであることの重要さが、さらに分かると思う。
「もし日本のメーカーがiPhoneを作ったら」
http://www.gizmodo.jp/2010/03/iphone_250.html

言ってる事は真実なんだけど、まったく魅力を感じない。
これはジョークなんだけど、実際はこんなのばかりかもしれない。
僕たちの知らないところで、下手なプレゼンによって魅力を殺された商品が山とあるんだろうね。

次に重要なこと、プレゼンを楽しもう!
ジョブズがiPhoneのデモをするシーンを見てみよう。

プレゼン中にイタズラ電話をかけるジョブズのなんとも楽しそうなこと。
そうそう、これも見て。

「とても薄いので、事務所に転がってる茶封筒にはいってしまう」
って、本当にマックブックエアを茶封筒に入れる。
この楽しさ。このサプライズ感。
茶封筒ってところがまたツボにはまるよね。

そして、これからがとても重要。
こんなに凄いジョブズでさえ、凄まじい時間、プレゼンの練習をしてる。
話す内容はもちろん暗記してるし、スライドの隅々まで把握してる。照明のタイミングまでも把握してる。
メモを見ながら、スライドの文字を見ながらでは、聴衆に訴えかけることはできない。
しっかりとしたアイコンタクト、身振り、手振りが重要。
それで聴衆とのつながりが生まれ、心打つプレゼンができるのだ。
そのためには、練習、練習、練習。
ジョブズは自信を持って気楽にプレゼンをしてるように見えるが、それは、膨大な時間を練習に費やしてるからだ。
だから、トラブルがあっても冷静に対応できるし、意図しない質問がきても切り返せる。
本書にはいろいろなテクニックが紹介されているけど、
結局、一番重要なのは練習すること。
1に練習、2に練習、3、4がなくて5に練習。

さあ、君も僕もジョブズになれる。

PS.最後にもう1つ
本書で引用されてるジョブズの名言を抜粋

宇宙に衝撃を与えることが僕らの仕事だ。
一生砂糖水を売り続ける気かい?
それとも世界を変えるチャンスにかけてみるかい?
(ジョブズがペプシコのCEOジョン・スカリーを引き抜くときに言った言葉)
アップルのコンピューターを買う人というのはちょっと変わってると思う。買ってくれた人は、この世界のクリエイティブな側面を担う人なんだと思う。仕事をしているだけでなく、世界を変えようとしている人々なんだ。そういう人のために僕らは製品を作っている。今後もアップルの製品をずっと買い続けてくれる人々のためにいい仕事をしたいと思う。
自分がおかしいんじゃないかと思う瞬間が人にはある。その異常こそ天賦の才の表れなんだ。そういう人のために僕らは製品を作っている。

(関連エントリー)
iPodを作った男
http://pub.ne.jp/TakeTatsu/?entry_id=2065276

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