上田宗箇 武将茶人の世界展
このTatsuya’s Blogは、一応読書の備忘録が目的でスタートしました。
毎回、小難しいことを書いてるので、私はマンガなんか読まない人だと思われそうですが、このブログを始める約3年前までは、よくマンガを読んでました。
とくに、「週刊モーニング」を毎週愛読してました。
マンガってバカにしてはいけません。
良質なマンガは、幅広い知識と好奇心を呼び起こすキッカケとなります。
茶道のことは、まったく興味のなかった私でも、モーニングに連載されているマンガ『へうげもの』のおかげで、戦国時代の武将と茶道の関わり方や、千利休、古田織部、上田宗箇などのことが、なんとなく頭に入ってました。
独特な構図、個性的で迫力のある絵なので、好き嫌いが別れるタイプのマンガですが、私は好きですね。
マンガ『へうげもの』での
古田織部(左)と上田宗箇(右)
(お土産のポストカードより)

さて、そういうわけで、今日は、茶道のたしなみのまったくない私が、マンガで読んだことがあるという理由で、ひろしま美術館で開催中の『上田宗箇 武将茶人の世界展』を観にいきました。

見所は、和風堂の茶室が再現されており、そこでお手前する様子。
茶道のことがよく分からない私にも、その奥深い世界観と緊張感が伝わってきました。
そして、茶碗、茶道具、名物の数々。
マンガ『へうげもの』で古田織部がみせる驚嘆の表情が目に浮かびます。
古田織部の茶碗って、キレイに整ってない。歪んでるんですね。
その歪みが、ひょうげてて、なんという深遠なる趣き、宇宙を感じます。
そして、上田宗箇の有名な茶碗「さても」
(お土産のポストカードより)

なんというか、鋭いですね。
刀で一刀両断、槍で一突きという「武」を感じます。
茶碗から緊張感がみなぎってるようです。
てなわけで、茶道のクールさのほんの一瞬をかいまみた休日でした。
さて、茶道のことはさっぱり分かりません。
茶道もそうだけど、芸術のこともよく分かりません。
でも、分からないら、なおさら、美しいモノをたくさん見ないといけないんだと思います。
センスがある人、発想力のある人、右脳力が強い人って、「美」に触れた回数が多く、脳が無意識にそれをインプットしてるからなんだと思います。
パリッ子がみんなお洒落なのは、パリ自体が巨大な美術館だから。
小さな頃から当り前のように美に触れてるからなんだと思います。
なーんて、
ファッションセンスゼロの私が、何を偉そうに。
でも、ムダな努力かもしれないけど、
分からないからこそ、分からないなりに、時間が取れればできる限り美術館には行くようにしてます。
美が分かる人間になりたい。
ではでは。
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