面白法人カヤックさん主催の「クソゲー供養会」で、クソゲー大賞をいただきました。
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アプリ開発 クソゲー供養会, クソゲー大賞, 面白法人カヤック, 面白法人カヤックさん主催
2016年7月2日(土曜日)
面白法人カヤックさん主催の「クソゲー供養会」に、発表者として参加しました。
クソゲー供養会とは
面白法人カヤックが開催するインディーゲームデベロッパー向けイベントです。
“コンセプトは良いはずなのに流行らない… “
“誰もこのゲームの良さをわかってくれない!“
などなどノリノリでゲームをつくったものの全く流行らなかったゲームの開発秘話をみんなで聞いて、プレイして供養し、次のゲームを当てましょう!
場所は中野区の閑静な住宅街にある古民家asagoroで行われました。
(西武新宿線鷺ノ宮駅から徒歩6分)
こんな雰囲気
供養会なので、実際にお坊さんも来てました。
(と思ってたけど、実際はカヤックの社員さんでした)
親戚の法事に来たような雰囲気。
いたるところに、こんな感じのパネルが
参加賞
発表者全員に配られるネックストラップ。
これは、もらってとても嬉しい。
さて、クソゲー供養会は、
9名のクソゲー開発者が各自5分のLT(ライトニング・トーク、軽いプレゼンのようなもの)をし、質疑応答に答えるという形で進みます。
では、簡単に各クソゲーについて、つらつらと書きます。
なお、私のつたない記憶で書いてますので、
違う点などございましたら、ご指摘いただきますようお願いします。
1. GO!GO!メジェドアドベンチャー
メジェド(下画像左のキャラ)という古代エジプトの神をキャラにしたゲーム。
版権がないからエジプトの神を使ったというところが、なるほどその手があったかと目からウロコ。
そして無駄にクオリティが高いところがクソゲー感を増幅させてます。
家を買うためにアプリを開発されているそうだが、本作品からの収入が700円というところが、アプリ業界の厳しさを感じるところです。
2. Thumbs Up Factory
ひたすら「サムズアップ(いいね!)」をしまくるゲームです。
途中で広告を見れば、いいね数が増えてゲームクリアが早まるという仕様。
クリアしても、また最初からという、意味のないことを永遠に繰り返す、まさにクソゲーにふさわしい。
こういうマネタイズの方法があったのかと、参考になりました。
3. 守れ!コロコロユニティちゃん!!
Unity開発者にはおなじみのユニティちゃんを使ったゲーム。
クオリティが高いけど、音がなかったりと、まだまだ未完成な感じが、クソゲー感を醸し出してます。
実際にやってみると、敵がジワジワゆっくりと迫ってくるところに結構焦ります。
開発費は初任給2ヶ月分で、あまり収益が出てないそうで、アプリ業界の厳しさが伺えます。
4. OMAMESAN
Windows専用のPCゲーム。
私はMacなのでプレイできないので、見た目の感想だけ言いますと、
作者が子供の頃に書いた落書きのようなキャラクターがシュールでクソゲー感を醸し出してます。
「RPGツクール」という開発ソフトで、コードを書かずとも、RPGゲームが作れるそうなので、自分オリジナルキャラでゲームを作りたい人は、いかがでしょうか?
5. FINAL DEAD SUMO
クソゲー界では有名なユニット「クリーニングス」のゲーム
クリーニングスのブログはFeedlyに登録してチェックしてるので、本人さんに会えるなんて感動でした。
お相撲さんが座布団を避けるという意味不明なことに、これほどのクオリティで表現したところが素晴らしい。
まさにA級のクソゲーです。
6. ぐるぐる
僕のゲームです。
30秒間に何回ぐるぐる回せるか?
ただそれだけのゲームです。
僕のLTの様子
ゲームの内容よりも、アップル様とのリジェクトのやりとりの話ばかりだったようです。
7. SWISH!
カヤックのエンジニアの方の作品。
オレンジを基調としたシンプルなデザイン、UI、操作性、まさにレベルが違います。
普通にバスケットボールゲーム、フリースローゲームにした方がいいのではと思ったけど、こういう風に、ありそうでありえない設定がクソゲーなんでしょうね。
超A級、クールなクソゲーと言えるでしょう。
8. 非言語論理マン
10万ダウンロードした大ヒットクソゲー「論理マン」の改良版。
論理マンは論破するキャラだけど、非言語論理マンは、訳のわからない言葉を連発します。
そのやりとりを見ると、とてもシュールで、人工知能が暴走したような恐怖感も醸し出します。
しかし、友人の「本当にこれを公開するの?」の一声でお蔵入りになったそうです。
もったいない気がします。
せっかくなので、アップルに申請してみたらいかがでしょうか?
(これは論理マンです)
9. THE我慢レース! トイレの個室を勝ち取れ!
小学生の頃、学校でウンコをすることは凄く恥ずかしい事で、便意をもよおしても学校ではずっと我慢してました。学校が終わると速攻で家へ向かい、ウンコが漏れないように頑張っていました。
そういう幼少期の体験のある人は絶対に共感できる作品です。
すごくバカバカしくて、本当にこれが文字通りの「糞」ゲーといえるでしょう。
で、結果発表。
カヤックの社員が選ぶ
「カヤック賞」は
1番目の「GO!GO!メジェドアドベンチャー」
はてなブログに投稿しました
「クソゲー供養会」でメジェドくんを供養したらカヤック賞を頂いた話。 – 俺、サービス売って家買うんだ https://t.co/MDJINEenHV #はてなブログ— hazumu (@hazumu)
で、参加者全員(発表者、観覧者)の投票による
クソゲー大賞は、
な、なんと僕の「ぐるぐる」!
カヤック社員扮するお坊さんから賞品を授与
これが賞品。
なぜ羊羹?
大賞を受賞した気持ち。
率直に言って、嬉しいです。
私に投票していただいた方々、ありがとうございました。
そして、こういった場を提供いただいた、面白法人カヤックさん、ありがとうございました。
「ぐるぐる」の作成に協力いただいたロシアのポール君、ありがとうございました。
クリーニングスさんのブログで、このイベントを知りました。クリーニングスさん、ありがとうございました。
(ご参考)クリーニングスさんのブログ
ブログを更新しました:面白法人カヤックさん主催のイベント「クソゲー供養会」で登壇してきた感想など – https://t.co/kdpdOS5YV3 pic.twitter.com/3YXXq8o7Pi
— 会社員A@クリーニングス (@shine32a)
しかし、僕が大賞をとるなんて、全くの想定外でした。
というかそもそも「クソゲー」の定義とはなんぞや?
クソゲーファンから怒られるのではないだろうか?
と一瞬思いましたが、まあ、そんな難しいことはどうでもいいことです。
その人がクソゲーと思えば、誰がなんと言おうとクソゲーなのですから。
いろいろとみなさんの意見を聞いてみると、ゲームの内容よりも、どうやってアップルの審査とやりとりしたのかといった開発者の共感を呼ぶストーリーの組み立て方が良かったらしいです。
そして、その後、
TV東京「柴田くんのBダッシュゲーム道」、日経MJ、朝日新聞の取材を受けました。
こんなことは人生で初めてなので、素直に嬉しくて、とても浮かれてます。
これも、面白法人カヤックさんのおかげです。
最後にこのイベントで思ったこと。
アプリを完成させて、AppStoreに公開しても、ほとんどが全く売れませんし、誰の注目も浴びません。
だから、こういった発表の場があることは、とても嬉しいことです。
素人がバンドを組むのも、発表する場があるからこそ。
素人バンドコンテストのような、インディーアプリのコンテストがあれば、アプリ開発の裾野が広がるんでしょうね。
そう思うんなら、そういうお前が企画したらどうかって?
うーむ。
それはさて置き、
今は、自分が作ったものを、他人の手を介さずに一瞬でダイレクトに全世界にアプローチすることができる時代です。
こんな面白い時代はありません。
ちょっと説教くさくなるかもしれませんが、ちょっと聞いてください。
僕はもう中年のおっさんで老い先短いので、この面白い時代を十分享受できないかもしれませんが、若い人はこれから無限の可能性があります。
だから、ゲームをやる方ではなく、ゲームを作る方に回るべきです。
これはゲームに限らないことです。
サービスを提供される側ではなく、提供する側になりましょう。
見る阿呆ではなく、踊る阿呆になりましょう。
最後の最後。
僕が作ったアプリが、多くの人に喜んでいただいたことに、とても自己満足してます。
何度も繰り返しますが、面白法人カヤックさんに感謝です。
大賞を取ったことで、ダウンロード数にどれほど影響があったのか?
など、後日ご報告致しますね。
ではでは。
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