U2の来日公演に行ってきた!
約30年前、
高校生のとき付き合っていた彼女に、U2の「ヨシュア・ツリー」のレコードを貸した。
洋楽など聴かない娘だったが、とても気に入ってくれた。
彼女はまだU2を聴いてるのだろうか?
時は流れ、2019年、
U2が「ヨシュア・ツリー」を完全再現するライブで、日本にやってきた。
12月5日さいたまスーパーアリーナ。
U2は13年ぶりの来日公演。
僕にとっては、大学生のこと以来、30年ぶり。
1989年の LOVE COMES TO TOWN TOUR の大阪城ホール以来。
一曲目のSunday Bloody Sunday のラリーのドラムが叩かれた瞬間に自然と涙が流れた。
数々のヒット曲に自分を重ねた。
ボノの声が全盛期に比べて全然出てないような気がした。
でも、そんなことはどうでもいい。
ボノはすっかり好好爺かのごとくご機嫌だった。
肩の荷がぬけたかのような幸福感に包まれてた。
U2は僕の人生とともにあった。
中坊のくせにに、キング牧師のため歌おうぜ、マンデラのためにに歌おうぜとか意識高い黒歴史があった。
でも、彼らのおかげで世界にWideAwakeすることができた。
グローバリゼーションを自分ごとに感じる癖がついた。
90年代に入り、デジタルを多用しボノが道化師になって現れた。
突然今までのファンを置き去りにした。
この時が分岐点だったと思う。
賛否両論あった。
僕もついていけず、ファンを辞めそうになったけど、あれがあったから彼らは今までサバイブできた。
ほとんどのバンドは大スターになり肥大化する自分たちに押しつぶされるか、メディア、商業主義に飲み込まれ凡庸なものに陥る。
しかし、U2は自分たちを批評・再構築し、メディア、テクノロジーをも取り込み、商業主義とアクティビティストの両立を成し遂げたと思う。
僕は進化し続けることの大切さを学んだ。
テクノロジーに関心を持つこともできた。
その試行錯誤の90年代が2000年代の無双につながった。
「Beautiful Day」を聞いたとき、「お帰り」と思った。
昔ののU2が成熟して戻ってきた。
僕も分別のある大人にそれなりに成長していた。
ただ、流石のU2も2010年代は過去の人になっていた。
僕は、あれだけ好きだったU2の新作を追わないようになっていた。
今回のコンサートの客層は、ほぼ全員が中年以上だった。
もはやU2はフロントランナーではない。
ストーンズのような懐メロ大御所スターの地位。
若者から見ると、ダサいと思う。
でも、こうやって同じ時代を過ごし、
一緒に老いていく。
その連帯感。
そんな対象は、僕にとって彼ら以外いない。
僕の人生はU2とともにあった。
僕の10年前のブログに、こんなこと書いてた。
「願わくは、もう1度、U2が解散する前か私が死ぬ前までに、見たい」
それが実現した。
苦しまないのなら、
もう死んでもいいのかなとも思う一方で、
新たな自分の人生が始まったような気もしてきた。
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