映画『竜とそばかすの姫』を観て
僕は新型コロナ感染症が流行りだした2020年3月にバーチャルSNSのclusterに出会い、以降バーチャル空間の可能性に心ワクワクしている。
最近Facebookがこれからはメタバース企業を目指すと言った。
以降バーチャル空間という言葉はメタバースという言葉に置き換えられた。
そんな昨今、ちょうどいいタイミングでメタバースが舞台の映画が公開されていた。
細田監督の新作『竜とそばかすの姫』
開始早々から、圧巻のバーチャル空間に、バーチャル歌姫の歌声。
ハリウッドのミュージカル映画の日本語吹替版に対して、もともと英語で歌われるために作られた曲を日本語に変換されたための違和感をいつも感じていた。当たり前だけど、本作の楽曲は最初から日本語で歌うために作曲された曲だから、すんなり入ってくる。それも圧倒的なmillennium parade の楽曲と歌。
ストーリーはめちゃくちゃ強引でご都合主義的な面が多かった。「そんなわけねーだろ」ってところがたくさんあった。虐待されてる子供に会いにいくらへんからお話は破綻してたと思う。
しかし、それらの不満をすべて補完して余りあるほど、映像と楽曲、歌の素晴らしさ。
素直に感動した。
主人公がアバターを脱ぎ捨てて身バレする覚悟をもって歌う後半のライブシーン。鳥肌がたった。理由は分からないが何故か涙が溢れた。
インターネットと現実世界は不可分になってきた。
リアル世界の自分とSNSの自分は同じ個体でありながら、微妙に違う。その微妙に違うものを使い分けたりお互いを補完し合う関係にあるように思える。
本作品のバーチャル空間のように、SNSは本当の自分の良い部分を拡張させることができる。主人公がメタバースの世界で歌姫になれたように。
映画だけのことではない。
そんなケースは現実で何度もみた。
実際に僕もそうだ。
SNSがなければリアルの世界だけで、自分の可能性に気づくことはなかったし、多くの人たちと知り合うことなどなかった。
最近のSNSは、新型コロナ感染症から東京オリンピックに至るまで、エコーチェンバー効果もあって、悪意が増殖されていると感じる。
インターネットが出始めたころを思い出してみよう。
インターネットは世界中の物質的および精神的な壁をぶっ壊す。
中間搾取者をなくす。
機会を増やし、人間の可能性を引き上げる。
世界中の人間が繋がる。
そんな夢みたいな幸福な世界が実現されるということが語られていたと思う。
まだ遅くない。
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