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ヒューゴの不思議な発明

公開日: : 最終更新日:2018/05/06 映画感想文 ,

「ジョジョの奇妙な冒険」
じゃなくて
「ヒューゴの不思議な発明」
を観た。
現存する世界最高峰の映画監督マーティン・スコセッシが、初めて3DCGに挑戦したという話題の作品だ。
あのスコセッシが3DCGをどう使うのか興味深い。

さて、この映画、
予告編から感じるアドベンチャーやファンタジーを期待しないほうがいい。
とても地味なヒューマンドラマだからだ。
ひとことでいうと
マーティン・スコセッシ版「フィールド・オブ・ドリームス」
もしくは
マーティン・スコセッシ版「ニューシネマ・パラダイス」
という表現がまっさきに浮かんだ。

古き良き映画への郷愁とリスペクト、映画への愛がいっぱいに溢れている。
それを単なる郷愁ではなく、無声映画に最新の3DCGをたっぷりと、さりげなく施し、映画創世記を切り開いた人たちへのリスペクト、そして今も昔も映画はイノベーター達のたゆまぬ好奇心、冒険心によって進化し続けているということを若い世代へ語りかけてるかのようだ。

主人公は時計職人。
なので、歯車がたくさん出てくる。
僕は「歯車」という言葉からはすごくネガティブな印象を受ける。
チャップリンのモダンタイムスしかり、
「会社の歯車」って使い方するように。
しかしこの映画から受ける「歯車」の印象はまったく違う。
あのカチカチという音からどことなく懐かしさと温かさを感じる。
ヒッチコックばりの時計台のシーン。
サスペンスなシーンなんだけど幼少のころ感じた冒険心を刺激する。
これがサーバーだらけのコンピュータ室のシーンだと無機質で冷淡な印象しか感じないんだよね。

主人公はこんな感じのことを言ってた。

機械の部品の1つ1つには目的がある。
人間だって同じだ。
何か目的があるために産まれてきた。
目的を忘れた人間は哀しい。

歯車という言葉をネガティブに捉えるのはやめよう。
僕たちは社会の歯車だ。
それが、どうした。
歯車で何が悪い。
僕たちには必ず何らかしらの目的がある。
1人として意味のない人間はいない。

しかし、
目的を忘れた人間
目的を探そうとしない人間
は、空虚だ。

だから、僕は今でも何かを探し続けている。
それが何かはいまだに分からないけど。。。

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