*

『イニシェリン島の精霊』を観て

公開日: : 映画感想文

2月の観た映画を今更ながらブログに書く。

 

「イニシェリン島の精霊」

327938258 903531447655044 2892504711119736153 n

 

オッサン2人のちょっとしたケンカがエスカレートしていくというどうでもいい話なのに、無駄に雄大な自然の映像美、無駄に素晴らしい音楽、無駄に素晴らしい演技が逆に物語を引き立てる。

国内が内戦なのに人ごとで、ど田舎の狭い世界の中のちょっとしたキッカケの隣人争いがエスカレートしていく。はたから見たら理解できないし、バカだと思うけど、世界中のど田舎が抱える問題を描写してるように感じる。

多分最初はエイプリルフールのちょっとしたイタズラだったかもしれない。でも音楽という意識高いことに目覚めてしまって、戻ることができなくなった。終わりのない永遠よりも意識高いことを選んでしまった。
孤独な老人がネトウヨになるのもこんなものなのかもしれない。

老後を自然豊かな田舎で過ごしたいって思うときある。たしかに穏やかなんだけど、世情に興味を無くし、終わりない日常、死ぬまでの暇つぶしになってしまうかもしれない

それよりも僕は内戦のど真ん中だけど本土に渡った主人公の妹の人生の方がいい。

チェンソーマンの「都会のネズミと田舎のネズミどっちがいい」問題の解答がここにある。

タイプは違うけど、ラース・フォン・トリアの「ドッグヴィル」、オリバー・ストーンの「Uターン」といったド田舎の閉塞感を描いた映画を思い出した。

 


タイトルの妖精ってなんだろう。
ときおり異様な雰囲気をみせるお婆さんが妖精なのかもしれない。妖精の囁きによって、今まで上手くいってたことに、ちょっとした亀裂が入る。

 

オッサン2人の小学生みたいなくだらない喧嘩をよくもまあここまで魅せる映画にした監督に拍手。

予備知識まったく無くて観た。映画を観たあとに「スリー・ビルボード」の監督ときいていろいろ納得。

 

 

 

 

 

 

 

ad

    この記事が気に入りましたら、ぜひTwitter、facebookボタンをお願いします。
    ブログを書くモチベーションになります。よろしくお願いします。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
この記事が良かったらビットコインで寄付をお願いします。
ビットコイン投げ銭ウィジェット



関連記事

映画「アリータ: バトル・エンジェル」を観た

          日本の漫画「銃夢」のハリウッド映画版の「アリータ:バトル・エンジェル」を観に行っ

記事を読む

『ルックバック』観た。

  6月に観た映画を今頃ブログに     ルックバック観た。 原作は何度も読んでて結末を知ってるだ

記事を読む

no image

20世紀少年 <最終章>

ついに20世紀少年 最終章。 物語の始めの頃は、壮大な今までにない世界観にワクワクしたものだが、 い

記事を読む

新入社員へのお薦め映画・ドラマ5選

やっと桜のシーズンが到来しました。 みなさま、新年度は気持ちを新たに爽やかな気持ちで迎えられてるこ

記事を読む

インセプション

デカプリオ、渡辺謙主演の 話題の映画「インセプション」観た。 いやー、ラストシーンがよかった。

記事を読む

ad

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

ad

2025年Tatsuya’s Blog 年間アクセスランキング

2025年最後のブログは、毎年恒例の 「Tatsuya’s blog

Tatsuyaの2025年劇場映画ベスト3

  今年を振り返る自己満足企画「個人的映画ベスト3」です。 2010

『羅小黒戦記2』を観た

2025年12月28日 今はネットでいつでもたくさん映画を観ることがで

アリ・アスター監督の新作『エディントンへようこそ』を観た。

2025年12月28日アリ・アスター監督の新作『エディントンへようこそ

『ズートピア2』を観た。

『ズートピア2』を観た。前作と同じく道徳の押し付けではなく楽しみながら

→もっと見る

PAGE TOP ↑