若者危機
公開日:
:
新聞・雑誌等
週刊東洋経済 2009.1.10号
「未来に希望を描けない!若者危機」は衝撃の内容でした。
今の非正規雇用の問題を鋭くえぐる一方
若者への苦言・応援、政府、大企業への批判・・・
さまざまな立場・角度から、現代の「蟹工船」の実態を暴いています。
(今夏「蟹工船」が映画化されるそうだ・・・)
例によって、心に残った語録を抜粋
まずは、若者にカツを入れる意見
●中国やインドは言うに及ばず、日本から一歩外に出れば、ハングリーでアンビシャスな若者が山といる。これが「世界標準」だが日本では若者の温室教育を加速している。日本人の能力が劣ったわけではない。芸術やスポーツ選手など世界を相手にする日本人は一流だ。不思議なことに、日本の企業や役所に勤める人だけが世界の寒風にさらされていない。(大前研一)
●今の若い人は「給料が安くても自分らしい仕事ができる会社がいい」などというが、とにかく儲かっている大企業に行け。儲かってない中小の企業に行って、やりたいことなんてでいない。会社が小さいということは、やりたくないことも山ほどやらないと、組織がまわらない。(三田紀房)
次に、中高年に問題があるという立場
●大企業の中高年正社員の多くは、今の若者を「甘い」と嘆く。「こらえ性がない。すぐ会社を辞める」と。だが、これを言うのは、新卒で大企業に入り、定年まで働くものと思い込んでいる「昭和的価値観」の人だ。まずは中高年が既得権を手放すことから始めないと・・・。(城繁幸)
●今40代・50代の人々のものを考える力が衰えていて、これが若い人たちに波及している。一般教養や学識をきちんと束ねられない大人たちが、どうして若者の問題を論じられるかが一番の問題であって、若者の責任は2番目でしょう。(富野由悠季)
社会システムに問題があるという意見
●米国の失業率はどの年代も同じような推移なのに対し、日本では近年若年層の失業率が突出して悪化しており、社会的リスクを若者だけに負わしている。(メアリー・C・ブリントン)
最後に、会社とは何か、働くとは何か ということを考えさせられる言葉を紹介します。
●会社が人の効率化を求めすぎると、自分で考えることができない社員を作ってしまう。人間は頭と体を使って働くのが自然なこと。頭を使い、体を使って働く環境を提供する。厨房に包丁がないような会社にはしたくない。 (平成建設(静岡県)社長)
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