【44歳中年サラリーマン、初めてのインドひとり旅】2日目夜:ニューデリー駅から夜行列車に乗る
iPhoneのタイマーがなり、目を覚ます。
時刻は15時をまわっていた。
今回の旅の最大の目的
「ガンジス川を見る」
を達成するために、ニューデリー発の夜行列車に乗る時間が迫ってきた。
18:55 ニューデリー発 MANDUADIH(バラナシの駅)行きの
SHIV GANGA EXPRESS(シバ・ガンガ急行)だ。
始発がニューデリーで終着駅がバラナシなので、乗車さえすれば寝過ごしてもバラナシに着けるので安心だ。
明日の朝、目覚めるとそこはバラナシだ。
あとは、乗車できるかどうかが問題だ。
今朝の失態のリベンジを果たさねば。
今度は早めに駅へ向かう。
ホテルを17:00にチェックアウトする。
「今からどこに行くんだ」
ホテルの男が尋ねてくる。
「ニューデリー駅で夜行列車に乗って、バラナシへ行く」
「そうか。
1つアドバイスだ。
誰の言うことにも耳を貸すな。
まずは電光掲示板で自分の乗る列車のホームの番号を確かめろ。
あとはホームに行って乗るだけだ。」
「わかった。ありがとう。」
ホテルを出るとまっすぐにニューデリー駅に向かう。
夕方のメインバザールは朝以上に活気に溢れている。
ヒンデュー教徒、シーク教徒、イスラム教徒、外国人観光客、物乞い、商売人、オートリクシャのドライバー、牛、犬。
いろんな人種、動物がまざった混沌として活気のあるバザール。
僕はこれほどまでに多様な光景を見たことがない。

しかし、そういう郷愁もつかのまに、雑踏の中、今朝のリベンジのため、自分史上最高の警戒モードで進む。
もう失敗は許されない。
15分くらい歩いただろうか。
決戦の舞台、ニューデリー駅が見えて来た。

ピリピリとした緊張感。
警戒レベルが上がっていくのが自分でも分かる。
いきなり、
「お前はこっちだ。そっちじゃない」
と男の声が聞こえるが、まったく気にしない。
僕はただ電光掲示板に向かって進むだけ。
電光掲示板に着いた。
(イメージ写真:これは朝に撮影したメトロ側の電光掲示板)

僕が乗る夜行列車
18:55発 SHIV GANGA EXP の表示が無い。
19時、20時台の列車の表示はあるのに。
ニューデリー駅よ、お前は最後の最後まで試練を与えるのか。
しかし今回は時間もあるので冷静だ。
まだ18時にもなってないし。
そのうち表示されるだろう。
とはいえ、ここで立ち止まっていたら、詐欺師どもがあの手この手でやってくるだろうから、駅の構内に入って、陸橋にある電子掲示板を見よう。
ニューデリー駅は陸橋のホームへ降りる階段の場所に、そのホームの列車の電光掲示板がある。
ニューデリー駅はたしか全部で16ホーム。
1番から16番まで陸橋を何度も往復してれば、いつかは表示されてくるだろう。
と、そういう動きをしてれば、やっぱり男が寄って来た。
「どこに行くんだ」
「・・・・・・」
「バラナシだろう。電光掲示板に出てないから何かトラブルがあったのだろう。俺に付いてこい」
なんでお前について行く必要があるのか意味不明と思いながら、さすがに心配になって来た。
他のホームの電光掲示板では、次々と19時以降発の列車の情報が表示されていくのに。
だが、まだ18時をまわったばかり。
あせってはいけない。
警戒モードは崩さない。
男は「一緒に駅の表口に情報を聞きにいこう」としきりに催促する。
と、そのとき、構内アナウンスが流れた。
「バラナシ行きは12番ホームです」
僕が今まで日常生活にまったく関係ないのに英語の勉強をしてきたのは、この瞬間のためだった。
はっきりと構内アナウンスの英語が聴き取れた。
バラナシ、12番ホーム
12番ホームに降りると既に列車は待機中だった。
自分の車両を探すも、インドの列車はめちゃくちゃ長い。
日本の貨物列車並みだ。
30両はあるのではないかと思う。
途中で数えるのを止めた。
それにしても早く来てよかった。
出発ギリギリじゃ絶対あせる。
インドの列車では、車両間の移動はできないときいたことがある。
ニューデリーの次の駅は深夜1時。
それまで席が無いのは地獄だ。
出発前に自分の席を見つけなければ。
列車は、エアコンのきくファーストクラス、2等、3等と、エアコンのきかないスリーパークラスに分かれる。
僕はエアコン付きの2等寝台。
列車のほとんどがスリーパークラスで、列車の中で人がうごめいている。
快適なファーストクラスからエアコンのきかないスリーパークラスまでが同じ列車。
インドの、いや、世界の格差の縮図を感じた。
ポン・ジュノ監督の映画「スノーピアサー」を思い出した。
10分くらい探しまわり、やっと自分の車両を見つける。
インドの列車は、車両の入口に予約した人間の名前のリストが貼られている。
これを見るまで本当に自分がこの列車に乗れるか安心できない。
SeatNo 37 : TATSUYA XXXXXX
自分の名前があった。
僕はニューデリー駅を克服した!
リベンジを果たしたんだ!


さっそく乗り込む。
僕が乗るのは、エアコン付きの2等寝台。2段ベットの下段だ。
下側のほうが荷物をベットの下に置きベットの支柱でチェーンロックをかけることができるので、下段を選んだ。
席は2段ベットが2つ並ぶ4人スペースをカーテンで仕切るようになっている。
4人スペースでご一緒したのは、日本人で、50代くらいと思われる母親と大学生くらいと思われるその娘さんだった。
写真に写ってるインド人は彼女らのガイドで、席は別のところだった。

ツアー旅行で参加されてるとのことだが、参加人数2人だけのツアー。
ツアーといえども、インドは結構ワイルドな体験が出来るようだ。
娘さんはハワイがいいと言ってたのに、母親の希望でインドに決めたそう。
日本のオバサマ方(失礼)の好奇心、パワーは凄いと改めて感じた。
インド人とか他の国のバックパッカーと交流もしたかったけど、同じ空間に日本人がいるのは凄く安心なので、これもアリと思う。
久しぶりに使う日本語は、いつもより饒舌になり、聞かれてもないのに旅の体験談を話す自分がいた。
そうこうするうちに、定刻で出発。
インドは遅延が当り前っていうけど、始発はほとんど定刻らしい。
社内ではひっきりなしに、チャイ、弁当、お菓子、ジュースの売り子がやってくる。
僕は乗る前に購入したビスケットを夕食にする。
そうだ。
そろそろ19時。
さっきの携帯ショップの店長に言われた番号に電話して、デリーで購入したインド製のスマホを使えるようにしよう。
ピポパ.
ん?
つながらない。
うーーん。やられたか。
To Be Continued.
「ニューデリー駅攻略法」へ続く
http://tatsuya1970.com/?p=4197
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