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【44歳中年サラリーマン、初めてのインドひとり旅】6日目:インド最終日、ガンジーとボリウッドとリキシャ魂

 

 

 

デリーの朝がやってきた。

インドひとり旅最終日。

今日というか明日のAM2:50の飛行機でインドを去る。

 

 

それまで何しようか、

ヒンデュータイムスを片手に、豪華な朝食バイキングを食べながら考える。

 

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インドと言えば、タージマハール。

その夢は初日でもろくも崩れ去ったが、行こうと思えばまだ行ける。

 

しかし、僕はしがないサラリーマンなので、何かあって、帰りのフライトを逃し、「インドから帰れませんでした」というのは許されない。

それもネタ的にはありだろうけど。

 

 

だから、今日はニューデリーでブラブラ、ダラダラすることにした。

 

ニューデリーには世界遺産がたくさんあるけど、歴史的背景やその価値を知らないので、行ってもネコに小判。スタンプラリーのような観光はしたくない。

 

僕の中で、インドといえば

ガンジーとボリウッド。

 

今日は、ガンジー記念博物館と、映画館でインド映画を見ることにした。

 

 

明日の朝2:50まで過ごすために、いったんここのホテルをチェックアウトし、初日に過ごしたメインバザールのホテルにステイすることにした。

 

こんなとき、インドのスマホがあると便利だ。

すぐにメインバザールのホテルに電話して、今からの深夜までの部屋を確保した。

 

メインバザールのホテルへ、オートリクシャで向かう。

昨日のオートリクシャの運ちゃんは同じ経路で30ルピーを提示したら怒った。おかげで、相場が分かった。今回は僕の方から50ルピーでどうだというと、運ちゃんは二つ返事で了解してくれた。

本当にこれが相場か分からないけど、多分これくらいなんだろう。

もういいや。今日はずっと50ルピーで通した。

 

 

 

数日前のホテルに戻って来た。

 

僕にはこういう安宿のほうが性に合う。

(この辺りで950ルピーは決して安宿ではないが)

 

チェックインカウンターで聞かれる。

「何時のフライトだ?空港までどうする?」

 

「メトロで行く」

 

「それは絶対にやめとけ。タクシーにしとけ」

 

たしかにそうだ。

たった400ルピー(700円)をケチって、最後の日に危険を冒す必要はない。

夜11時にタクシーで空港まで送ってもらうこととなった。

 

 

 

 

では、インド最後の日。

 

さっそく、ガンジー記念博物館へ。

ホテルの近くのメトロの駅へ向かう。

 

ホテルの前では初日に貸し切ったオートリクシャの兄ちゃんがタムロしてた。

 

「久しぶりだな。今日もどうだ?」

 

「今日は地下鉄で移動するからいいよ」

 

 

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僕は海外の都会では、基本的に地下鉄を利用する。

地下鉄は、どこの国籍の人間だろうが同一料金、明朗会計。

渋滞知らずで目的地まで確実に連れていってくれる。

これほど便利で安心なものはない。

それに、自己満足だけど、自分の意志・自分の力で旅をしてるという実感が持てる。

普通の地元民に混じることで、観光地には無いその街の空気、その国の人間というものを感じることができると思う。

 

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メトロの中はインド人だらけで、ギュウギュウ詰めだ。

Raijiv Chowk(コンノートプレイス)で乗り換え、イエローラインを南下し、4駅目のRace Courseで降りる。

 

オートリクシャで5分くらいで、ガンジー記念博物館に着いた。

 

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ここはガンジーが晩年に過ごした場所だ。

 

ガンジーの部屋。

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ガンジーの部屋から中庭まで足跡が続く。

 

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中庭で突然足跡が消える。

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ガンジーが凶弾で倒れた場所だ。

 

 

僕は、このガンジーの言葉を見て、

なぜか突然に涙が出そうになった。

 

2014 09 11 13 24 17

 

I know the path.

It is straight and narrow.

It is like the edge of a sword.

I rejoice to walk on it.

 

 

 

ガンジーは剣の刃のような道を喜んで歩くと言う。

僕の頭の中で、ガンジス川で感じたこととガンジーの言葉と混ざりあっていくのを感じる。

 

こんなところで一体何をしてるのだろう。

この言葉に出会うために、初日にアグラ行きの列車に乗れなかったのかもしれない。

 

 

 

ガンジー博物館を後にする。

 

オートリクシャを拾い、50ルピーでメトロの駅までで交渉し、乗り込む。

いざ出発しようとすると後から別のオートリクシャがやってきて、行く手を阻み、僕に尋ねる。

 

「どこに行くんだ」

 

「メトロの駅だ」

 

「メトロに乗って、それからどこに行く? コンノートプレイスなら、俺が50ルピーで乗せていってやるぞ。」

 

 

いやー、凄いなあ。

人の客を強引に横取りしようとするその根性。

 

こんなヤツは、どうせ後で難癖いって、追加料金を踏んだくるんだろうと思い、この男の提案を拒む。

 

 

 

メトロでコンノートプレイスに向かう。

メトロは相変わらず超満員だ。

スリだけに気をつける。

パスポートがある場所だけは意識を怠らない。

 

メトロはいろんな種類の人がいて面白い。

多様な人種がいるだけで、中の風景は日本と変わらない。

日本と同様スマホをいじる人多いし。

 

 

 

コンノートプレイスの映画館でチケットを買う。

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こんな映画だ。

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ニューデリーの映画情報みたいなサイトでチェックすると、今上映してる中で一番ボリウッドっぽい映画だったので、これを選んだ。

 

チケット売り場で、これはヒンデュー語の映画だが本当にいいのかと怪訝な顔をされる。

言葉は分からなくてもいい。

インドでインド人に混じり、ボリウッドが見たかった。

ただ、それだけでいい。

 

ほかにも「シン・シティ2」や「ヒックとドラゴン2」などハリウッドの話題の映画が上映されてた。当り前だけど、日本よりも上映時期が早い。

見たかったけど、インドに来てまでハリウッド映画を見てもしょうがない。

 

 

 

映画が始まるまで、コンノートプレイスをブラブラする。

昨日はブラブラした欧米資本のファッショナブルなお店が並ぶオシャレな街だ。

オシャレな若者、ビジネスマンが多い一方で、物乞いもいるし、屋台もあり、インドのライトなごちゃまぜ感を楽しめる。

メインバザールのように声を掛けて来る人間はめっきり減ったが、なかには変なことを言って来るヤツもいる。

 

「耳かき どうだ?」

 

なんじゃそりゃ?

 

 

 

マクドナルドに入る。

たくさんの若者で溢れかえってる。

みなオシャレだ。

僕が一番みすぼらしい。

 

このスパイシーチキンセットが、189ルピー(約340円)

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値段はそんなに日本と変わらないような気がする。

それを、みんな普通に食べてる。

学校帰りの子供からビジネスマンまで。

 

物乞いと豊かな中間層が同居している。

 

インドを貧乏な国と思っていれば、未来を誤る。

インドという国をひとくくりとして考えてはいけない。

今すぐ認識を変えないと。

 

 

 

映画館に入る。

入場前に荷物チェック、ボディチェックを済ませ、

売店でペプシのMを購入。

たしか日本円で250円くらいした。

 

これも日本と大して変わらない。

 

 

映画は、ムンバイの詐欺師のお話。

マフィアのカネに手を出して仲間が殺され、詐欺やトリックを使ってその復讐をするといったお話。

強引にいえば「オーシャンズ11」とか「スティング」みたいな感じかな?

もちろんボリウッドらしく、歌あり踊りあり、ヒンデュー語が分からなくても楽しめた。

平日の夕方だったので、観客はまばらで、期待してたような映画と観客が一体となった盛り上がりは無かったところが、残念だった。

 

 

 

 

 

映画を観終わると、夜7時。

あたりは暗くなった。

 

コンノートプレイスはオートリクシャが制限されてるみたいで、オートリクシャはあまり見かけない。

コンノートプレイスからちょっと外れてみると、あっという間にオートリクシャの運ちゃんに声を掛けられる。

「メインバザールまで200ルピーでどうだ」

 

アホか、今日50ルピーで乗ったばかりだぞ。

 

こっちは相場を知ってるだけに、まったく値下げしない男にあきれながら、他を探す。

すると、その様子を見てたサイクルリクシャ(自転車)の老人が僕を呼ぶ。

「50ルピーで、連れてってやる」

 

その老人は、ターバンを巻き、とてもやせこけていたが、栄養不足から来るものではない。贅肉はまったく無くリキシャ運転に必要な筋肉だけを身にまとってる。まさにそんな感じだった。目つきは精悍だが、ひとめで信頼できると感じられる雰囲気を放っていた。

 

近頃のオートリキシャの小僧には負けられん。

ワシは真のリキシャ魂、リキシャの誇りを持っている。

 

そんな風貌だった。

 

 

老人はリキシャのペダルを漕ぎ始める。

すると、もの凄いスピードで走り出した。

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夕方の激込みのニューデリー駅前の通りも、オートリクシャや人間でごったがえすメインバザールを、自転車のベルをならしながら、強引に割り込んでいく。

 

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スピードはほとんどゆるめない。

 

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これが、リキシャ魂なのか。

 

 

ホテルに着く。

 

しまった。お札は40ルピーしかない。

小銭は、暗くてよく分からない。

 

ごめん、50ルピーあるか分からない。

といって、老人に小銭を全部渡す。

 

老人は何も言わず、必要な小銭だけをとり、残りを僕に返し、何も言わずに去っていった。

 

かっこいい。

これぞ、プロだと思った。

リキシャ魂を感じた。

 

こんなに清々しい、リキシャの運転手に最後の日にあえて良かった。

でもよく考えると、オートリクシャはぼったくりが多いというが、それは日本人だから遭遇する率が高いだけで、多くの運転手は多分普通なのかもしれないと思う。

 

相場を知り毅然とした態度で望めば、ぼったくりには遭わないだろう。

オドオドしなければ、変な声も掛けられない。騙そうとも思わない。

 

 

 

 

ホテルの近くのレストランで最後の晩餐を食す。

 

仮眠をし、夜11時にタクシーがやってきた。

 

いよいよ、インドを離れるときが着た。

普通はそういう思いに包まれ、旅の思い出を反芻するものだが、まったくそんな感傷的になることはない。

 

インドは何は起こるか分からない。

飛行機が離陸するまでは、ずっと不安がつきまとう。

 

 

タクシーの乗車中は、このタクシーは本当に大丈夫だろうか?と心配し、

空港では、本当に無事出国できるだろうか?と心配する。

 

離陸するまでは胸中穏やかではない。

 

 

 

夜11時を少し過ぎて、タクシーは走り出す。

今度はインド製のスマホでGoogleマップをチェックしてるから、めちゃくちゃ精神的には安心できている。

 

 

と、タクシーは突然停車し、ドライバーは車を降りた。

 

何事か?

僕の警戒レベルメーターの針が急上昇する。

 

しばらくすると、お菓子とかアイスを携えて戻ってきた。

アイスを食べながら、ドライバーは、お前も食べるかと聞いてきた。

 

ふと、はりつめた緊張の糸が切れ、思わず笑った。

 

 

これがインドなんだ。

 

 

 

 

To Be Continued.

 

 

次回はいよいよ最終回

http://tatsuya1970.com/?p=4419

 

 

 

 

 

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