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大和ハウス工業から学ぶ経営哲学〜『熱湯経営』『先の先を読め』を読んで

公開日: : , , ,

 

 

テレビのコマーシャルでよく見る大和ハウス工業ですが、どんな会社かよく知らない人も多いと思います。

そんな私も最近までダイワマンくらいしか知りませんでした。

 

大和ハウス工業は、日本初のプレハブ住宅を作り、

今や当たり前となった住宅メーカーと銀行と生命保険会社をコラボしたビジネスモデル

住宅団地造成 + 住宅建築 + 住宅ローン + 団体信用生命保険

を構築するなど、戦後日本の高度成長を支え、住宅産業をリードしてきました。

 

そんな大和ハウス工業の現会長樋口武男氏の著作を2つ読みました。

 

 

「熱湯経営」

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「先の先を読め」

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「熱湯経営」は現会長の樋口武男氏が、ご自身の経験から創業者石橋信夫氏の経営理念を紹介するという内容で、

「先の先を読め」は、創業者石橋武男氏の名言・格言をまとめたものです。

 

 

読後の第1印象。

とにかく熱いです。

モーレツです。

 

 

大和ハウス創業者石橋信夫氏のように太平洋戦争を経験している経営者は、歴史上の豪傑のような人物が多く、その反骨精神からくるたくさんの武勇伝があり、その並外れた人間力からくるものだから、普通のサラリーマンには無理だよと思ってしまいがちですが、別に特別なことを説いているわけではなく、しごく当たり前なことを説いています。

 

しかし、その当たり前のことを徹底すること

「凡事徹底」

がとても難しいことは、サラリーマン社会にいる多くの人が経験していることでもあります。

 

そして

自らが先頭となって実践すること

「率先垂範」

も、なかなかできることではありません。

 

率先垂範については、石川島播磨の土光敏夫氏も言われていたし、

山本五十六の「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」

など、多くのリーダーが説いていることであり、、改めて私の心に刻まれました。

口だけでなく、自らが模範とならねば。

 

 

 

その他、この本から気に入った言葉を、以下、備忘録として残します。

 

 

 

言葉

・決断は瞬時にくだせ

・スピードこそ最大のサービスだ

・商品は3年後には墓場へやれ

・人事を処するには太陽のごとくあれ

・大好きな大根は間引きせよ

・ブームは自ずから起こせ

・先の先を読め

・凡事徹底

・商売は足である

・人に嫌われることが嫌な者は経営者になるな

 

 

水五訓

一、自ら活動して他を動かしむるは水なり

一、障害にあい激しくその勢力を百倍し得るは水なり

一、常に己の進路を求めて止まざるは水なり

一、自ら潔うして他の汚れを洗い清濁併せ容るるは水なり

一、洋々として大洋を充たし発しては蒸気となり雲となり雨となり 雪と変じ霰と化し疑っては玲瓏たる鏡となりたえるも其性を失わざるは水なり

 

 

成功する人の12か条

1 人間的成長を求め続ける

2 自信と誇りを持つ

3 常に明確な目標を指向

4 他人の幸福に役立ちたい

5 良い自己訓練を習慣化

6 失敗も成功につなげる

7 今ここに100%全力投球

8 自己投資を続ける

9 何事も信じ行動する

10 時間を有効に活用

11 できる方法を考える

12 可能性に挑戦しつづける

 

 

かきくけこ

か:感動(感動する心を)

き:興味(新しいものへの好奇心を)

く:工夫(常識にとらわれず現状打破)

け:健康管理(病気は気を弱くする)

こ:恋(何事にもときめきを)

 

 

 

 

ぬるま湯の中にどっぷり浸かっている自分に気がつきました。

そんな自分の魂に熱湯を注げと、この本は私に喝を入れてくれました。

 

情熱を持って、熱湯のように熱く仕事をしなければ。。。

 

 

 

 

 

 

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