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スティーブ・ジョブズ

公開日: : 最終更新日:2016/02/13 スティーブ・ジョブズ,

作家や批評家たち
予言者を自認するものよ
目を見開きたまえ
時代をよく見るんだ
早急な物言いはするな
歯車が回らないうちに
誰が勝者で誰が
敗者かというな
今負けたものが
明日には勝つこともある
時代は動いていくのだから
Come writers and critics
Who prophesize with your pen
And keep your eyes wide
The chance won’t come again
And don’t speak too soon
For the wheel’s still in spin
And there’s no tellin’ who
That it’s namin’.
For the loser now
Will be later to win
For the times they are a-changin’

The Times They Are A-Changin’ (Bob Dylan)

歌詞はこのサイトより転載
http://20th-century.hix05.com/Bob-Dylan/dylan02.times.html

この10月に、スティーブ・ジョブズが亡くなった。
今日はその公認の自伝を紹介する。

読み終えて、
スティーブ・ジョブズがリスペクトするボブ・ディランの曲が私の頭の中を流れた。
時代は動いてる。
今日の敗者は明日の勝者。
スティーブの人生はまさにこの歌そのもの。
OSをオープンしなかったがためにMacはWindowsに破れた
(かに思えたが、あとで時価総額でマイクロソフトを抜いた)
自分が作った会社から追い出された。
(あとに返り咲き、世界一の会社に立て直した)

さて、スティーブは、
どうやって、革命的な製品を続々と世に送り込むことができたのか?
ビジネスの側面については、いろいろなメディアで語り尽くされるほど、語り尽くされているけど、ビジネス本、雑誌に書いてあるような表面的をなぞったとしても、誰にもマネができるわけがない。
ビジネス本では概してこんな感じで言われる。
スティーブ・ジョブズは、
とんでもなくすばらしい製品を世に送り出すこと
世の中を良い方向へ変える、解き放すためのツールを世に送り出すこと
に情熱のすべてをかけたから、遠慮なく容赦なく突き進めた。
たしかに、そうなんだけど、
じゃあ、なぜ情熱を持ってるのか
なぜ、スティーブ・ジョブズがスティーブ・ジョブズたりえたのかは、
彼の人生をたどらなければ、見えてこない。

生まれて直ぐに養子に出されたこと。
車の修理工の養父の影響
生まれ育ったシリコンバレーという環境
コンピューター黎明期だったという時代
ヒッピー時代の経験
LSD、ディラン、インド。。。
このような少年、青年時代の経験から
カウンターカルチャーとテクノロジーの交差点にたてる希有な人物に成長した。
だから、スーツを着た他の経営者とは一線を画している。
60年代後半のヒッピームーブメントやロックミュージックは、世界を変えようとしたが、世界を変えることはできなかった。
ベトナム戦争の終わりとともにヒッピーは廃れ、ジョンレノンの死とともにロックも死んだ。
しかし、その精神は、音楽からコンピューターに移行した。
だからこそ、
不可能といわれた音楽業界との調整ができた。
オノ・ヨーコやディラン、ボノ、Drドレなど有名アーティストがすすんでスティーブに協力したのも頷ける。
(直接、アーティストと自ら交渉するCEOなんか他にいるか?)
スティーブ・ジョブズはロックスターよりもロッキンだと思う。
スティーブのように本当に音楽を愛してる人が作ったから、iPod、iTunesはクールなんだ。
(iPodの前にもデジタルオーディオプレイヤーはあったが、それらには音楽への完全な愛がなかった。)

そして、その精神は、iPhone、iPadへと受け継げられる。

でも人間的にはどうなのか?
はっきり言って変人。
悪鬼のよう。
すぐにキレる
傲慢、
気に入らないヤツは容赦なく首を切る
容赦なく汚い言葉で罵倒する
CEOのクセに異常といえるほど細部の細部まで口を出す
自分が妊娠させた子どもを認知しないなど都合の悪いことは耳に入らない
もう、人格的に破綻してるかと思う。
しかし、人間なんだから、全て完璧な訳は無い。
他人の身になって考えるといった社会的スキルは持っていないが、
人類に新たな力を与える
人類を前に進める
人類に適切なツールを提供する
という能力に秀でてた。

われわれ人類は、各人の得意分野で人類の発展に貢献しないといけない。
スティーブにはスティーブにしかできないことを。
我々には我々にしかできないことを。

なにが僕を駆り立てたのか。
クリエイティブな人というのは、先人が遺してくれたものが使えることに感謝を表したいと思っているはずだ。僕が使っている言葉も数字も、僕は発明していない。自分の食べ物はごくわずかしか作ってないし、自分の服なんて作ったことさえない。
僕がいろいろできるのは、同じ人類のメンバーがいろいろしてくれるからであり、すべて、先人の肩に乗せてもらってるからなんだ。そして、僕らの大半は、人類全体になにかお返しをしたい、人類全体の流れに何かを加えたいと思ってるんだ。それはつまり、自分にやれる方法でなにかを表現するってことなんだ。だって、ボブ・ディランの歌やトム・ストッパードの戯曲なんて僕らには書けないからね。僕らは自分が持つ才能を使って心の奥底にある感情を表現しようとするんだ。僕らの先人が遺してくれたあらゆる成果に対する感謝を表現しようとするんだ。そして、その流れになにかを追加しようとするんだ。
そう思って、僕は歩いてきた。
(スティーブ・ジョブズ)

先人たちの遺してくれたモノを食いつぶすだけの野蛮人になってはいけない。

最後にもうひとつ……..
スタンフォード大学の卒業式でスティーブが言った言葉を
僕は毎日暗唱してる。

Your time is limited, so don’t waste it living someone else’s life.
Don’t be trapped by dogma – which is living with the results of other people’s thinking.
Don’t let the noise of others’ opinions drown out your own inner voice.
And most important, have the courage to follow your heart and intuition.
They somehow already know what you truly want to become.
Everything else is secondary.

人生は短い。
他人の人生を生きてはいけない。
他人に遠慮する必要はない。
Think Different!

【ジョブズ関連の過去エントリー】
ジョブズ・ウェイ
http://pub.ne.jp/TakeTatsu/?entry_id=3936719
スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション
http://pub.ne.jp/TakeTatsu/?entry_id=3753799
スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼンテーション
http://pub.ne.jp/TakeTatsu/?entry_id=3601396
iPodを作った男
http://pub.ne.jp/TakeTatsu/?entry_id=2065276

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