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『人間関係に必要な知恵は全て類人猿に学んだ』を読んで

公開日: : , ,

 

最近ベストセラーになった本のタイトル

「置かれた場所で咲きなさい」

という言葉が嫌いです。

 

でも、悲しいかなサラリーマン社会ではこれが正論です。

組織としては、決まった型枠に当てはめる方が楽ですし、実際に高度成長期までは機能していました。

マーケットが上昇を続ける高度成長期では、1人1人の個性なんかより、全員を同じ型枠にはめて、猪突猛進に働くことが最適でした。働けば働くほど会社の業績は上がりました。坂の上に雲が見えたから、長時間労働も厭わず、社員全員が疑問を持つことなく1つの方向に突き進んでいけたのです。

 

バブル崩壊。

高度成長期は終焉を迎えます。

 

以降、成長は止まったにもかかわらず人材育成も同じことを続けたため、ホワイトカラーは世界最低水準の労働生産性、バブル以降の時間は失われたままです。

最近は「ダイバシティー(多様性)」という言葉をよく聞きます。しかし言葉だけが一人歩きし、やっていることは、昔とあまり変わっていません。人間を画一的に型枠に収めるだけの教育が今も多くの企業で続いているのではないでしょうか。

そもそも、同じ価値観、属性の人間ばかりが集まった環境で何十年も働いていれば、多様性なんぞ身につきません。モノカルチャーのなかで育った自分の過去の経験則に基づいた画一的な指導方法しかできないのが現状だと思います。

 

 

「置かれた場所で咲きなさい」という言葉がある一方で、

「適材適所」

という言葉があります。

 

組織を運営する上でこれ以上重要なことはないと思います。

 

人類の歴史を見ても、個人の能力では狩猟民族の方が上なはずなのですが、農耕民族が狩猟民族を駆逐していきました。

農耕民族は適材適所で分業することで組織の力を最大限にできるからです。

 

戦闘に適した人間は、兵士。

手先が器用な人間は、武器製造。

作物を作るのに適した人間は、農業。

 

適材適所に分業することによって、全員の強みが結集されます。

組織というのは、弱みを消すのです。

 

組織は、人の弱みを意味のないものにすることができる。

人の弱みを最小限に抑えるよりも、人の強みを最大限に発揮させなければならない。

努力しても並にしかなれない分野に無駄な時間を使わないことである。強みに集中すべきである。

とドラッカーも言ってます。

 

 

 

あと、適材適所を言い得て妙なのが、R.H.リブスの「動物学校」という寓話。

「7つの習慣」で紹介されているので、ご存知な方も多いことでしょう。

 

簡単にあらすじをかいつまみますと、

 

動物の学校がありました。

科目は、かけっこ、木登り、水泳、飛行。

 

アヒルは水泳の成績は優秀でしたが、かけっこは苦手でした。それを補うために、放課後居残りをさせられ、水泳の授業時間を削って、かけっこの練習をさせられました。かけっこの成績は伸びない上、やがて、足の水かきが擦り減り、水泳も平凡な成績に落ちました。

 

ウサギは、かけっこは優等生でしたが、水泳が苦手で居残り授業ばかりさせられているうちに、ノイローゼになりました。

 

リスは木登り上手だったが、飛行の授業では、木の上からではなく地上から飛べと先生に強制され、ストレスがたまる一方でした。疲労困憊の上、肉離れを起こし、やがて木登りもC、かけっこもDにまで落ちました。

 

・・・・・

何を言わんとするか分かりますよね。

 

私たちは、アヒルに かけっこ、ウサギに水泳の練習をさせていることに気がついてないことが多いのではないでしょうか?

 

 

しかし、適材適所なんて、とても難しいです。

私たちは、読心術があるわけでなし、心理学の大家でもありません。

 

 

 

最近、面白い人材研修プログラムをあるということを聞きました。

「類人猿分類」といって、ジワジワとブームになっているようです。

「類人猿分類」とは、Team Gather Projectというところが開発した人材研修プログラムで、福山市を本社に置く食品スーパー「エブリイ」で採用され大きな成果を上げていることで、「ガイヤの夜明け」「とくダネ!」などテレビで紹介され話題となっています。

 

そのエッセンスをあますことなく伝えたのが、この本です。

 

 

 

 

 

類人猿分類は、めちゃくちゃ簡単です。

たった2つの質問で、人間のタイプを

オランウータン、ゴリラ、チンパンジー、ボノボ

と4つの類人猿に分けます。

 

 

昔からこういったタイプ分けはたくさんありました。

その中で世界的にスタンダードな「ストレンクスファインダー」の場合は、タイプは全部で34あり、その中から各自5つのタイプが導かれます。

ちなみに私は、「自我、内省、着想、収集心、信念」でした。

 

 

34もある「ストレンクスファインダー」に比べ、「類人猿分類」は、たった4つの中から1つを選ぶという、とてもお手軽で簡単です。

そして、それらのタイプごとににどんなタイプなのか、どういう指導をしたら良いのかが、豊富なイラストを用いて述べられてます。

 

組織って、まったく異なる感受性、行動パターンを持った類人猿たちが、1つの森の中で共同生活をすることと同じであり、相手のタイプを把握することで、タイプに応じた指導方法、適材適所をすることが重要なのです。

「エブリイ」は、類人猿分類で人材育成・配置を行い、15期連続2けた増益などの大きな成果を上げています。

 

 

もともと、私たち日本人は血液型で分類することが好きですし、ビジネスマンでも本を読む習慣が少ないので、こういったイラストが多用される性格判断みたいなところが受け入れられている理由なのでしょう。

こういうところにマーケティングのうまさも感じます。

 

 

 

 

ちなみに、私のタイプは「チンパンジー」でした。

 

何を意味してるかって?

 

それは、本を読んでのお楽しみ。

 

 

 

ではでは。

 

 

 

 

 

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