イスラム国による日本人人質殺害事件について思う
イスラム国に殺害されたジャーナリストの後藤健二さんのご冥福をお祈りいたします。
さて、一連の事件から、思うままに綴る。
昨日を境に、日本をとりまく世界は一変した。
今までは、中東で起こってることは、他人事だった。
毎日のように悲惨な出来事が起こり、混乱している中東情勢。
テレビニュースを見て、私たちは
「かわいそう」
と思うけど、すぐ忘れてしまう。
他人事。
エアコンの効いた部屋で、ポテトチップスを食べながら、
「ふーん、世界は大変だ。日本は平和でよかった」
と言いながら、心の奥底では、自分とは無関係の世界だと思ってた。
他人事。
そう、一昨日までは。。。
このナイフは後藤を殺すだけでなくお前の国民がどこにいようとも虐殺をもたらすだろう。
日本の悪夢を今始めよう。
(イスラム国処刑人ジハーディ・ジョンと思われる人物)
もはや、私たち日本人は、イスラム国を他人事とは言えなくなった。
そもそも、危険な場所に行くやつが悪い。
自己責任だ。
そんなことを言う人も多い。
本当にそうだろうか。
人類は危険を冒してきたから、発展してきた。
危険を冒してジャーナリストは世界中に事実を報道する。
彼らがいなければ、現地はもっと悲惨なことになっていたはずだ。
自己責任という意見はもっともかもしれないが、見殺しにしていいわけはない。
これから、日本人だから安心だという意識はなくなった。
私たちもテロの標的だからだ。
しかし、内向きになってはいけない。
後藤さんの死は、残念なことだが、無駄ではなかったと思う。
今まで多くの日本人は中東情勢に無関心だった。
後藤さんはそんな私たちの目を開かせてくれたからだ。
遥か遠くのテレビだけの世界だった中東が、心底に身近になった。
テロは恐ろしいが、
中東に行くこと、外国に行くことを躊躇しては、イスラム国の思うツボだ。
私たち日本人は、より一層諸外国と関係強化して、テロの脅威に備えなければいけない。
日本の悪夢は昨日から始まったかもしれない。
しかし同時に、日本が真の国際社会の仲間入りするキッカケとなった事件として、後世に伝えらえるのではないかと思う。
後藤さんの死を無駄にしないために、
私たちは、世界情勢に目を開き、より強くならなければいけない。
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