ミッション:インポッシブル / ゴースト・プロトコル
僕は高いところが苦手だ。
新婚旅行で、妻とエッフェル塔に昇ったとき、エレベーター内でビクビクして、妻にバカにされた。
亭主関白の夢は、ここで消えた。
その辺にある普通の漁港の防波堤の上ですら、堂々と歩けない。
防波堤の上から投げ釣りだなんて、とんでもない。
竿を振って、そのまま前につんのめって海に落ちたらどうするんだ。
という訳で、高いところに昇る人の気がしれん。
ましてや、世界一高いビル、ドバイのブルジュ・ハリファなんか。。。
そういう僕がこの映画を見た。
ミッション・インポッシブルの新作だ。
ブルジュ・ハリファのシーンは、手に汗握る。
そもそもブルジュ・ハリファに主人公がロッククライミングする必要性がよく分からない。
この作戦にはロッククライミング以外に方法がないとスパイチームの面々は言うが、
他の方法はないか、まったく検討したそぶりもなく、それありきで話は進み、
主人公:「しょうがないなあ、俺やるよ、やればいいんでしょ」
仲間達:「もったいぶって、やりたかったクセに」
という軽いノリで凄まじい危険な任務についた。
おっと、
この映画は、マジメに突っ込んではいけない。
そういう映画なのだ。
多分、トム・クルーズと仲間たちが居酒屋かどこかで
トム「ドバイのビルってスゲーよね」
友達「そうそう。
そういえば、MI2でフリークライミング、MI3で上海を飛び回ったよね。
やっぱ、次回作はドバイしかないっしょ」
トム「エー、マジ? 勘弁してよ。でも絵的に面白いね、やろやろ」
という軽いノリで決まったに違いない。
そして、前作は上海を舞台にし、中国マーケットを攻略したので、
今度はBRICsの他の国、ロシア、インドを抱き合わせたに違いない。
ということは、次回作は残されたBRICsの国ブラジルが舞台だと勝手に予想する。
そして、リオのキリスト像から飛び降りるに違いない。
さて、ここまでは、僕の妄想。
とにかく、この映画は、あまり深いことは考えてはいけない。
最初から最後まで息つく暇のないノンストップ・アクションが見物。
アクションの凄さ、面白さは保証する。(何の保証?)
それに、ユーモアがたっぷり。
シリアスなシーンがほとんど皆無、
コントのような小ネタが随所に見られ、
シリーズの中で一番娯楽映画してると思う。
そして、iPhoneやタブレットが大活躍。
これも時代の趨勢か。
至るところにiPhone、iPhone、タブレット、タブレット。
スパイ業界もiPhoneは必需品。
(そういえばiPhoneやiPadを使って作戦を実行してる中東の米軍のニュースを見たことあるなあ)
イーサンたちが使ってるアプリって凄いよ。
顔認識機能を使って、敵を感知したり、名前を言えば探知してくれるんだ。
このアプリ欲しいな。
もう既にだれか作ってるだろうけどね。
そんなこんなで、
ポップコーン片手に、この映画で新春のひとときを楽しみましょう。
ではでは。
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