JAPAN IN A DAY
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映画感想文
運動会シーズンはもう終わりましたが、
運動会の光景を見ればわかるとおり、ビデオカメラは既に一家の必需品となりました。
ビデオカメラ持ってなくても、ケータイで誰でも彼でも簡単に動画を撮りまくりな時代です。
全員が映画監督の時代となりました。
いまや、プロが作る動画よりも素人の動画の方がよく見られている時代です。
なんと、
YouTubeは1日あたり40億回も再生されています。
YouTubeは1分に1時間の動画がアップロードされています。
(2012年1月現在)
YouTubeにアップロードしてる動画でこれですから、
それ以外となると天文学的数字なんでしょうね。
今日見た映画
JAPAN IN A DAY
ある日本の1日、素人の動画をたんたんと繋げた作品です。
ある日本の1日とは、
震災、津波、原発事故のあったあの日から1年後の3月11日。
これは、エイリアン、ブレードランナー、グラデュエイターのリドリー・スコット監督、トップガンの故トニー・スコット監督の呼びかけで作られた壮大なる実験です。
ひとつひとつは何気ない動画なんですが、リミックスの妙というか、今流行りの言葉でいうとビッグデータも妙とでもいいますか、日本という国の震災への思い、悲しみ、そして希望がリアルに染み込む作品になっています。
素人の動画なので、手ぶれしまくりで車酔いのようになる時もありますが、素人だからこそのリアル感、リアルに震災を体験した人が撮影したからこそ、テクニックなんか関係なく、本当に強烈なメッセージが伝わってきます。
震災で亡くなった方が、単なる数字上の存在ではなく、リアルな人間であったことを当り前ながら思い出させます。
誰かを愛し、誰かに愛されたかけがえのない存在だったんだということを。
そして、いついかなるとき自らの身にも襲いかかってもおかしくないということを実感させてくれます。
私のいる西日本では、あの日のことは、どんどん風化しています。
あの日のことを忘れないように、映画や本が果たす役割は大きいものだと思います。
本作品もそうですが、
今全国で公開中の園子温監督の映画「希望の国」も是非観てください。
(広島では12月公開)
そして、あらためて、
震災関連の本も手に取ってください。
文章の方がYouTubeの動画よりも被災者の方々の心情が心に伝わります。
■遺体 ― 震災、津波の果てに
http://pub.ne.jp/TakeTatsu/?entry_id=4505613
■共に在りて 〜陸前高田・正徳寺、避難所となった我が家の140日
http://pub.ne.jp/TakeTatsu/?entry_id=4320044
■被災地の本当の話をしよう
http://pub.ne.jp/TakeTatsu/?entry_id=4010142
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