効率が10倍アップする新・知的生産術 ー自分をグーグル化する方法
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本
おかげさまで、ブログを始めて4年半で、本についての記事が今回で200回目となりました。
1週間に1エントリーのペースで、ここまで来れました。
今回は200回を記念して、そもそも私が本を多読するキッカケ、ブログを始めるキッカケとなった本をご紹介します。
それは、勝間和代さんの
『効率が10倍アップする新・知的生産術 ー自分をグーグル化する方法』
です。
古今東西、自己啓発本は死ぬほどあります。
例えば、
(仮題)「1億円稼ぐ人がやってる10の習慣」
(仮題)「20代にやらなければいけない20個のこと」
(仮題)「一瞬で悩みが解決する心の持ち方」
こんな感じの題名で私たちを煽って買わせます。
読んでる最中はやる気に満ちあふれてその気になるけど、すぐにその気持ちもさめて、また他の自己啓発本を手に取ってしまいます。
同じようにこの本もなんかよく分からない題名で、煽り系の本のようですが、他の自己啓発本と明らかに違います。
1つ1つのことが、とても個別具体的に記載されているところが他の自己啓発本と一線を画しています。
たとえば
著者が実際に使っている電子機器やソフト、Webサービス
著者が推奨する本
など
とても個別具体的なのです。
この本に出会ったのは、30代半ばでした。
それまでは、毎日をダラダラ生きていた平凡なサラリーマンのオッサンでした。
もう人生で成功することはないのは何となく感じていましたし、このままでも別にいいかなあと思ってました。
本屋でこの本を見たときに、その個別具体的なところに惹かれ、じゃあ騙されたと思って、どうせヒマだし、とりあえずこの人のマネをしてみようかと思いました。
大学生時代にポパイやホットドックプレスという恋愛マニュアル本を読んでいた私にはこういうマニュアル本だから取っ付きやすかったのかもしれません。
この本で紹介されていることをそのまま実行してみることにしました。
勝間さんの薦めるサイトを見たり、ウェブサービスを利用したり、この本で紹介されている本をたくさん読みました。
それまでは1ヶ月に1、2冊それも新書を読む程度だった私ですが、読書の量が半端なく増えました。
それと同時にテレビを見なくなりました。
そして、ブログを始めました。
まず読書について。
読書は自分への投資という考え方、そんな考え方なんかしたことなかったので、目から鱗でした。
今まで書店で本を買うときは時間をかけて悩んでいた私ですが、
本代をケチらない。
5000円以下の本は悩まず買う。
飲み代1回分だと思えば惜しくない。
という法則のおかげで、どんどん本を買うようになりました。
勝間さんいわく
だいだい1万円に1冊良書があり、2000円以上の本に宝が眠っているそうです。
それは、多くの企画の中から厳選された良質なコンテンツであり、それだけ出版社、編集者がそれだけの価値があることを前提にして編集してます。
何より他人が敬遠する高い本だからこそ、他人よりも先んじて情報を得られます。
たった2000円ぽっちで、その著者が何年も何十年もかけて培った情報を教えてもらうのだから、これほど効率の良い投資はありません。
だから、今まで躊躇していた2000円以上の本をスパッと買うようになりました。
たしかに高い本にハズレは少ないです。
さすがに勝間さんのように月に50~100冊も本は読めませんが、
新書を含めれば月に10冊くらいは読むようになりました。
(これでやっと普通のビジネスマン並みなんでしょうけど)
本を通じて、会社組織などの限られた世界だけの論理ではなく、物事の本質、世界の流れ、思考の幅が広がっているように感じます。
自分が心の中で思ってること、自分がいろいろ考えてることは、すべては何かインプットされたもので、自分オリジナルなものはほとんどありません。
自分の思考は、今まで人生で読んだ本の数、経験したことの蓄積です
どこかで聞いたこと、読んだこと、学んだことを、さも自分の言葉、思考と言ってるだけです。
だから、読書は重要なのです。
キリスト教徒はエジプトのアレキサンドリア図書館を破壊しました。
ナチスドイツや秦の始皇帝は本を燃やしました。
彼らは本の持つ強大な力を知ってたからでしょう。
また、本は未来をも導いてくれます。
これからの未来を論じてる本をたくさん読みましたが、
どれにも共通するのは、これからは組織ではなく個人の時代になるということ。
自分をメディア化すること、この本のタイトルのように自分をグーグル化することなのです。
第2にテレビを見なくなったのもこの本の影響です。
今やテレビは朝の出勤時の時計代わり、夕食時のBGMとしての役割となってます。
あとはNHKスペシャルで面白そうなのがあったときやワールドカップなどスポーツの重要な試合、映画くらいしか見なくなりました。
バラエティはまったく見なくなりました。
日本人は平均して1日3~4時間テレビを見てますが、テレビは時間あたりの情報量は極端に薄い媒体ですし、一方的に薄まった情報を伝えるメディアなので私たちの思考能力を奪います。
そんなものに3~4時間も時間を費やしてたなんて、今までどれだけ時間を無駄にしてきたことか。
その分、本を読んだり勉強しておけばと、タイムマシンがあれば20年前の自分に言いたいです。
よく、読書する時間がないとか、勉強する時間がないとか言います。
時間を作るのは簡単です。テレビを見るのをやめたらいいだけです。
あっという間に1日3時間の時間が作れます。
最後に、大きな影響を1つ。
ブログを始めたことです。
自分がインプットしたことをアウトプットすることがとても重要で、その方法にはブログが良いと書かれてます。
文章を書く訓練にもなるし、インプットしたことを自分の血肉にすることができるからです。
たしかに。文章を書くのはとても難しいです。
人に伝える文章を書くのはとても難しいです。
今でも、恥ずかしい文章ばかり書いてますが、それでも4年前にブログを始めたころと比べたら雲泥の差です。
私はそれなりに会社の中では文章能力は上位であると自信を持っていましたが、いざブログを始めてみると、広く多くの人を対象とする文章を書くことはとても難しく、自分の文章力の無さを毎回痛感しています。
それでも、書き続けることで文章力は成長するんだと信じてブログを続けているしだいです。
最後の最後に、
この本に書いてることは、既に5年前のことなので、
紹介されてる電子機器やソフトは古いですし、
マインドマップやフォトリーディングという賛否両論なことも紹介されてますので、
この本にあること全てが良いとは思いません。
(一応私はマインドマップ、フォトリーディングの講習は受けています)
といっても、根本的な考え方は今でも十分通用します。
じゃあ、そういうエラそうなことをいう私はこの本を読んでどうなったのか?
残念なことに、ブログを始めてそろそろ4年経ちますが、
ここに書かれてることを実践して、社会的に成功してるかといえば、
してません。
まだまだ平凡なサラリーマンです。
しかし、多読するようになり、ブログを書くようになってからは、少しずつ進歩していることは実感しています。
あきらめていた英語能力を向上できたのは、もともとはこの本の考え方を実践したからです。
TOEICのスコアが435点から730点まであがりました。
ボランティアや寄付することに価値を置くようになったのも、本をたくさん読むようになったからです。
グローバルなことに興味を持ち出したのも、本をたくさん読むようになったからです。
勝間さん全盛期のころ、勝間さんの信奉者のことをカツマーと言いました。
私はカツマーと呼ばれるのは好きではありませんが、
この記事をみる限りは、どう考えてもカツマー以外の何者でもありません。
まあ、どう呼ばれようとも、実際に私の目を開かせてくれた勝間さんに感謝いたします。
P.S.
勝間さんに本の感想をTwitterで送ったら、返事をいただきました。
これがTwitterの醍醐味です。
https://twitter.com/kazuyo_k/status/284672962722947072
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