*

ヤンキー経済 消費の主役・新保守層の正体

公開日: : 最終更新日:2014/04/29 , , , ,

若者の車離れ
など
若者の●●離れと言われて久しい。
従来ならば、消費を牽引するはずの若年層が、近年消費をしなくなっており、かつてのような大量生産、テレビ広告をドバーンと流すようなマーケティングが通用しなくなっています。

で、本当にそうなのでしょうか?
イオン、ドンキホーテ、ヤマダ電機、LINE、ミニバン、ユニクロ、EXILE
これら好調な企業、ブランド、商品、歌手には共通点があります。
マイルドヤンキーとよばれる層に支持されていることです。

今回は、今話題の消費を牽引する層「マイルドヤンキー」を分析した本書を紹介します。

ヤンキー経済 消費の主役・新保守層の正体 (幻冬舎新書) ヤンキー経済 消費の主役・新保守層の正体 (幻冬舎新書)
原田 曜平幻冬舎
売り上げランキング : 283

Amazonで詳しく見る by AZlink

ヤンキーとは、かつて80年代の漫画「ビーバップハイスクール」の登場人物のようなリーゼント、だぼだぼのズボン、ケンカ上等みたいな凶暴な肉食系な人たちのことをいいました。
しかし、90年代のチーマーを経たあと2000年代に入ると、だんだん草食化してきました。
それが、マイルドヤンキーと呼ばれるゆえんです。

本書で記載されているマイルドヤンキーの特徴を列挙しますと、
・上『京』志向がなく、地元で強固な人間関係と生活基盤を構築し、地元から出たがらない
・地元友達と駅前のファミレスやカラオケに行くことや、休日はイオンなどの大型ショッピングモールで一緒に買い物するのが好きといった、中学生時代と地続きの「居心地の良い」生活をキープしたい。
・決して郷土愛が強いわけではなく、単に「昔と変わらない生活」を望んでいるだけ。
・男女ともにEXILEが圧倒的に人気。女子は西野カナ、浜崎あゆみ。
・地元を出たがらないが、ディズニーランドは例外で、大好き。
・車は避けて通れない重要な消費対象の一ジャンル。
・車とは単なる移動手段ではなく、大事な地元の友達と親密な時間を過ごし、絆を育む空間であり、その意味では、自宅リビングの延長。
・そのため、走り屋系の車よりも多くの友達を乗せられる大型ミニバン志向。

キーワードは、「地元友達」

若者が消費しない一方で、マイルドヤンキーたちは消費意欲を持った「優良な若年消費者」であり、未来の日本経済は、「(マイルド)ヤンキー経済」が牽引していくだろう。
と本書では繰り返し力説します。

このように、本書は、高学歴の人たちが東京のオフィスで、サラリーマン層を相手にしていたマーケティングでは、ずっと見落とされてきたマイルドヤンキー層にスポットをあてた画期的な本であり、マーケッター必須の本だと思います。

と、ここまでは、マイルドヤンキー賛美でしたが、
果たして本当にそれでいいのだろうかという疑問が残ります。
日本が今のままの終わらない日常が続くのならいいのでしょうが、グローバル化が急速に進展するこの世の中では、あっという間に新興国の人間との競争になることは目に見えています。
マイルドヤンキーの増加は、欧米で既に進行している格差の広がりが日本でも進行中であるということの前兆ではないかということを、ハフィントンポストのこの記事が、うまくまとめています。
「マイルドヤンキー賞賛とその先にあるもの、、、」
http://www.huffingtonpost.jp/gen-shibayama/mild-yankee_b_5005067.html

マイルドヤンキーを消費の救世主として持ち上げる脳天気さでいいのだろうか。
日本もアメリカのように、中間層が崩壊し、超格差社会になっていく前兆なのかもしれないのに。
と一抹の不安が残ります。

ad

    この記事が気に入りましたら、ぜひTwitter、facebookボタンをお願いします。
    ブログを書くモチベーションになります。よろしくお願いします。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
この記事が良かったらビットコインで寄付をお願いします。
ビットコイン投げ銭ウィジェット



関連記事

no image

7つの習慣 (第3の習慣:重要事項を優先する)

スティーブン・R・コヴィーの「7つの習慣」の個人的備忘録シリーズ 4月26日以来のブログ記事です。

記事を読む

no image

ゆるく考えよう

ゆるく考えよう 人生を100倍ラクにする思考法 私は40歳にもなって、いまだに青い鳥を探している。

記事を読む

『メイカーズのエコシステム 新しいモノづくりがとまらない』を読んで

  昨年の年末に、この記事が炎上したのは記憶に新しい。     深センに取材に行った若者がその衝撃

記事を読む

no image

「原因」と「結果」の法則

自己啓発書のバイブルといわれるジェームズ・アレンの「原因と結果の法則」を読んだ。 1902年に書か

記事を読む

文明崩壊

ピュリッツァー賞作家ジャレド・ダイアモンドの入魂の大作。 (上下巻あわせ800ページ) 過去

記事を読む

ad

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ad

Maker Faire Tokyo に出展したIoTクソゲー「うちわdeファイト」の作り方

       8月4日・5日 Maker Faire Tokyo 20

映画作りのワクワク感に溢れた傑作『カメラを止めるな!』を観て(ネタバレなし)

    僕は、勤務先の送別会や忘年会などの余興で動画を作ることがよくあ

高知をブラタツヤ

    9月1日に「四国クラウドお遍路」というイベントに参加するため、

AWSのコミュニティのイベント「四国クラウドお遍路 2018」に参加しました

    先週9月1日、高知市で開催された「四国クラウドお遍路 2018

48歳中年サラリーマン はじめてのコミケ出展の巻

  2018年8月12日(日) 東京ビッグサイトで開催されたコミックマ

→もっと見る

    • 321758総閲覧数:
    • 60今日の閲覧数:
    • 204昨日の閲覧数:
    • 1現在オンライン中の人数:
    • 2014年4月29日カウント開始日:
PAGE TOP ↑