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コミュニティ活動に必須の本『遠くへ行きたければ、みんなで行け』を読んで

公開日: : 本

 

 

スイッチサイエンスの高須正和さんの新刊を読んだ。

 

「遠くへ行きたければ、みんなで行け ~「ビジネス」「ブランド」「チーム」を変革するコミュニティの原則」

 

 

 

 

本書の出だしのアフリカの少年の話が好きだ。

片道2時間を歩いて、インターネットカフェからUbuntuのコミュニティに参加していたという話。

 

今は死語になった「グロバリゼーション」「フラット化する世界」の世界そのままの話。

 

私たちから見たら、このアフリカの少年はとても大変だと思うかもしれない。

 

でも、私たちも同じ。

いや、このアフリカの少年の方が世界やコミュニティに繋がっている。

 

一般的にJTC(Janpanese Traditional Company)と揶揄される伝統的な日本企業は、会社以外の人間との接触を嫌う。

高度成長期の昭和の時代は、会社内の先輩のいうことを聞いていれば、うまく行った。

しかし、変化の激しい現代では、そもそも偉い人や先輩が正しいかすら分からない。会社の中だけにいては、会社に超最適化されるだけで世の中の流れについていけなくなる。ついていけなくなるという自覚があるならいいが、なまじ会社の中で承認され続けていると自分は社会にキャッチアップできてると勘違いしてしまう。

「会社」の世界しか知らない人間ができあがってしまう。

 

世界を知るには、自分にとっての「アフリカの少年にとってのインターネットカフェ」を見つけるしかない。

 

そういった中で、最近は家族、会社に続く第3の場所としての「コミュニティ」が注目されている。

 

そういう私も20年間会社の中の世界しか世界を知らなかった。

ひょんなことから自分でアプリを作るようになり、IT関係のコミュニティの中に入るようになってからは、いっきに世界が広がった。

アフリカの少年のようにコミュニティに貢献することで、会社では無個性な1つの歯車だった自分が承認され、興味のおもむくままに動けるようになった。思考回路も変わった。

 

 

 

 

さて、前置きが長くなった。

 

本書の紹介

 

本書は、

UbuntuなどのOSSやビジネスのコミュニティマーケティングの話が中心なので、ぱっと見、ITやビジネス以外の方には関係ないと思うかもしれないが、AWSのような巨大なAWSのコミュニティからプロ野球チームのファンのコミュニティ、週に1回コーヒーショップで読書会など、あらゆるコミュニティと呼ばれるものに共通の話だ。

 

コミュニティは、簡単に始めることができる一方で、基本ボランタリーなので、会社のような上下関係があるわけでなく、水準を維持していくことは大変難しい。

 

本書に書いてあることは、結構地味で、当たり前で、真面目なことばかり書いてるけど、コミュニティやその参加者の段階別に注意事項ややるべきことなど、よくまとまっているので、いい指針になると思う。

コミュニティを作ったり、運営する道筋が明確にイメージできる。

 

さっき、当たり前のことが書いてあると言ったが、このとおりできるかと言ったらできるだろうか。

わかっているけど、「そこまでするのか?」ってことが多いかもしれない。

 

ざっと、その地味で当たり前だけど、普段やらないことを列挙する。

たしかに、ここまで徹底すれば、すごいコミュニティになるに違いない。

 

・ミッションステートメントを作る

・計画をたてる(四半期計画)

・KPIを作ろる

・シンプルに始める

・新規の人を入れる。定期的に活動する。

・文化と期待をハッキリさせる

・オンボーディング(導入時)は確実に

・誕生日に電話するとか、貢献の高い人に贈り物をするとか

・イベントでの立ち振る舞い、知人とは別行動しろとか

 

 

読み物として面白いから最初から読んでもいいし、実用的なので、興味あるところから読んでも大丈夫と思う。

 

私は最初から順番に読んだ。

「第4章 人間はみな変人だ」のあたりからペルソナの具体例が示されてきて、私の経験など重ねることができて、面白さが加速した。

 

また、本書の内容を日本のコミュニティに当てはめて解説した Code for Japan の関さんのパートは、より具体的なイメージが湧くと思う。

 

 

私はコミュニティの運営者ではなく参加者の方だが、コミュニティのイベントは主催者としてよく開催しているので、とても参考になった。

今までは適当に場当たり的にしてきたことが多かったが、足元を見つめるきっかけになった。

 

コミュニティ活動をする方には必読の本だ。

 

 

 

 

 

P.S.

6月14日に本書に関連するイベントを「イノベーション・ハブ・ひろしまCamps」で実施した。

 

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「広島ITコミュニティサミット」と題して、

私がファシリテーターを務め、

前半を、高須さん講師のセミナー

後半を、広島のITコミュニティの代表者の方々を交えたパネルディスカッション

という形で、みんなでコミュニティについて考えた。

 

1時間という短時間だったので、深掘りできなかったが、多くの知見をいただいた。

 

 

 

 

 高須さんは深センよりオンラインで登壇

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 後半は、広島のITコミュニティの代表者でパネルディスカッション

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