kintoneなら非エンジニアでも給付金申請システムを作れそう
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最終更新日:2021/05/30
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新型コロナウイルスの感染拡大を受けて政府が国民に一律10万円を支給する「特別定額給付金」により、全国の自治体の職員の方々の事務負担がたいへんなことになっていると聞きます。
そのような中、兵庫県加古川市の職員の方(エンジニアではありません)が、サイボウズのkintone(キントーン)を使って大幅に事務削減したという記事を読んで、実際どうなのか、本当に素人でも作れるのか、試してみました。
私は、kintoneを触ったことは数年前に1,2回くらいのレベルですが、kintoneは初心者にも分かりやすいウェブサイトであること、加古川市が実際に使用しているkintoneのフォームをオープンデータとして公開していることもあり、30分もかからないうちに、プログラミングをまったくせずに、給付金申請サイトが完成しました。
これが、その仮の給付金申請サイトです。
http://tatsuya1970.main.jp/shinsei-kintone.html
手順
kintoneとFormBridge(申請書のフォームを作るサービス)のアカウントを取得してください。
(両方とも無料お試し期間30日)
加古川市からオープンデータをダウンロードします
https://opendata-api-kakogawa.jp/ckan/dataset/tokubetuteigakukyuuhukin
kintoneトップ画面
「アプリ」 +を押す
kintoneアプリストア
あたらしくアプリをつくる
→「テンプレートファイルを読み込んで作成」
先程ダウロードした加古川市のオープンデータ「kintone.zip」を読み込みます。
読み込みが成功すると以下のようになります。
FormBridgeにアクセス
ホーム >フォームの作成>記名アンケートフォーム
※これ以外でもいいかもしれません。
kintoneアプリの情報を入力します。
完成
すぐにインターネットで公開できます。
ただ、このままでも使えますがが、
「FormBridgeって何?」
ってなりますので、
御社のウェブサイトに埋め込みましょう。
ここからはいろんな方法があり、非エンジニアには難しいかもしれません。
社内のウェブ担当に聞いてみるか、やってもらいましょう。
私は自分のウェブサイトを持ってるので、
iframe用の組み込みコードを自分のウェブサイトに貼り付けました。
で、こんな入力フォームになりました。
では、ちゃんとデータが送られるか、ためしに、入力してみます。
もちろん、スマホ対応になってます。
免許証、通帳を写真で送ることができます。
入力完了!
申請者にメール
すぐにkintoneに反映されます。
もちろんCSVファイルでの出力も可能です。
雑感
私は自治体の職員ではないので、ここからは想像ですが、
自治体には数多くの市民や民間企業からの申請物があり、その多くは郵送対応と思われます。
郵送対応の場合、書類に不備がなくても
郵送 → 開封 → チェック → ダブルチェック →エクセルに入力
といった事務が予想されます。
書類なので紛失リスクもあります。
不備があったら、都度電話で紹介して、FAX対応などしていると思われます。
(違ったらごめんなさい)
もし私の想像があたっているのならば、今後に備えて、kintone(キントーン)のようなクラウドサービスの導入を考えたらよいかとは思います。
(サイボウズのまわしものではありません)
ここで重要なマインドが、「システムのことはベンダーさん」というのではなく、まずは自分たちでできるか考えることです。
今はエンジニアでなくても、クラウドサービスを使えば、それなりの物が、低コスト、短時間でできます。
クラウドを導入しない理由の多くがセキュリティをあげるとききますが、果たしてサイボウズのクラウドと郵送(多くは普通郵便、FAX)対応のどちらが情報漏えいリスクがあるのかなとは思います。
自治体の職員さんは一般企業にくらべて優秀な人ばかりです。
そんな方々に、書類チェックのような頭脳を使わない仕事をさせていいのでしょうか。
昨今のSociety5.0とかDXブームで、行政もDXって叫ばれてますが、AI・IoTのビッグデータ連携とかスマートシティとか、そんな大きなこと考えるのもいいけれど、だれでも使える手頃なクラウドで職員さん自ら手を動かして身近な小さな課題を都度解決していく方法もとればいいのかなと思います。
これは一般企業もそうですけど。
なんか、ずっと上から目線ですいません。
ではでは。
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