*

映画『デッド・ドント・ダイ』を観て 〜行き過ぎた物質文明の先は「デウス・エクス・マキナ」しかないのか?

 

80年代後半から90年代前半、私が大学生の頃、映画通と呼ばれるひとたちは、ジム・ジャームッシュ、ヴィム・ベンダース、アキ・カウリスマキなどの映画を観ていたように思う。

 

私も映画通を自認してたので、背伸びした。

今考えると、無理矢理観ていたようだったし、今振り返ってみると、内容をさっぱり覚えてない。

 

 

そんな映画通好みのジム・ジャームッシュがゾンビ映画を作るだなんて、それだけですごく興味をそそられた。

 

それが、『デッド・ドント・ダイ』だ。

106374477 3100574029991110 7081045764037362592 n

 

今回も私の感性が幼いのか、何がいいたいのか、よく分からなかった。

多分、1年後には心に残ってないと思う。

 

この映画のゾンビは物質文明に魂を抜かれた現代人のメタファーらしいが、同じ物質文明を皮肉った『ファイト・クラブ』のような真面目さガチンコさはなく、テーマはどこかとってつけた感がある。

 

UFOが現れたり、主人公がこの映画自体が映画の撮影であることをほのめかすなど、随所にかつて古代ギリシャで物語が破綻するときに絶対神が出てきて物語を収束させる手法「デウス・エクス・マキナ」を感じさせる。

 

もう収束のつかない我々が生きている物質文明は、「デウス・エクス・マキナ」でしか解決できないという開き直りなのだろうか。この社会はコメディにして笑うしかないのだろうか。

 

106172364 3100574019991111 7307141518052245204 n

 

 

 

と、あまり深く考えないほうがいいと思う。

ジム・ジャームッシュが、気心知れた仲間と学生のノリでゾンビ映画を作った。

 

それで十分ではないか。

 

 

 

 

個人的には、日本刀でゾンビを切りまくるティルダ・スウィントンのキル・ビルを彷彿とさせるキャラクターがツボだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

ad

    この記事が気に入りましたら、ぜひTwitter、facebookボタンをお願いします。
    ブログを書くモチベーションになります。よろしくお願いします。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
この記事が良かったらビットコインで寄付をお願いします。
ビットコイン投げ銭ウィジェット



関連記事

ここ4年間で3作品、私の年間映画1位とキネマ旬報年間1位が同じ

  歴史あるキネマ旬報の2016年のベスト10の表彰式が本日ありました。   2016年の邦画1位は

記事を読む

「君たちはどう生きるか」を観て

    7月に観賞したこの作品、今更ながらの感想。 とても不思議な映画だった正直、理解できなかった

記事を読む

スノーピアサー

この土曜日、日曜日と日本列島は大雪でした。 そんな季節にぴったり?の映画『スノーピアサー』を観まし

記事を読む

普通じゃないことは素晴らしい! 〜『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』を観て

        第2次世界大戦で、解読不可能と言われたナチスドイツの暗号エニグマを解読し、英

記事を読む

事前知識ゼロのオッサンの『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の感想(ネタバレあり)

事前知識ゼロ、このポスターのビジュアルだけしか知らない状態で観た。   私の属性は ・50歳の

記事を読む

ad

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

ad

2025年Tatsuya’s Blog 年間アクセスランキング

2025年最後のブログは、毎年恒例の 「Tatsuya’s blog

Tatsuyaの2025年劇場映画ベスト3

  今年を振り返る自己満足企画「個人的映画ベスト3」です。 2010

『羅小黒戦記2』を観た

2025年12月28日 今はネットでいつでもたくさん映画を観ることがで

アリ・アスター監督の新作『エディントンへようこそ』を観た。

2025年12月28日アリ・アスター監督の新作『エディントンへようこそ

『ズートピア2』を観た。

『ズートピア2』を観た。前作と同じく道徳の押し付けではなく楽しみながら

→もっと見る

PAGE TOP ↑