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FIN/SUMアイデアソンに参加しました

公開日: : 最終更新日:2021/03/28 ハッカソン・アイデアソン, フィンテック ,

 

先日、FIN/SUMというフィンテックのカンファレンスのアイデアソンに参加しました。

https://finsum.jp/ideathon.html

 

FIN/SUMとは、日本経済新聞社と金融庁が共催する2016年から毎年開催の国内最大級のフィンテックカンファレンスです。今年は「非対面の金融活動における新たな信頼構築」をテーマに「アイデアソン」を開催しました。

全国の金融機関、スタートアップ、地方自治体など様々な分野から集められた5チームが完全オンラインで1カ月間議論を重ね、イベント最終日の3月18日にオンラインライブで成果を発表しました。

 

 

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経緯

これは参加者をオープンに募集してるものでなく、主催者や主催者の知人の紹介でメンバーが集められてたようでした。

私は、広島県商工労働局イノベーション推進チームの方からの紹介でした。

 

チームメンバーは、全員初対面同士で、私は普通のサラリーマン、私以外はエンジニアなどテック系企業に勤める人やイノベーション的な仕事をしている人ばかりでした。

 

 

 

非対面での企画について

 

まったくの初対面のメンバーでしたが、SLACKとZOOM、そしてGoogleのクラウド(スライド、ドキュメント、スプレッドシート)があれば、ゼロイチの企画はなんとかできるということが証明されたと思います。

 

使用したツール

・連絡:SLACK

・ミーティング: ZOOM、TEAMS

・資料の共有・共同作業; グーグル関係(スライド、スプレッドシート、ドキュメント)

・アイデア出し: MURAL

・タスク管理: Asana

・スケジュール調整: 調整さん

 

 

たしかに、リアルで面を向かったほうがいいような気もしますが、実は面と向かわない方が、変な圧はないし、フラットに空気読めずに発言ができるところがいい点でした。

 

最初のころは、運営から提供されていたMURALというツールを使っていました。

自己紹介や付箋をはったり、ホワイトボードのような使い方で、課題を議論しました。

 

 

私はクラウドが使えないような古いレガシーな企業に勤めているので、自社に閉じこもっていると世間で使われてるツールに疎くなってしまいます。積極的に外部のコミュニティのイベントやハッカソンに参加するおかげで、普通の一般人が使っているツールを使うので、なんとか時代に同期できています。たまにこういう機会にプレイヤーとして絶えず身を置いておかないとアウトオブデイトになる恐怖を常に感じています。

 

 

 

 

アイデアソン

 

よくあるハッカソンやアイデアソンは、週末の2・3日、時間を拘束してやるものですが、このアイデアソンは、1ヶ月後の発表日まで各チーム自由にやっていくというやり方でした。

 

運営からは、とくに細かな指示や指導はなく、以下のタスクの日程を提示するくらいでした。

メンターに聞くのも日程を調整するのも、全てチームの自主性にまかされてました。

もちろん運営は放置プレイというわけではなく、SLACKやメールで都度質問を受け付けたり、締め切りのアラートや気づきの情報を流すなど裏方として目立たず参加者をフォローしていました。

 

大きくわけて、以下の3つのタスクをこなす流れでした。

 

・日経新聞の広告用にメッセージを決める

・プレゼン資料を提出する

・本番までの準備(プレゼンの練習など)

 

チームリーダーというものがいないので、どう進めていくのか、最初のスタートが難しかったです。

結局最後までリーダーなるものはいなくて、なんとなくメンバー全員の阿吽の呼吸で機能していきました。民主的だったので、決定について非効率な面もありましたが、議論をかけただけメンバーの意思統一、チームワークは素晴らしかったと思います。

だいたい週2回ZOOMかTEAMSで集まって、多分10日くらい 多分累計25時間くらい議論しました。

 

当初は、フィンテックのハッカソンなのに、一見すると金融とは関係なさそうな地方創生な話が中心な議論でした。できるだけアイデアを発散したらよく、変に制限をつけないほうがいいと思っていたので、流れに身をまかせていました。

地方創生、移住や他拠点居住といった課題の共有は早い段階でできました。

課題に一番自分ごとだったメンバーの居住地の沖縄の言葉からチーム名が決まりました。

 

「ゆいまーる」

助け合う、一緒にがんばろうといった意味の言葉です。

 

日経新聞に掲載されたチーム「ゆいまーる」のメッセージ

 

コロナ禍で他拠点での事業立ち上げや移住を考える人が増え、地方創生への寄与が期待されますが、見知らぬ地での一からの社会的信用構築が大きな障害となっています。この課題を相互扶助の思想を用いたプロダクトで解決します。

 

 

 

 

広告とはいえ、日経新聞に自分の名前が掲載されたのは初めての経験でしたので、テンションあがりました。

 

課題が決まれば、あとは課題を技術的なソリューションに落としていくのですが、困難を極めました。

 

ブロックチェーン、スマートコントラクト、ICO、STO、なぜかドローン、点群データ、VR、衛星データとたくさんのアイデアがでて、一時収集がつかなくなりました。

それでもある程度ストーリーにしてソリューションを決めて、それなりのスライドを作成し、自信をもってメンターの安田クリスティーナさんにぶつけました。

 

 

 

結果は、容赦無くボコボコにされました。

 

・技術を無理やり使っている。

・本当は何を解決したいのか? 

・何をしたいのか?

・聴衆に共感してもらえるのか?

 

などなど

 

このアドバイスで、吹っ切れました。

私はずっと「フィンテック」というのが頭から離れず、テクノロジーごりごりのソリューションのことしか頭になかったですが、冷静に課題に向き合うことができました。

 

 

メンタリングを受けているシーン

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最終的に我々のアイデアは、

ひとことでいうと(ひとことになってない)

 

【課題】

これからますます増えるであろう地方移住や他拠点生活において、自分の信頼をゼロから構築しないといけない

 

【サービス内容】

個人で信用を得るのは難しくても、所属するコミュニティの信用を可視化し、コミュニティのそデータベースを金融機関などに利用してもらうブロックチェーン上に構築したプラットフォーム 

 

見知らぬ個人では信用されなくても、「○○さんの紹介ならいいですよ」ってことありますよね。

その○○さんをコミュニティに置き換えたようなものです。

 

 

 

 

審査委員などのオーディエンスの共感を意識したプレゼンのストーリーも自分のチームながらよくできていたと思います

 

資料提出前日、プレゼン前日は、深夜2時近くまでZOOMで議論、練習、資料作成をしていました。いい大人が何の得になるわけでもないのに、まるで文化祭の準備をしている学生のノリでした。

 

 

 

発表

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3月18日の発表日がやってきました。

 

本番では、

「全国から集結した次世代を担う22名」

という紹介のされ方には、ビビりました。

 

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発表者がZOOMの画面共有機能にてプレゼンをします。

途中で発表者のPCに不具合が発生しましたが、私が画面共有を奪ってスライドを送り、ことなきを得ました。1度プレゼンの練習で不具合があったので警戒はしていましたが、ここは我ながらよくリカバリーできたなと自分を褒めたいです。

事前の練習大事です。

 

 

 

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あと、審査員の質問にも、躊躇することなく間髪入れずに答えることができたこと、そして審査員の共感を得ることができたようで、手応えは感じました。

 

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が、

残念ながら賞は取れませんでした。

 

 

優勝チームは、

物質にブロックチェーンのトークンを紐付け、スマートコントラクトによるスマートロックによる金融機関の担保を可能にできるような仕組みでした

簡単に言うとグローバルモビリティのマイカーローンの仕組みをブロックチェーンでやるイメージですかね。(違ったらごめんなさい)

 

 

なお、後日4月中旬の日本経済新聞に掲載されます。

 

 

 

 

 

 

最後に

 

残念ながら賞はとれませんでしたが、1ヶ月の活動を通じて多くのことを学び、新しく多くの面白い人たちとも知り合うことができました。

また、完全オンラインでもゼロイチの企画はできるという自信がついたこと、私の知見はアウトオブデイトではなく、現役バリバリのエンジニアともある程度話ができるということが再確認できたこと、ブロックチェーン業界の世界でバリバリ活躍している方の容赦ないメンタリングを受けれたことなど、とても有意義で貴重な経験をさせてもらいました。

 

このような機会に私を推薦いただいた広島県の方、同じチームのみなさん、そしてメンターの皆様、運営された方々、本当にありがとうございました。

 

 

打ち上げの様子

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