インビクタス-負けざる者たち-
今から20年前の今日、1990年2月11日は、ネルソン・マンデラ氏(91歳)が27年間の獄中生活から解放された日です。
偶然にもその日に、そうとは知らずに、ネルソン・マンデラが大統領になったばかりのころを描いた映画「インビクタス」を観ました。
本作品は、アパルトヘイトが廃止になったころの混乱の南アフリカで、ラグビーを通じて、黒人白人問わず国民全体をまとめたネルソンマンデラが描かれています。
その過程で、リーダーシップとは何ぞやを我々に教えてくれます。
インビクタスとは「征服されざる者」「不屈の」という意味のラテン語で、ネルソン・マンデラが獄中で心の支えにした英国の詩人ウィリアム・アーネスト・ヘンリーの詩の題名です。
その詩の中から、
I am the master of my fate.
I am the captain of my soul.
私が我が運命の支配者
私が我が魂の指揮官なのだ
という箇所が繰り返し、マンデラの口から述べられます。
当たり前のことだけど、自分の魂は誰にも犯されることはできません。
自分の人生を決めるのは自分なんだということを改めて気付かせてもらいました。
そして、この映画は、スポーツの素晴らしさを教えてくれます。
スポーツは人種の壁を乗り越え、連帯、愛国心というものを与えてくれます。
スポーツを政治に利用する是非はあるにしろ、国民を1つにするものは他には無いでしょう。
また、今年は南アフリカで、ラグビーではなく、サッカーのワールドカップが開催されます。
そんなわけで、この国の成り立ちをこの映画で予習してみませんか?
以下、名言集 Quotations (人生を豊かにする名言・名句・格言集) より引用
http://d.hatena.ne.jp/quotations/20100211/1265855253
「インビクタス」(ウィリアム・アーネスト・ヘンリー)
私を覆う漆黒の夜
鉄格子にひそむ奈落の闇
私はあらゆる神に感謝する
我が魂が征服されぬことを
無惨な状況においてさえ
私はひるみも叫びもしなかった
運命に打ちのめされ
血を流しても
決して屈服はしない
激しい怒りと涙の彼方に
恐ろしい死が浮かび上がる
だが、長きにわたる脅しを受けてなお
私は何ひとつ恐れはしない
門がいかに狭かろうと
いかなる罰に苦しめられようと
私が我が運命の支配者
私が我が魂の指揮官なのだ
INVICTUS – William Ernest Henley
Out of the night that covers me,
Black as the Pit from pole to pole,
I thank whatever gods may be
For my unconquerable soul.
In the fell clutch of circumstance
I have not winced nor cried aloud.
Under the bludgeonings of chance
My head is bloody, but unbowed.
Beyond this place of wrath and tears
Looms but the Horror of the shade,
And yet the menace of the years
Finds, and shall find, me unafraid.
It matters not how strait the gate,
How charged with punishments the scroll.
I am the master of my fate:
I am the captain of my soul.
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