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人は意外に合理的

公開日: : 最終更新日:2014/12/31

本日紹介する本は、
ティム・ハートフォード氏の
『人は意外に合理的』
考える事の重要性、経済学の面白さを教えてくれる本です。

 

今年の元旦の日経新聞に、
twitter上で話題の中学生経済学者 @GkEcさんが
経済学に興味を持ったキッカケとなった本として、この本を紹介してたので、さっそく注文。
ずっと積ん読状態だったけど、本日やっと読了した。
題名のとおり、一見不合理に見えるような行動も、合理的な行動の結果なんだと著者は主張する。
オーラルセックスがティーンエイジャーで増加したのも、
無能な上司が給料をもらいすぎているのも、
人種差別が無くならないのも、
家賃が高いのに都会に人が集まるのも、
既得権益者や圧力団体に都合のよい社会になるのも、
産業革命がイギリスで起こったのも、
アフリカの貧困が解決しないのも、

すべては、合理的な行動の結果なのだ。
経済学って、小難しいギリシャ数字やグラフを駆使して、何をやってるのかよく分からない学問のように見えるけど、ティム・ハートフォード氏は、身近な題材を使って、経済学の面白さを教えてくれる。

まさに
「経済学は日常生活を営んでいる人間に関する研究である」
(アルフレッド・マーシャル)
ということ。

中には、人種差別が合理的に行われているというような絶望的な話もあるが、
物事を合理的に考えること、なぜそうなのか理屈を考え、その解決策を考えることの重要性を教えてくれる。

 

思考停止になってはいけない。
自分の頭で考えるんだ。
合理的な理由が見つけさえすれば、社会を良い方向に変える事ができるはず。
不正行為をすることが非合理的になる方法を考えればいいからだ。
経済学は決して退屈な学問ではない。
経済学で世界を変えることができる。

 

さて、いろいろと興味深いトピックがある本書だが、
最後の章のマルサスの人口論を否定してるくだりが好き。
人類に希望の光を与えてくれるから。
マルサスは、人口は幾何級数的に増加する一方で、生活物資は算術級数的にしか増加しないので、いずれ人類は食料不足で破滅的な状況に陥ると言った。
しかし、そんなことはない。
技術革新は算術級数的ではない。
クレマーの方程式があてはまる。
「技術革新は世界人口に比例する」
のだ。
人口が多いのはイノベーションにとってはよいこと。
最近よく言われる「人口ボーナス」のよう。
そういえば、クリス・アンダーソンの『フリー』にこういう記述があった。

「ありうべき空間の完全な探索」を行うためには、やみくもに撃ちまくる戦略が最良の方法。

 

そういえば、トーマス・フリードマンの『グリーン革命』にこういう記述があった。

世界でもっとも貧しい人びとにツールやエネルギーをあたえて、彼らに力を授ければどうなるか。
爆発的なイノベーションが生まれるはずだ。
科学、テクノロジー、芸術、文学など、あらゆる分野で、世界がかつて見たこともないようなものが。
世界でもっとも貧しい人びとの能力が解き放たれ、私たちが抱えている大きな問題を解決するのを手伝ってもらえるだろう。

 

単純な確率の問題にすぎない。
人口が100万人よりも60億人のほうが、やみくもに撃ちまくってもイノベーションが生まれるはず。
人口が多ければ多いほど、多くのイノベーションが生まれる。
そう、この地球に無駄な人間は1人もいないはず。
だからこそ、与えられた時間を無駄に使ってはいけない。

 

 

話は大きくそれた。
大きくそれたついでに「考える」といえばこのセリフで締めくくろう。

伊坂幸太郎の『魔王』より
「考えろ考えろ、マクガイバー」

 

 

(参考図書)
フリー(クリス・アンダーソン)

http://tatsuya1970.com/?p=268

 

グリーン革命(トーマス・フリードマン)

http://tatsuya1970.com/?p=97


魔王(伊坂幸太郎)

 

 

 

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