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ゼロ

公開日: : 最終更新日:2016/12/30

40歳を過ぎると、
ブルース・スプリングスティーンの「グローリー・デイズ」という曲が心にしみる。
こんな感じの歌詞。
ハイスクール時代は豪速球を投げる凄いヤツがいた。
ハイスクール時代は道行く誰もが振り返る娘がいた。
でも今や飲んで話せば、昔話ばかり。
若い女の子のウインクのように一瞬で過ぎ去って行くグローリーデイズ(栄光の日々)の話ばかり。


ハリウッドの青春映画を観ると、こんな設定がよくある。
皆が憧れる学園のアイドル
その彼氏はフットボールの花形選手
彼女に憧れるちょっとオタクな主人公。
スポーツは苦手だけど、勉強は得意。
早くこの狭い世界から逃げることが彼の夢。
彼は学力で都会の大学に入学、卒業し、投資銀行のエリートビジネスマン、コンサルタント、弁護士、医者になったりする。
かつての学園のアイドル、フットボールのスター選手は、地元で普通のオバさん、オッサンになってる。
彼らの人生のピークはハイスクールだった。
栄光の日々を懐かしみ、過去の思い出だけに生きていく人生が死ぬまで続いて行く。

ホリエモンこと堀江貴文さんの新刊「ゼロ」を読んだ。

ゼロ ゼロ
堀江 貴文

ダイヤモンド社
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本書では、今まであまり語られなかった(と思う)彼の幼少時代から起業するまでの半生が綴られている。
彼の人生は、支配、閉塞感から抜け出すことを原動力としているよう。
両親から、田舎から、既得権益者の支配から。
九州の田舎町から抜け出すには、「勉強」しかなかった。
それも誰もが日本一と認めている「東大」しかなかった。
この刺激の無い日常から逃れるには、「東大に行く」ことしかなかった。

私は同世代なので、読み進めるうちに、当時の情景等がリアルに浮かんできた。
彼の人生と自分の人生を重ねていた。
私も彼と同じく、幼少のころからパーソナルコンピューターに触れ、簡単なゲームを作ってパソコン雑誌に投稿などしてた。
しかし、オタクになるのがイヤで、PCから離れ、周りと同じようにスポーツの部活に入り、リア充になろうと周りに合わすようになった。
そして地元の大学に入り、地元の企業に就職し、今に至る。
40歳も過ぎ、それなりにサラリーマン生活を謳歌している。
いたって、普通の人生。
ブルース・スプリングスティーンのグローリーデイズにも登場しない、なんのへんてつもない人生。
そして、彼がメディアを騒がすようになったときは、複雑な気持ちだった。
ついに同世代にこんな大物が現れたと嬉しく思う反面、嫉妬が混じった複雑な気持ち。
自分にも、彼になれるチャンスはいくらでもあったのに。。。
(んな訳ないだろうが)
そんなガキのような気持ちが少しはあるものの、
この閉塞した世の中を根底から破壊して再生してくれるのではないかと期待し、彼を応援した。

が、
彼の挑戦はいったんは挫折した。

傍観者の私には、いつもと同じ日常が続くだけ。
何も変わらない。

いや、刻一刻と何かが変わっている。
そのことに気がついたのは、ここ数年だ。
テレビをほとんど見なくなり、本を多読するようになってからだ。
ブログやTwitterでなんかしら発信するようになってからだ。
私は、ずっと釜の中で徐々に茹でられている。
感謝祭の前の七面鳥のように、毎日たらふくエサを与えられている。
そのことに気がついた。
人生は1度きり。
彼が、幼少のころ、死について考え1人号泣したエピソードに、自分を重ねた。
私にも同じような体験があるからだ。
とはいえ、一気にものごとを変えることはできない。

彼は言う。

あなたはいま、「ゼロ」なのである。 そしてゼロになにを掛けたところで、ゼロのままだ。物事の出発点は「掛け算」ではなく、必ず「足し算」でなければならない。まずはゼロとしての自分に、小さなイチを足す。小さく地道な一歩を踏み出す。ほんとうの成功とは、そこからはじまるのだ。

全てを失った彼だからこそ、とても説得力がある言葉だ。

そのとおり、
私も、ここ数年前から、仕事以外でも、少しでも興味を持ったことには、何でもトライするようになった。
英語学習、フィリピン留学、東北ボランティア、ブログ、アプリ開発
トライすれば、何かが得られ、世界が広がった。

自分を変えようと思えば、まずは一歩から。
本当の自由を手に入れようと思えば、まずは一歩から。
この一歩が簡単なようでとても難しい。
でも一歩を踏み出せば、確実に世界は広がる。

そして、とにかく勉強すること、仕事をすることだ。
彼は、子供のころは「勉強」で自由を手に入れ、
大人になり「仕事」で自由を手に入れた。
本当の自由を手に入れたいのなら、うじうじ悩んでるヒマはない。
行動あるのみ。

ゼロに1を足す。
1に1を足す。。。。
その積み重ね。

過去のグローリーデイズの思い出だけで、残りの人生を過ごしたくはない。


【参考】堀江貴文さんの本
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Comment

  1. yurisun より:

    興味深く、読ませていただきました。
    0+1=1足し算は、増えてゆきますね!
    0×10=0
    0に掛け算しても、0
    何事も初心の
    謙虚さを忘れずに
    足し算すね!
    感謝なくなり、傲慢さがでるのが掛け算0現象なのでしょうね。
    本は、まだ読んでませんが、
    ブログ読ませていただいての感じたことです。
    ホリエモンさんのかけがえのない体験、生き方からのリアル内容ですね。
    私の心にも、この備忘録をのこしましょう。博多の徒然日記も
    楽しく読ませていただきました。
    ありがとうございます。
    博多の実家からのコメントです。
    素敵な備忘録、日記ですね!

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