刺激を受け続けると鈍感になる 〜『ホビット 決戦のゆくえ』を観て

人間、刺激を受け続けると、慣れるものです。
最近の映画は特殊効果が凄すぎて、ちょっとやそっとのことでは、凄いと感じなくなりました。
この前、ホビット3部作の完結編を観たのですが、10数年前に初めて「ロード・オブ・ザ・リング」を観た衝撃はもうありませんでした。
CGや特殊効果は、めちゃくちゃ凄いんです。
アクションも、めちゃくちゃ凄いんです。
それなりに、面白いんです。
でも、何かが足りないんです。
この映画から新しい刺激を受けることはありませんでした。
冒頭からアクションの連続です。
息をつく暇がありません。
豪速球ばかりが投げられますが、配球が単調なので、展開に驚きません。
せっかくのすごい特殊効果が単調です。
戦闘シーンも、「ロード・オブ・ザ・リング」「ボビット」その他亜流映画で幾度となく似たような戦闘シーンを見てるので、感覚が慣れてしまい、眠気を感じるほどでした。
豪速球ばかりでなく、緩急をつけ、変化球もおりまぜないと、たとえ160キロの豪速球にも目が慣れてしまいます。
緩急を使い、意外なところに変化球を使うなど、ドラマに厚みを持たせて欲しいところでした。
今回は、「金」に魂を奪われダークサイドに陥る王の演技、描写が見ものだったはずなのですが、表面的で苦悩を感じられませんでした。ダークサイドから回復するあたりの描写もあっさりしていて、「えっ、そんなので元に戻るの?」と拍子抜けしました。
その点、前シリーズ「ロード・オブ・ザ・リング」では、指輪をめぐるフロドやゴラムの苦悩はとても鬼気迫り、人間の業の恐ろしさに恐怖を感じさせるほど、素晴らしい演技、描写でした。
同じく「ロード・オブ・ザ・リング」の3作目のラスト近くの、溶岩だらけの山でフロドが巨大なワシに助けられ、やっと終わったんだと心から安堵した感覚、ホビット村に戻って、自分が長い旅から戻ってホッとしたあの感覚を、今回も期待してたんだけど、ラストもあっさりしていました。
と、けなしてばかりですが、
映画自体は悪くはないと思います。
ただ、僕の感覚が変わっただけなんだと思います。
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