断る力
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本
勝間和代さんの著作でいつも感心するのは、
内容が、主観的・抽象的でなく、個別具体的なところです。
今回も、「断る力」を身につける上での具体的な考え方・方法が記載されています。
「断る」と聞いて、
仕事はチームワークなんだから自分勝手はけしからんと思われる人も多いでしょうが、
なんでもかんでもハイハイと聞いても自分を浪費するだけだし、
本当はイヤだけど上司が言うからしょうがない等と言うから、
不祥事が無くならない。
とは言っても、単にわがままになれと言ってる訳ではなく、
「断る」には、それだけの実力と能力が必要で、それではどういうことに気をつけて、
どうすればよいかが述べられています。
この中から私がマーカーを引いた箇所を一部抜粋。
●事実なんてない。あるのは認識だけだ。
自分が正しければ、いつかは周りが認めてくれる。こういった思い込みは大ウソだと思います。
相手が読心術を持つエスパーではない限り、
あなたが言葉を使って言わなければ絶対分からない。
●「コモディティ」にならないためには、「スペシャリティ」になる環境を選び抜かなければならない。
●「断る力」がなければ、あなたが本当にしたいことができない。
断って、その結果、嫌われることによるマイナス点は何があるのか?
すべての人に好かれる必要はない。(そのこと自体不可能)
●私たちは自分の扱い方を人に教えている。
私たちが相手からどのように対応してほしいかは、私たちの言動が相手に教えている。
例えば、
おどおどと自信なさげに、しかも相手に媚びると、自然と相手は自分よりも上位に位置づけられ、
上下関係になってしまう。
●「努力」とは、あらゆる人に1日24時間平等に与えられた「時間」という資源を
どのくらい集中して「配分」するかという「資源配分」の問題。
すなわち、
自分がそういった時間配分をしてもいないのに、他人が得意なことをうらやましがってもしようがない。
どの分野が得意か不得意かというのは、自分のこれまでの時間配分の結果である。
●「不得意」なものは放っておく割り切りと強さが必要
ちょっとした努力で向上できる範囲においては改善を心がけるが、あまり時間をかけないようにする。
あるいは意図的に放っておく。
得意分野に時間、すなわち努力を配分する。
不得意分野は「許容範囲のリスク」として諦める。
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