*

『メイカーズのエコシステム 新しいモノづくりがとまらない』を読んで

 

昨年の年末に、この記事が炎上したのは記憶に新しい。

 

 

深センに取材に行った若者がその衝撃をそのままエモーショナルに綴った記事は賛否両論大きな反響(炎上?)を呼んだ。

 

否定的な意見を強引に総括すると、

「うわべだけ見て、語ってるんじゃねーよ」

ってことだった。

 

 

 

 

恥ずかしながら、私が今こんなに深センが熱いと知ったのは、昨年の春頃だ。

日経ビジネス、Forbes日本版で立て続けて深セン特集があった。

 

そこには、

「ハードウェアのシリコンバレー」

「深センの1週間はシリコンバレーの1ヶ月に当たる」

「世界最速で発展した街」

 

などの凄腕のコピーライターが考えたような衝撃的なキャッチフレーズとその内容に、自分の目で確かめてみようと思ったからだ。

 

私のような一般人が行ってどうなるわけでもない。

でも、「うわべ」だけでもいいので、現地を見に行きたいと思った。

 

 

で、まず早速この本を読んだ。

経済誌や新聞で深センの話題があると、必ずと行っていいほどこの著者高須正和氏のコメントがある。

 

 

 

 

 

ワクワクして読んだ。

 

インターネットが出始めの頃のワクワク感に近い。

インターネットは普通の個人に武器を与えてくれた。

それまで、非対称性で守られていた大企業のものであった情報や流通を個人に解放した。

最近は決済さえ個人のものになった。

普通の個人でも、中間業者を通さず、商売ができるようになった。

普通の個人でも、世界的なサービスやアプリを作れるかもしれない状況になった。

 

そして、それが、もっと進んできている。

普通の個人でも、製造業になれるかもしれない。

今まで、大企業のものであった製造が、メイカーズのエコシステムによって、個人に解放された。

それが今世界で一番機能しているのが深センなのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

約5年前に

クリス・アンダーソンの「MAKERS」で衝撃を受けた。

 

 

衝撃を受けた一方で、ここに書いてあることは、日本にはなじまないのではないか。

個人のホビーの枠を出ないのではないか。

 

という思いはずっと持っていた。

 

 

 

 

しかし、昨年の「Maker Faire東京」に参加して思った。

僕が知らないだけで、メイカーズのムーブメントは根付いており、それはビジネスにも馴染むのだと。

 

 

 

 

 

Maker Faireの創始者のデール氏はこう言った。

 

イノベーションを生み出すのは「Play」、あくまで遊び感覚からだと思っている。

 

 

デール氏によれば、いわゆる技術の無駄遣いのような馬鹿げたことと、起業することは対立していないという。

 

遊んでできるほどハードウェアでの起業への甘くないが、そもそも遊び感覚がないと、イノベーションは起きない。

深センでは、その「遊び」と「ビジネス」がうまくバランスが取れているから、世界中のメイカーが深センに集まってくる。

 

中でも、深センのアクセサレーター HAXは有名だ。

その特徴的なのは、ホビイストでありスタートアップでもあるメイカーを支援するところだ。

横文字を駆使しセンスあるスライドでピッチするような意識高い起業家とは違う。

 

HAXには世界中から応募があるが、選ぶ要素としては、プロジェクトそのものより「どういう人がやっているか」という要素のほうが大きい。

 

以下の3点が起業家に必要なことだという。

 

・ハードワークができる 

・オプティミスト(楽天家)である

Resourcefulである

 

※Resourcefulとは、問題にぶつかったときに、自分で解決することも適切な人に質問することもできて、場合によっては別の方法で問題そのものをなくしてしまうこともできる。機転が利くとか引き出しが多いとか問題解決ができるみたいなこと

 

IMG 7595

 

 


 

 

 

26歳の記事に意見する前に、うわべだけでもいいので、実際に自分の目で深センを見たらいいと思う。

「地球の歩き方」もなく、一般的には情報があまりない深センについて、この本は道標になるはずだ。

 

私も、この本を読んでから、うわべだけかもしれないが、深センに行った。

 

で、うわべだけのブログも書いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私が深センの話をすると、

「深セン、なにそれ?」

っていう反応が多い。

 

世間では「IoT」というワードがバズってるのに、その土台であるメイカーズムーブメントに対する認知度は低いように見える。

 

しかし、

近年、急速にメイカーズの時代が来てることは肌で感じる。

 

ハッカソンの入賞者はハードウェアが多い。

日本各地でMakersFaireみたいなイベントがある。

日本最大の開発者イベントMashupAwardsの決勝の多くはハードウェアだ。

 

 

着実にメイカーズの時代が来ている。

 

 

 

(深圳のX.factoryの壁には大きく「Make!」の字が)

Make

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

P.S. 深センについては、この本もオススメ(レビューは後日)

 

 

 

 

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