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ヒミズ

公開日: : 最終更新日:2017/12/30 映画感想文

園子温監督の最新作『ヒミズ』を観た。
自称映画ファンのくせに。園子温監督の映画は初めて。
ずっと気になってたんだけど、
『愛のむき出し』は、4時間という上映時間にパス。
『冷たい熱帯魚』は、予告編を観ただけで、暴力描写、グロそうな内容、にパス。
今回は、上映時間も適当で、暴力描写を抑えてるような気がして、やっと観に行く気になった。

さて、感想。
陳腐な表現だが、
凄い、凄まじいとしかいいようが無い。
心の奥底をかき混ぜられた。
主人公2人の心の底からの魂の演技に心揺さぶられ、
不覚にも、何度も何度も涙がこぼれてしまった。
とくにラストシーンは、反則だ。
号泣しまくり。涙が止まらない。

主人公たちは何度もフランスの詩人ヴィヨンの詩を読み上げる。

ミルクの中にいる蠅
その白と黒はよくわかる
働き者か怠け者かもわかる
何だってわかる
自分のこと以外なら

そう、自分のことが一番わからない。
だから、もがき苦しむ。
残酷な世の中で、生きる意味、自分の存在理由が分からず絶望の中でもがき苦しむ若い二人。
でも、自分が望もうと望むまいと、生まれてきたからには、もう自分一人の人間ではない。
すくなからず誰かに影響を与えている。
だから簡単に死ぬなんて言うな。
現実から逃げることはできない。
残酷な現実を受け入れる覚悟のできた主人公へ捧げるラストシーンには号泣した。
これは、主人公への応援メッセージでもあり、僕たち日本人全員への応援メッセージだからだ。
魂が震えた。

人生に意味なんて無いのかもしれない。
でも、生きろ。

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