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小説 上杉鷹山

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今は未曾有の変革の時代。
絶対的な高齢者数の増加、生産年齢者数の減少で国内マーケットは縮小し、我々はレッドオーシャンで血みどろの戦いを強いられている。
しかし本当の敵は別のところにいる。
それは、
市場環境でもなく、競合他社でもない。
自らの中にいる。
味方のはずの後方から弾が飛んでくる。
厄介な事に、彼らは自らを敵だとは認識してない。
人が複数集まり、マンネリ化すると、組織は腐敗を始める。
組織の成長よりも、自己防衛、既得権益の維持が目的になってしまう。
「休まず、遅れず、仕事せず」で生涯大過なく過ごすこと。
複雑怪奇な社内ルールを守る事が仕事。
「てにをは」などの違いを延々と考え、書類をこねくり回すのが仕事
だと勘違いするようになる。
組織の腐敗は徐々に進行するので、中にいる人間は気づかない。
そして、いつの間にか、ゆでがえるのように、死んだことにさえ気づかなくなってしまう。
古今東西、組織の大小問わず、これは変わらない。
21世紀の日本でも、18世紀の米沢藩でも、抱える問題は変わらない。

愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ 
(オットー・フォン・ビスマルク/ドイツ初代宰相)

現代日本企業の抱える問題の解決のヒントは18世紀の米沢藩にあった。
それが、『小説 上杉鷹山』だ。

ビジネス雑誌でたまにある「経営者のお薦め本」特集に、司馬遼太郎の一連の書とともに必ずといっていいほど挙げられるこの小説。
上杉鷹山が破産寸前の米沢藩をどう救ったか?
驚いたことに、我が国の企業再生のプロ三枝匡さんの『V字回復の経営』と内容が一致する。
現代の経営にもピッタリ当てはまる内容だ。
本書に書かれていることは、
まさに王道、奇をてらったことは無い。
しかし、同じことをしても多くの人が失敗する。
本書でも何度も書かれているのだが、
結局は、人に対する「愛」、その人の持っている「徳」がすべて。

ドラッカーはこう言った。
「マネージャーの条件は、才能ではない。真摯さである」
そして、
「人こそ最大の資産である」
そのとおり、上杉鷹山は、嘘偽りの無い真摯な対応で、最大の資産である「人」を大切にし、彼らの心にくすぶっていた火種を再燃させた。
私は本書を読んで何度も何度も涙した。
大小問わず組織というものに所属している者は、必ずや涙することだろう。
たとえ今は腐っていても、たとえ将来に絶望を感じていたとしても、誰もがかつては希望で燃えていた時期があったはずだし、その火種は完全には消えていないはずだ。

だからこそ、
すべてのビジネスパーソンに告ぐ。
本書を手に取り、くすぶっている火種に再度火を灯そう。

でも1人だけでは、よほどの精神力がないと続かない。
だから、すべての企業研修担当に告ぐ。
全社員にこの本を読ますべきだ。

【参考図書】
V字回復の経営
http://pub.ne.jp/TakeTatsu/?entry_id=4119734

マネジメント
http://pub.ne.jp/TakeTatsu/?entry_id=3624792

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