10年後に食える仕事 食えない仕事
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本
かつて、トーマス・フリードマンは『フラット化する世界』で、世界は1つに収束されると述べた。
そこに書かれた大連の日本向けのコールセンターの話は衝撃的だった。
もはや誰にでもできる仕事、日本人じゃなくてもいい仕事は、全世界70億人との競争にさらされている。
私のようなドメスティックな会社に勤めている普通のサラリーマンには実感がわかないが、
そういえば、コンビニや居酒屋は中国人、韓国人ばかりだ。
注文をとって料理を運ぶことに、日本人だろうが外国人だろうが関係ない。
大連では日本語の堪能な中国人が日本人の給料の10分の1でコールセンター業務を行っている。
日本語さえ理解できれば、日本人である必要はない。
そして、記憶の新しいところでは、エルピーダメモリの倒産が象徴的だ。
半導体は日本製である必要はない。品質が同じならば安い方がいい。
また、採用もグローバル化の流れだ。
ユニクロは新入社員の8割が外国人、ドンキホーテ4割、
ソニーは2013年度に3割、イオンは2020年度までに5割
。。。。。
目まいがしてきた。
でも絶望する前に、頭をよく整理しよう。
この本を読んで、
「10年後に食える仕事、食えない仕事」
本書では、このグローバル時代に、どういう職業を選択したらよいか、どういうキャリアを描けばいいのか、豊富な実例、図で説明しており、とても参考になると思う。
結論からいうと、
新興国の人間と競争しても勝ち目はない。
だから、「日本人メリット」のある仕事を選択しなさいということ。
「日本人メリット」とは、
「日本で生まれ育った日本人でないと身につけづらい特殊性」のこと。
日本人というだけで、仕事上で優位に立てるもののことだ。
日本人メリットを活かせないと、70億人との競争にさらされる。
日本人メリットを活かせる仕事ならば、マックス1億人との競争ですむ。
その日本人メリットという考え方をもとに、職業を4つに分類している。
①重力の世界
日本人メリットがなく、高いスキルが必要とされない分野。
人件費は重力のように世界の最低賃金に収斂される。
②無国籍ジャングル
知識集約型で日本人メリットのまったくないエリア
能力がすべて。
③ジャパンプレミアム
日本人メリットが最も活きるエリア
④グローカル
グローバルとローカルを組み合わせた造語。
日本人メリットを活かしつつ、ホワイトカラーとして高付加価値なスキルを活かすエリア
著者は、この中から「グローカル」を目指せと説く。
とくに「重力の世界」にいる人間は即刻抜け出さないと明日はない。
じゃあ、具体的に「グローカル」な仕事って一体何?
おっと、これ以上は本書を購入した人の特典。
グローカルについて、
エンジニア、セールス、バックオフィスと、
職業タイプ別に解説があるので、参考にしよう。
さて、国の福祉には頼ることはできない時代。
もはや、頼れるのは自分だけ。
頭では分かっていてもいまひとつ実感がわかないが、絶望的な未来が待っていることは確か。
でも70億人との競争の渦中にいることを自覚できただけでもまだ遅くない。
若い人たちは、絶対読むべき。
そして、目指せ、グローカル人材を。
そういうものの、
41歳の ノースキルのオッサンの私はどうしたらいいものか。。。
さてと。。。
(参考)
フラット化する世界
ハイコンセプト
http://pub.ne.jp/TakeTatsu/?entry_id=4157250
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