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『遺体』それからの物語

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先週、震災から2年が経過しました。
西日本に住んでると、震災はテレビの中での話であり、まるでよその国の出来事であるかのように、リアリティを感じなくなってきているのが実態です。

震災直後に、ビートたけしさんがこういう発言をされました。

この震災を「2万人が死んだ一つの事件」と考えると、被害者のことをまったく理解できないんだよ。
そこには「1人が死んだ事件が2万件あった」ってことなんだよ。

テレビや新聞をみて、死者行方不明者2万人といわれても、数が大きすぎてリアリティを感じません。
テレビの報道は、衝撃映像などが中心のような感じがして、人間模様が読み取れないように感じます。

現在「遺体」という震災関連の映画が公開されています。
この作品はジャーナリスト石井光太さんの原作を映画化したものです。
石井光太さんの原作は、1人1人の等身大の「人間」に焦点をあてており、被害に遭われた方々の心情がリアルに伝わってきます。
これが、真のジャーナリストなのだと思いました。
この震災は、2万人が亡くなった事件ではなく、1人が亡くなった事件が2万件もあったんだということを、まざまざと教えてくれます。


震災が風化していると言う人がいますが、まだまだ震災は終わっていません。
石井光太さんの『遺体』も続いてます。
『遺体』それからの物語

映画では西田敏行さんが演じた民生委員の方のその後から始まり、数組の家族の震災の悲しい出来事が綴られています。
残された家族の今の状況を読むにつけ、まだまだ震災は終わってないということが分かります。

なお、この読み物は、Kindleで読めます。
Kindleを持ってなくても、あなたのスマホにKindleのアプリを入れたら読めますので、是非ダウンロードしてみましょう。
ダウンロードはこちらから
http://www.amazon.co.jp/gp/feature.html?ie=UTF8&docId=3077089376

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