*

『〈インターネット〉の次に来るもの 未来を決める12の法則』を読んで、素晴らしい時代に生きていることに感謝する。

 

 

子供の頃、親の8ミリカメラで友達と映画を撮った。

フィルムを切ったり貼ったりして編集し、学校で上映した。

 

今や誰もが全世界に投稿できる時代になるとは、この頃は夢にも思わなかった。

 

25年前に初めてニューヨーク旅行を計画した時、せっかくだからメジャーリーグを見ようと思った。

本屋で野球の雑誌を立ち読みし、そこからスケジュール情報を得て、旅行代理店でチケットをとってもらった。

何かの情報に調べるのは結構な手間がかかり、誰かに頼まないといけないことばかりだった。

 

今なら、検索するだけで事足りる。

 

20年前に、情報を知るためには、知ってる人全員に「〇〇知ってる人教えて」とメールしたらいいと思いついた。

今考えてみると、SNSのような概念だった。

その頃に、まさか、自分のプライバシーをシェアしあう時代が来るなんて、夢にも思わなかった。

 

 

わずか、20年前、30年前と今とは世界は全く違う。

そう思わないのは、毎日徐々に変化しているからだ。

手のひらサイズの携帯端末で、全世界が繋がる。

こんな時代になるなんて、誰が思っただろう。

インターネットの出始めは、高名な学者、ジャーナリストでもインターネットに懐疑的な人が多かった。

 

「バック・トゥ・ザ・フューチャー2」という映画に出てくる未来のスポーツ年鑑を欲しいと思ったことはあるだろう。未来のスポーツの結果がわかるので、それでスポーツくじを買ったら大儲けできるということだ。

同じく、インターネット黎明期に、今の時代を知っていたら・・・と思うことがたまにある。

 

でも、安心して欲しい。

インターネット誕生からの約30年はこれからの序章に過ぎなかったのだと。

今から始まる想像もつかないとてつもない時代の序章だったのだと。

 

「〈インターネット〉の次に来るもの 未来を決める12の法則」

という本にそれは記されている。

 

 

 

その12の法則とは、

訳者のあとがきから拝借すると、

 

第1章 BECOMIG 

ネット化したデジタル世界は名詞(結果)ではなく動詞(プロセス)として生成され、

 

第2章 COGNIFYING

世界中が利用して人工知能(AI)を強化することでそれが電気のようなサービス価値を生じ、

 

第3章 FLOWING

自由にコピーを繰り返し流れ、

 

第4章 SCREENING

本などに固定されることなく流動化して画面で読まれるようになり、

 

第5章 ACCESSING

すべての製品がサービス化してリアルタイムにアクセスされ、

 

第6章 SHARING

シェアされることで所有という概念が時代遅れになり、

 

第7章 FILTERING

コンテンツが増え過ぎてフィルターしないと見つからなくなり、

 

第8章 REMIXING

サービス化した従来の産業やコンテンツが自由にリミックスして新しい形となり、

 

第9章 INTERACTING

VRのような機能によって高いプレゼンスとインタラクションを実現して効果的に扱えるようになり、

 

第10章 TRACKING

そうしたすべてを追跡する機能がサービスを向上させライフログ化を促し、

 

第11章 QUESTIONING

問題を解決する以上に新たな良い疑問を生み出し、

 

第12章 BEGINNING

そしてついにはすべてが統合され彼がホロス(holos)と呼ぶ次のデジタル環境(未来の〈インターネット〉)へと進化していく

 

 

 

 

以下、本書について、思いつくままに書く。

全て興味深いことばかりの話題で、読書中はワクワクしっ放しだった。

 

 

全人類がネットで繋がり、

そのライフログが蓄積され、

質問と最良な答えが蓄積され、

AIが学習する。

人間と機械・センサーが繋がると、人間に新しい感覚だ生まれるというところには鳥肌がたった。

それは、ある実験で、北を向くとバイブレーターがなる機械を体につけてしばらくすると、その機械を外しても、北がどこかわかる感覚が人体に発生するという。

 

映画「マトリックス3」でマトリックスの世界で超人と化した主人公ネオが現実社会でも能力に目覚めると示唆したところを思い出し、鳥肌がたった。

 

 

30年前には不可能だったと思われたこと、というかそもそもそんな発想がなかったことが、現実で起こっている。

今まで不可能だったものが可能になる。

しかし、科学のパラドックスと言われることがある。

一つ解答が得られると少なくとも二つの新しい疑問が生じるという。

つまり、解決するごとに、新たな問題が2倍増える。

またそれを解決、そして新たな問題が2倍増える・・・

そういうことが加速度的に進む。

そして、地球上の人間、機械、AIが融合し、かつてHGウェルズが世界脳、本書ではホロスと呼ぶ存在となっていく。

現在では世界中で40億の携帯電話と20億のコンピューターがつながって、地球の周りを覆う大脳皮質となっている。それに加えて、カメラや車から衛星まで何十億もの周辺チップや関連デバイス全体で150億のデバイスが一つの大きな回路に接続されている。

それらのデバイスには、それぞれ10億から40億のトランジスターが入っており、このホロス全体では10垓個(10の21乗)のトランジスターが入っていることになる。こうしたトランジスターは脳のニューロンと考えることができる。

人間の脳には860億のニューロンがあり、これはホロスの1兆分の1だ。

つまりすでに、ホロスは脳の複雑さを大きく超えており、ホロスは加速度的に大きくなっている。。。。

 

 

・・・・・・

 

 

もう私の想像力をはるかに超えている。

 

しかし、不思議と脅威を感じない。

 

この本の原題は”The Inevitable”(不可逆)

 

好もうと、好まざるとも、

人類と機械がネットで地球規模でつながる未来は不可逆なものなのだ。

 

ターミネーターが人類を抹殺する未来

ビッグブラザーが人類を監視する未来

を想像する人も多いと思う。

 

新しいテクノロジーは良いことばかりではない。

負の面も沢山ある。

しかし、それ以上の恩恵を人類にもたらしている。

ターミネーターのようなシンギュラリティが来るのではなく、世界中の人間、ライフログ、AI、デバイス、センサーがつながることで、想像もつかないが素晴らしい未来がやってくるはずだし、そうあってほしい。

 

人類が人類である以上、もうこの流れは不可逆なものなのだ。

 

 

 

最後に、本書より抜粋したこの文章を読んで、何も感じない人はいないだろう。

こんなに素晴らしい時代を生きていることに感謝し、前を向いて一歩を踏み出そう。

 

 

2050年の年寄りたちはあなたにこう語りかけるだろう。2016年当時にもしイノベーターでいられたなら、どんなにすごかったか想像できるかね、と。そこは広く開かれたフロンティアだったんだ! どんな分野のものも自由に選んで、ちょっとAI機能を付けて、クラウドに置いておくだけでよかったんだよ! 当時の装置のほとんどには、センサーがいまのように何百じゃなくて、一つか二つしか入っていなかった。期待値や障壁は低かった。一番になるのは簡単だった。そして彼らは「当時は何もかもが可能だった。そのことに気づいてさえいれば!」と嘆くのだ。

 

つまりこういうことだ。いまここですぐに、2016年から始めるのがベストだということだ。歴史上、何かを発明するのにこんなに良いときはない。いままでこれほどのチャンスや、いろいろな始まりや、低い障壁や、リスクと利得の格差や、収益の高さや成長が見込めるタイミングはなかった。いまこの瞬間に始めるべきだ。いまこそが、未来の人々が振り返って、「あの頃に生きて戻れれば!」と言うときなのだ。

今日こそが本当に、広く開かれたフロンティアなのだ。われわれは皆〈なっていく〉。人間の歴史の中で、これほど始めるのに最高のときはない。 

 

まだ遅くはないのだ。

 

 

 

 

 

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