ビットコイン騒動に思う
先月、ビットコインをゲットするために、Mt.Goxという取引所にアカウント作成の手続きをしました。
アカウントができるのに10営業日はかかるということでしたが、待てども暮らせども、何の連絡もなく、2週間が過ぎました。
そんなおりに、Mt.Goxの取引停止のニュースが流れ、
昨日、民事再生を申請したとのニュース。
ビットコインのマウントゴックス 再生法申請(NHK)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140228/k10015620821000.html
。。。。。。。
いやー、アカウントができなかったおかげで助かりました。
しかし、このためビットコインの相場は急降下
以前私が5000円で個人売買で購入したビットコインは、今や700円くらいの価値に。
ビットコイン懐疑論者は、これを機に
「それ見たことか?」
「こんなものが続く訳がないと思ってたよ」
と言いますが、
よくよく冷静に考えてください。
これって、ビットコインそのものが破綻したのではなくて、
Mt.Goxというビットコインの1つの業者が潰れただけのことです。
FX業者が潰れたとしても、ドルという通貨の信用が揺らぐことはありません。
FX業者に預けてたお金が帰ってこないだけです。
今回の事件も、そんなもんです。
金融業の素人が取引所を運営してたという経営の問題です。
新しいことなので、仕組みが未熟なのは仕方がないことでしょう。
これからも、こうしたことが、次々と起こることでしょう。
でも、紆余曲折はあろうとも、オープン化の世の中の流れは変わらないと思います。
ビットコイン自体どうなるかは、なんともいえませんが、暗号通貨は姿を変えながら、進化し続けていくものだと、私は思います。
この私の考え方って、どこか既視感があります。
そうそう、バブルに浮かれた人が言う常套句です。
「今回はバブルでは無い。チューリップバブルとか南海泡沫バブルとは違う」
と言って、ドットコムバブルで逝ってしまった人と変わらないのかもしれません。
ここに大変興味深いチャートがあります。
Cambria Investment ManagementのポートフォリオマネージャーのMeb Faber氏が、イギリスの1720年の南海泡沫バブルとビットコインのチャートを重ねたものです。(2014.2.25現在)
http://mebfaber.com/2014/02/25/newtons-revenge/
(赤が南海泡沫バブル、青がビットコイン)
私もバブルに浮かれて、冷静さを失っているのかもしれませんが、
世の中の話題、仕組みを知る為に少額で体験しているだけですので、そこんとこは大丈夫(だと思います)
そうはいっても、世界中でビットコインの信頼が揺らいでる一方で、前に向かっている勢力もあります。
最近シンガポールでは、ビットコインのATMのサービスが始まりました。
Bitcoin ATMs Open in Singapore(Wall Street Journal)
http://blogs.wsj.com/digits/2014/02/28/bitcoin-atms-open-in-singapore/
この記事の最後の香港のある投資家のセリフの言うとおり、
取引所に100%の信用が置けない現在の状況では、
取引所にお金を預けっぱなしするのではなくて、個人のWalletに置いとくべきだと、
今回の事件で防衛策を学びました。
“People lost money from the shutdown of Mt. Gox because they saved their bitcoin in the exchange system.”
“I feel secure with my bitcoin as I save them in my personal electronic wallet.”
今回のMt.Goxの事件については、これらブログがとても分かりやすいので、ご覧することをお薦めします。
ビットコイン取引所のMt. Gox(マウント・ゴックス)が倒産 社長サンは「悲劇の当事者」 (Market Hack)
http://markethack.net/archives/51912797.html
ビットコインと交換所に関する基礎知識(議論や取材の前提として最低限の正しい理解が得られるように書きました)(大石哲之のノマド研究所)
http://nomad-ken.com/2848
ではでは。
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