レッドハッカソンひろしま2017
公開日:
:
最終更新日:2018/09/09
コミュニティ, ハッカソン・アイデアソン, 広島 レッドハッカソンひろしま2017, レッドハッカソン広島2017
※本ブログに掲載の写真は #レッドハッカソン で投稿されたSNS及び MashupAwards公式Flickr から使わせてもらってますので、ご了承ください。
9月23日・24日 レッドハッカソンの司会・進行をしました。
レッドハッカソンとは、
以下募集ページより引用
レッドハッカソン ひろしま 2017は、広島県、HMCN、Mashup Awards運営事務局の3者で共同開催するイベントです。広島県では最新のWebサービス開発技術を学びつつ、多様な人材の交流によって新しいアイデアを生み出すことを目的として、2014年から継続的にレッドハッカソンを開催してきました。2016年からはMashup Awards 運営事務局も加わり、また、今年からは運営に広島のテック系学生が運営する「Hiroshima Student Community」も参画するなど、広島県内で開催されるハッカソンとしては最大級の規模になっています。
本ハッカソンは2017年秋~年末に開催を予定しております日本最大級の開発コンテストMashup Awards 2017の一次予選免除の権利をかけたハッカソンイベントです。ハッカソン最優秀賞チームは、準決勝である2ndSTAGEに進出できます。
事前活動
私は、昨年のレッドハッカソンには参加者として参加しましたが、今年は運営側です。
イノベーションというものは、多様な価値観がぶつかり合ってできるものだと思ってますので、ハッカソンも同じメンバーで固定するのではなく、多様な人に参加してもらいたいという思いで、色々と事前に宣伝活動をしました。
ハッカソンって、一般ピーポーには、めちゃくちゃ敷居高い。
だから、エンジニア以外の方に「ハッカソンはそんなに敷居高くないんだよ」ということを知ってもらいたく、7月にハッカソン未経験者対象にこんなイベントをしました。
あと、昨年は女性の参加者がゼロでした。
なんとか、女性にも参加してもらいたく、某女子大のゼミで1時間ほど、ハッカソンについて説明させてもらいました。
宣伝のビデオを作ったり。
せっかくなので、レッドハッカソンの宣伝動画を作りました!https://t.co/Uki7NUUHBq#レッドハッカソン #MA_2017 pic.twitter.com/tbDMRah9a1
— イノベーション・ハブ・ひろしまCamps (@Campshiroshima)
それらの事前活動の成果はどうだったかは、このブログの後半で。
レッドハッカソン
今回は、カープ優勝後1週間も立たないうちの開催です。
広島中がレッド色で染まってます。
そういう状況なので、カープに便乗して、Tシャツも作りました。
一部マニアの間では密かな人気の自称ハッカソンアイドルのKulaさんが、デザインしてくれました。
そろそろ、レッドハッカソン当日のお話をします。
繰り返しますが、どういうわけか今年は司会という大役をいただきました。
ハッカソンなどの司会のことを、世間では「ファシリテーター」と言うらしいですけど、そんな柄じゃないので、私はあくまで「司会」で通しました。(どうでもいい拘りですが)
最初は、「スライドに書いてあることを話せばいいだけの簡単なお仕事」と気楽に思ってました。
が、
それは大きな間違いでした。
昨年のレッドハッカソンのスライドを今年用に変更しただけで、あまり細部は考えてなく、本番直前にちょっと打ち合わせしただけ。
アドリブでなんとかなると思っていましたが、なかなかどうして。
難しい。
開始前、参加者の方が続々集まってくるにつれ、緊張が高まってきました。
参加者のほとんどの方は週末はお休みのはずです。
その貴重な休日をわざわざこのイベントに割いて頂いてると思うと、いい加減なことはできない。
と、だんだん緊張してきました。
さあ、始まりました。
精一杯、元気に振る舞おう。
なかなか緊張が解けません。
司会者の私が一番緊張してたようです。
参加者のアイスブレイクのつもりの自己紹介コーナーが、実は司会者のアイスブレイクになってましたww
そういえば、
「鏡の法則」なるものがあって、
こっちの顔がこわばると、相手の顔もこわばるし、
こっちが楽しくしてると、相手も楽しくなる。
だから、こっちは楽しくしなきゃ。
司会者は色々大変です。
進行上、流れを止めないように、ある程度自分の裁量・独断で決める必要があります。
もし、私の進行方向に誰かが異を唱えたり、苦情を言ったら、どうしよう。
とか、内心ビクビクしながらやってました。
1番焦ったのが、チームビルディングのとき。
今回のチームビルディング方向は投票方式です。
全参加者各人1つのアイデアを全員の前で発表して、その中から投票で上位のアイデアを選びます。
いやいや俺は1人でやるぜっていう単独(ぼっち)開発もオーケーにしてます。
そうやってチームの代表者が決まりました。
投票上位5人、ぼっち3人。
計8チーム (後ほどM&Aがあって7チームになりますが)
※表彰式ではありません。
他の参加者は、この中から好きなチームにジョインします。
でも、必要なスキルセットが揃ってないチームがいたり、エンジニアが1人もいないチームがいたりと、すんなりとチームができません。
そこで私は、完全にオロオロしてしまいました。
MashupAwardsの方や、参加者の中のエンジニアの方などが、似たアイデアのチームをM&Aしたり、その後、ぼっちチームのエンジニアの方や、サポート企業の方がフォローするということにしていただき、なんとか進行が破綻しませんでした。本当に助かりました。
自分の中では、あの局面が一番の危機でしたので、皆様本当にありがとうございました。
チームビルディングが終わり、ハック(開発)が始まりました。
ここまできたら、あとは2日目のプレゼンまで、司会者の仕事はほとんどありません。
明日の司会用のスライドを作ったり、
適当にツイートしたり、
参加者の作ってる状況をのぞいたり、邪魔したり。
そうはいっても、
せっかくなので、自分も何か作ってみることにしました。
司会者もハックするという前代未聞?のハッカソンって面白そうだし。
こうみえても、一応私はハッカソン歴3回っす。
どうだー。
2016年8月 レッドハッカソン2016
2017年4月 NASA Space Apps Challenge 2017 in 宇部 People’s Choice受賞
2017年6月 伊那市LoRaWANハッカソン
とはいえ、大したスキルはないです。
2日間で司会しながら作るには、過去作った経験のあるものをベースに何か作るしかないなあと思い、 NASAのハッカソンの地区予選で入賞したことのあるLINEのチャットボットを作ることにしました。
審査対象外だけど、余興で発表させてくれるかも。
ハック中の私
審査員のKULAさんもハック
で、初日は終わりました。
初日の夜は懇親会
かんぱーい!
ホロレンズ大会で異常な盛り上がり。
イエーイ!
しかし、夜はこれから。
懇親会が終わっても、残ってハックする人もいます。
夜11:30
夜2時
私も付き合って、ハックするも、このへんで、意識がなくなる。
2日目。
ユニークなラジオ体操で体をほぐし、
広島ではごく普通の朝のラヂオ体操です。
#レッドハッカソン #MA_2017 pic.twitter.com/zRX5sRtSYQ— Satoshi Maemoto (@peugeot106s16)
最終ハック!
ハッカソンアイドルのKULAさんはコスプレで参戦!
会場の雰囲気が一気に華やかになりました。
レッドハッカソンだからレッドのセーラー服にされたとのこと。
そんな拘りにレイヤー魂を感じるとともに、そこまでレッドハッカソンに強い思いをお持ちいただいてることに感謝です!(※レイヤーとはコスプレイヤーのこと)
コスプレイヤーに慣れてない広島の純朴な私たちに、本場のコスプレを見せていただいてありがとうございました。
頑張れー
もうひと踏ん張り
タイムアップ!
プレゼンタイムです。
審査員
プレゼン
プレゼンの後は実際にプロダクトを体験してもらいます。
審査員への最後のアピールの場でもあります。
そして、
審査です。
審査の結果!
優勝は、
MicrosoftのHoloLensを使った
「誰でも魔法使いになれる!ジェスチャーで物体を動かすアプリ」
でした。
おめでとうございました。
パチパチパチ
優勝作品は、こんな感じで、ジェスチャーでミニ四駆を操作するというもので、その技術力の高さ、面白さが評価されました。
動画!#レッドハッカソン #MA_2017 pic.twitter.com/X56Hj1UDcn
— Satoshi Maemoto (@peugeot106s16)
優勝者は、日本最大級の開発者イベントMashup Awardsの準決勝に出場します。
広島代表としてカープと共に日本一目指して頑張ってください!
このように、HoloLensのような高価(約40万円)なもので開発、IBMのワトソンや、Unity、キントーンやデータスパイダーもプロがつきっきりで教えてくれたりして、ハッカソンでは、最新のテクノロジーを体感できます。それも開発を通じて学ぶことができるのです。
そして、何かを作るということがどんなに楽しいことか、様々な人たちが交流して新しいことを生むオープンイノベーションがどんなに素晴らしいことか、そんなことがハッカソンを通じて肌感覚で理解できるのです。
さて、その他気づいた点をつらつらと述べます。
楽しい!
とにかく、みんな楽しそう。
レッドハッカソンには、賞金はないです。
MashupAwardsの準決勝に進出できるということだけです。
なぜ、賞金もないのに、貴重な休日を潰して、こんなイベントで楽しめるんだろう?
多分、人間は元来クリエイティブなことが好きなはず。
誰に強要されたわけでなく、自分の意思で、創造的なことをする。
これが人間の本来の姿なのかもしれない。
人工知能が人間の仕事を奪うって言うけれど、
奪われて上等っす。
その奪われた分、クリエイティブなことに集中できるから。
特に、エンジニアの方は、ある意味仕事と同じようなことを休日にやるのは実際どうなんだろうという疑問があったけど、その疑問もこの2日で晴れました。
クリエイティブなことに没頭できるのが、人間にとって一番幸せなことなのだから。
非エンジニアの方へ
あと、非エンジニアの方が多かったです。
半数は非エンジニアで、ハッカソン経験もない。
それも、「ぼっち」で参加して来ている。
私は昨年のレッドハッカソンが初のハッカソンでしたが、参加申込するだけで、すごく悩みましたし、申し込んだあともすごく悩みました。
「なんで、こんな役立たずがハッカソンに来たんだ」
と言われたらどうしようとか、悩みました。
その時は後で同じ会社のエンジニアの方を見つけたので、その悩みは無くなったのですが、非エンジニアで「ぼっち」で参加される方は、きっと凄く不安な思いで参加されてるはずです。
しかし、その不安以上に、自分の好奇心、向上心を優先させて一歩を踏み出した非エンジニアの参加者の方々に、惜しみない賛辞を送りたいと思います。(すいません、なんか上から目線ww)
20歳だろうが80歳だろうが、学ぶことをやめてしまったものは老人である。学び続ける者は、みな若い。
ヘンリー・フォード(フォードモーター創業者)
以前、あるバリバリのエンジニアの方に非エンジニアがハッカソンに参加する意味を聞いたことがあります。
そこでその方が言われたのが、エンジニアは、自分ができるスキルの中で考えてしまいがちで、それ以上の発想がなかなか出てこないそうです。一方で、非エンジニアからは想定もしない突飛なアイデアが出る。それがいいんだと。
だから、不安はあるでしょうけど、頑張って一歩踏み出しましょう。
必ず世界は広がります。
審査員の山本さん、KULAさんはハッカソンによって人生が変わったと言っていました。
かくゆう私もハッカソンによって、一気に、見える世界が広がりました。
女性へ
昨年は女性の参加者はゼロでしたが、今回は4名。
それもみなさん非エンジニア
今回、男性の参加者は21名、女性の参加者は4名。
特筆すべきは、投票で5つ選ばれたアイデアのうち、2つは女性のアイデアだったこと。
たまたま?
いや、違う。
中高年のオッサンたちが主導して「女性活用」なんて、上から目線で言ってる場合じゃない。
また、ハッカソンを知らない人にとって、ハッカソンのイメージは、多分こんなだと思う。(すごく偏見あり)
その中で、勇気を出して参加された彼女たちは凄い。
マジで凄いと思う。
このブログの最初の方で書いたが、昨年女性の参加者がゼロだったので、なんとか女性の参加者を増やしたく、某女子大で女子大生を前にハッカソンについて話をした。
その時聴講されていた学生の1人が、レッドハッカソンに参加され、私に声をかけてくれた。
めちゃくちゃ嬉しかった。
ほんの小さいことかもしれない。
でも、誰かに影響を与えたことが純粋に嬉しかった。
彼女は、先生に言われて来たわけじゃない。
プログラミングはできない。
でも、
自分の意思で来た。
たかがハッカソンじゃないか って?
いや、違う。
『この一歩は小さいが、人類にとっては偉大な一歩である』
ニール・アームストロング船長(アポロ11号)
イノベーションとは?
こうやって、いろいろな人が交わることで、大きな刺激を受ける。
同じような特質を持った人間が固まる社会は息苦しい。
イノベーションなんか起こるわけがない。
シリコンバレーが、なんで、あんなにイノベーティブな場所なのか?
色々な要因はあるが、1番の要因は多様性を受け入れる社会だからだと思う。
(ジェンダーでは、まだ色々と問題はあるが)
ハッカソンでは、いろいろな人間が集まり、いろいろな発想がもみくちゃになって、刺激し合い、化学反応が起こるかもしれません。
今回は、20数名程度と少人数でしたが、 私たちは、確かに、言語化はできないけど、イノベーションの起こし方の何たるかを学んだはずです。決して、本を読んだり、セミナーで偉い人の話を聞いただけでは身につかないイノベーションの起こし方を。
最後に
ただ、その芽生えた「ものづくり」への情熱をハッカソンだけで終わらせたくない。
冷ましたくない。
レッドハッカソンの優勝者は自動的にMashup Awardsの準決勝に進めますが、他の方も、Mashup Awardsには応募できます。
なので、10月から締切日まで、Mashup Awardsの作品を作ることをメインとした「もくもく会」を毎週開催することになったそうなので、レッドハッカソンに参加してない方も、ご興味ある方は、ぜひ参加しよう!
詳しくは、近日中に、
イノベーション・ハブ・広島のホームページ、Facebook、Twitterにて 告知されるそうですので、要チェック!
さて、ダラダラと思いつきを綴ってまいりましたが、そろそろ終わりにします。
最後に、参加者の方々、審査員の方々、サポート企業の方々、HMCNの方々、つたない司会でしたが、皆様の強力なサポートのおかげで盛大な会になることができました。
本当にありがとうございました。
来年もレッドハッカソンもよろしくお願いいたします。
とはいえ、その前に、どこかまた別のイベントで会うことがあるでしょう。
その時は引き続きよろしくお願いいたします。
ではでは。
P.S. 一応作った
そんな私も、一応、ハッカソンの時間内に動くものを作りました。
LINEのチャットボット
「であっちんぐ2」
https://line.me/R/ti/p/%40jph3518b
これは、昨年のレッドハッカソンで実装できずに終わった「であっちんぐ」のリベンジです。
このボットは、自分と相性の良い人を教えてくれます。
本当は、ワトソンとか使ってtwitterの過去のつぶやきデータとか使って相性診断したかったのですが、司会しながらはキツい。
取り急ぎ、星座で、相性の良い人を教えてくれます。
こんなイメージ
「相性」と呟くと、
相性の合う人の名前と、プロフィール写真へのリンクを教えてくれます。
完成イメージは、すぐそばにいる人(コンパや婚活パーティ)の中で相性の良い人をLINEで探せるって感じにしようと思ってます。
ぜひ、友達登録して忌憚のないご意見を頂戴いただければ幸いです。
登録はこちらのリンクから
https://line.me/R/ti/p/%40jph3518b
結局、余分の時間がなかったので、余興で発表できませんでしたが、もうひとひねりも2ひねりもして、Mashup Awardsに応募しようと思います。
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