「伊那市LoRaWANハッカソン」に参戦!
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IoT, ハッカソン・アイデアソン 伊那市LoRaWANハッカソン, 参戦
※ 私は IoTに関してはスーパー初心者です。
記載内容、言葉の使い方がおかしいところが多々あると思いますので、ご指導・ご鞭撻いただければ嬉しいです。
6月24日・25日と、長野県伊那市で開催された「伊那市LoRaWANハッカソン」なるものに参戦してきました。
ちなみにLoRaWAN とは LPWA(Low Power Wide Area Network) と呼ばれる無線通信規格の1つで、省電力で広域をカバーすることができ、IoT 用途での利用に適しています。
経緯
私は広島に住んでるので、よく聞かれました。
なんでまた、長野県まで?
このハッカソンの案内を聞いたら、普通、行く行かないは別にして、興味はわくでしょ?
https://uhuru.connpass.com/event/56415/
要約すると
・IoTで地域の課題を解決
・「オープンイノベーション」の考え方で農業や少子高齢化などの地域に根差した課題の解決に取り組む
・伊那市での実用化を目指した支援を行う
最近、猫も杓子もアイオーテーですし、
最近、この本を読んで衝撃を受けたところでしたし、
過疎化に悩む地方の農業・ヘルスケアという、課題先進国の我が国全体が抱えている問題を解決しようとするテーマですし、
それに、なんといっても、アイオーテー時代、これから絶対スーパーブレイクするであろうソラコムのLoRaWANです。
私たちは、よくこんなことを言います。
Windows95誕生の頃、ネットに参入しとけばよかった。
Facebookの頃にSNSに参入しとけばよかった。
多分、5年後も同じことを言ってるでしょう。
あの日あのとき、伊那のハッカソンに行こうと思ってたのに・・・。
街全体にLoRAWANというものを展開することで、誰もが安価でIoTを利用できる。そして開発することができる。
するとどうなるでしょう。
日本中から、クリエイティブで面白い人間が集まり、数年後にはIoTの聖地になってるかもしれません。
もしかしたら、アップルが iTunesやAppStoreでやっていることと同じようことを、ソラコムがやろうとしてるのではないかと、勝手に思っています。
ということで、
行くしかない!
2、私のスペック
私は、IoTでいう、
I の方は、素人にしては、そこそこのプログラミングの経験がありますが、
T の方は、全く経験がないので、とても不安でした。
一応、以下のブログに書いたようにソラコムの初心者用キットで予習をしてきましたが、自信は全くないです。
40代中年文系オッサンの IoTへの道
その1:IoT電子工作体験キット(ソラコム+ラズベリーパイ)でIoTデビュー
その2:Arduino + ソラコムLoRaWANで 温度データをクラウドに投げ可視化してみた
その3:Arduino + ソラコムLoRaWANで温度データをアマゾンのクラウドAWSのS3へ送ってみた
なんでこんな奴が来たんだ、何しに来たんだと、イジメられたらどうしようか、場違いかもしれない。
とても不安でした。
でも、今までの経験から、自分の能力で背伸びをしてちょっとジャンプしたら届くようなことをすれば、それまでの見たことのない景色が見えることを、これまで何回も経験してるので、「迷ったらゴー」の精神で参加しました。
どうせ、命を取られるわけじゃないし。
ハッカソン
前置きが長くなりました。
当日です。
同じメンバーには、組み込み系のエンジニアの人と、PHPが書ける人がいたので、なんとかできそうです。
そうは言っても、私もRuby on Railsをかじったことがあるので、自分の勉強のために、私がWEB担当に。(これが失敗の始まりでしたが)
初日はアイデアソン
白熱教室。
気分はサンデル教授。
1日目で、アイデアを固めます。
その後、懇親会+飲み会
ほとんどの方が2次会まで参加。
こんなに呑助ばかりのハッカソンは初めてでした。
ほんで、2日目。
9時から15時まで開発です。
私はWEBアプリの開発に、久しぶりにRuby on Railsを使います。
しかし、新しいプロジェクトを作るのにエラーが何度も何度も出て、前に進みません。
そもそも開発に入れません。
時間だけが過ぎていきます。
このままではラチがあかなので、PHPが書ける人(以下Kさん)にも開発してもらうことにします。
同じことを、私はRuby on Rails 、KさんはPHPで開発し、どちらか成功した方を採用することにしました。
私は、昼前にやっと、エラーを解決し、新しいプロジェクトの作成ができたのもつかの間、今度は「enebular(エネブラー)」というサービスを使って、センサーの情報を私が用意したサーバーで受け取ることをするのですが、うまく行かず悪戦苦闘。
Kさんも同じところで悪戦苦闘。
結局、締め切り30分前に、実装することを諦め、プレゼン用にダミーのサイトをKさんに作ってもらい、寸劇で乗り切ることにしました。
ちなみに、我々のチームのサービスはこれ。
田んぼの水深を毎日見に行くのが大変という課題を解決するには、田んぼに水センサーを置けばいいんだろうけど、それでは普通です。
「歩くのが大変なら、歩きたい人にやってもらえばいいじゃん」というウーバーとかエアビーのような「シェアリングエコノミー」の考えで、散歩したい人と農家を結ぶ仕組みにしました。
それと、ポケモンGO的要素も入れることで、都会から伊那市へ来るキッカケになり、社会問題をゲームで解決する「ゲーミフィケーション」の考えにハマったつもりだったんですけど。。。
それで、結果は、
参加8チーム中7位
ブービーでした。
審査員の方も言ってましたが、ハッカソンは実装してなんぼの世界。
そもそも我々のチームは、実装できてないので、この評価は妥当なところです。
それに、「人口減少からくる問題を解決するためにIoTを使うのに、IoTを使って人を動かすなんて、おかしい」との厳しい指摘もあり、ヘコみました。
反省点:
・環境構築は事前にやっておくこと
・主催者のブログは事前によく読んで実践すること
(enebularからhttpリクエストで自分のサーバーにデータを投げることを事前に試すべきだった)
・主催者が何を求めているのかよく考えること。
そして、優勝チームのプロダクトは、以下です。
LoRaWANを使って、伊那市の問題を解決できそうなことを、ごった煮に詰め込んだサービスです。
1. 獣が罠にかかったら知らせる
2. 老人が倒れたら知らせる
3. 徘徊老人がどこにいるかわかる。
これらは、メールやWEBではなく、チャットボットで提供します。
とても実用的な内容で、チャットボットを使った点に、誰もが納得の優勝でしょう。
そして、なんと、すごいことに、ハッカソン翌日に、主催者から正式に開発のオファーがあったそうです。
エピローグ
実装できずブービーで、しょんぼりしましたが、そうは言ってもハッカソンは楽しんでナンボの世界でもあリます。
楽しんだことについては100点満点でした。
我々のチームは、結果は散々でしたが、一番楽しんだと思います。
だからからもしれません。翌日の地元新聞では、ブービーのくせに写真が掲載され、ハッカソンは楽しいというPRに、ちょっとは貢献できたかなあと、勝手にポジティブにそう思うことにします。
役立つIoT向け無線通信提案 伊那市で大会 (長野日報)
http://www.nagano-np.co.jp/articles/18679
最後に、
このハッカソンの主催者、スタッフ、参加者の皆さん、本当にありがとうございました。
これほど、主催者、スタッフ、参加者の距離が近いハッカソンはありません。
多くの個性的な楽しい人たちと知り合えたことは大きな財産になりました。
また、どこかでお会い出来ることを楽しみにしてます。
そして、 30年後には、私はこんなことを言ってることでしょう。
「ワシはな、2017年6月、日本の長野県の伊那の、あの伝説のハッカソンに参加してたんだよ」
とね。
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