「Maker Faire 台北」に出展しました(その2:当日の様子、STEM教育)
公開日:
:
最終更新日:2018/11/23
IoT, Maker Faire Maker Faire, STEM教育, 台北, 様子
その1からの続き。
MakerFaireの朝が来た。
台湾らしい朝食「豆漿」をとり、
さあ、行くぜ!
隣の台湾の学生がワイワイやってる横で、準備ちう。
準備完了!
こんな感じ
We are Makers from Hiroshima !
(前骨格ロボットの方と一緒に)
いえーい!
あっ、顔が隠れたw
改めて、僕たち、Makers from Hiroshima の紹介
MakerFaire東京が面白かったので、声をかけて集まった3人。
上の写真左から
普通のリーマンの私、大学教授Yさん、大学生Uさん
普通のリーマンの私は、
IoTクソゲー「うちわdeファイト]
あと、過去作ったiPhoneアプリ
大学教授Yさんは、
着る電光掲示板
声で操作するおもちゃ
大学生Uさんは
分離型キーボードと、
現在製作中の「VR用の銃型コントローラ」
https://protopedia.net/prototype/270edd69788dce200a3b395a6da6fdb7
会場がパブリックな催し会場の一角なので、MakerFaire目当ての人だけでなく、普通の人が他のイベントにきたついでに、ブラブラしてるついでにフラッと見にきていた。
台北の人たちは、東京の人に比べると、とにかく積極的で、前のめりで展示を見てくれる。たくさん質問してくる。
老若男女、いろんな人がきた。
僕のゲームは、
ジャイロセンサーをラズパイにくっつけてるだけ。
コードはほとんどググった。
そんなクソみたいなゲームだけど、
声をかけたら100%絶対みんなやってくれる。
うちわで扇ぐだけなんから。説明がほとんどいらない。
うちわを振ると、画面の中のブロックが動いた瞬間、みんなのアッという表情がいい。
若い女子にも大受け。
人生最大のモテ期が来たかと勘違いしたぜ。
ご高齢の方にも大受け。
この動画は、ちょうどこの模様を撮影してた通りすがりのイタリア人撮影。
僕の目の前で、僕の作品をみんなが楽しんでくれる。
その光景を見ることは、これ以上ない最上の幸せ。
だからみんな、出展しようぜ!
展示物
自分のブースで精一杯だったので、あまり他の展示を見れてない。
あまり写真を撮ってないので、他人のツイートを引用します。ご了承ください。
1番すごいと思ったのは、
前骨格ロボ。
The Maker is the Rock Star! #MakerFaire #NT台北 #ニコ技輸出 pic.twitter.com/H3Uz47LMG6
— TAKASU@12/1日MakerFaire大垣 2日GUGEN 3日東大 (@tks)
スイッチサイエンスの高須正和さんがこの方のことをロックスターだと言ったけど、まさにそうだろう。
道ゆく誰もが彼に振り向く。
そして、誰もが笑顔になる。
前骨格 @create_clock が踊ってると周りにどんどん集まってくるw #MakerFaireTaipei #NTTaipei #NT台北 pic.twitter.com/BNdydRiXBT
— 湯村 翼 Tsubasa YUMURA (@yumu19)
ロックで世界は変えられなかったけど、
世界を変えたい人間の魂はMakerに受け継げられてると僕は思う。
ロボティックボール Omicro
Maker Faire Taipeiの展示始まりました。 屋外のG03とG04で展示してます。#MFTaipei #MakerFaire #NTTaipei #台北 https://t.co/VZSWPtPBOH pic.twitter.com/LEVMf8TYFz
— Takuya Ichise (@tichise)
自分が出展者になることで、こういう今までネット上の憧れの存在だった人ともお話ができる。
あと、これ、圧巻。
とても幻想的だった。
木馬創客。Great work!! #MakerFaireTaipei pic.twitter.com/C76g13RxiI
— 湯村 翼 Tsubasa YUMURA (@yumu19)
こういう展示会では、
・パッと見てビジュアル的に興味を惹かれるもの
・説明がいらないもの
が、最強だと思う。
その他、当日の様子は、こちらのトゥゲッターで。
STEM教育
日本人で一番MakerFaireに出没している深セン在住、スイッチサイエンスの高須正和さん(真ん中の猫耳の方)も遊びにきてくれた。
高須さんは、香港のSTEM教育の取り組みを紹介してくれた
Micro:bitのコーナーにはたくさんの香港の小・中学生が出展していた。
これは、必死で英語の説明を聞いてるところ。
Micro:bitを使った電車の混雑状況を可視化するシステム(だったと思うけど、違ったらごめんなさい)
このように14,15歳の学生が、いろんな物を作ってた。
女の子も多かった。
堂々と英語で、僕たち外国人に説明している。
香港の中学校が台湾に出展する。
そんなグローバルな光景が普通に存在していた。
STEM教育の政策決定する人は机上の空論ではなく自分の目でMakerFaireなどで現実を見てほしい。
They are from Hongkong, we met again here Taipei!
メイカーフェア香港に出展してた先生と子どもたちが台北にも! pic.twitter.com/1L4oQmlW14
— TAKASU@12/1日MakerFaire大垣 2日GUGEN 3日東大 (@tks)
小学生とか中学生とかがブースをだしてる pic.twitter.com/nJaPkyeYlL
— むらさきMFTaipei c23 (@interestor)
香港のSTEM教育については、日本語の情報が少ない。
高須さんのこれらの記事がおすすめ。
日本でもプログラミング教育、STEM教育とか叫ばれてるけど、何かしっくりこない。
Makeが好きな人、プログラミングができる人が政策をやってるよう思えないからなのだろう。
サイバーセキュリティの担当大臣がパソコンをいじったことない。
歴代の経団連の会長がパソコンを使ったことがない。
そんな国だからしょうがないのかもしれない。
人にやらす前に、まずは自分がやれと思う。
僕が思うプログラミング教育、STEM教育は、
「大人が子供に教える」のではなく、パソコンを渡して、好きにやらす。
そして、一番重要なのは、成果物を一般の目に触れさせること。
MakerFaireのような展示会で展示したり、コンテストに応募すること。
ただ、それだけ。
大人はその環境を作る。サポートする。
あとは勝手に物事は進む。
子供は子供用に作られた教材に飽きて、一般の雑誌、書籍や学術書を読み出す。Googleで調べだす。
僕が小学生の頃、PCに興味を持った過程がこうだった。国産初のパーソナルコンピュータPCー8001が家にあり、だれからも強要されず父親が購入したPC雑誌をくまなく読み、写経したり、簡単なプログラムを書いていた。
でも、中学生になると、オタクになるのがイヤになって、PCを辞めた。
再度興味を持ったのは、41歳のころ、iPhoneが発売された時。
その四半世紀ほどの空白期間がなければ、今頃すごい人物になってたとたまに夢想する。
だから、切実に思う。
STEM教育には、発表する場が必要だ。
自分の作品をドヤ顔で展示できる機会が必要だ。
「すごいねー」って大人に褒められる。
そういう経験が必要。
Makeで大人に褒められる。Makeでロックスターになれる。Makeでリア充になれる。Makeでモテる。
そんな光景を見ること、そんな体験をすることが、最高のSTEM教育だと思う。
オタクになりたくないからPCを辞めた僕が言える立場じゃないけどね。
僕のFacebook友達の言葉を借りると、
(日本では)こういうのって発表の場が学校祭とか○○大会とか関係者しか来ない場しか無いんですよね。
そういう場をいかに作ってそこに出させるか?
で覇気というか年齢もくそもない。
作ったの自慢したいんだ!
というフラットな世界があることで、次のステップに行きたい気分に大人がさせないといけないんですよね。
一緒に出展した大学生もとても刺激を受けてるようだった。
自分のプロダクトを言葉の通じない相手に説明する。
他の国の学生の取り組みを目の前でフラットに見れる。
Make系ギークの憧れのニコ技の人たちと交流できる。
このように、自分が作ったものを、オープンに公開すること。
それも外国で。
最強のSTEM教育だと思う。
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