「Maker Faire Tokyo 2018」に出展しました
公開日:
:
最終更新日:2018/11/12
IoT, Maker Faire, 電子工作 Maker Faire Tokyo 2018
8月4日、5日
昨年に続き、今年も東京ビッグサイトで開催された「Maker Faire 東京」に出展しました。
Maker Faire は10年ちょっと前にサンフランシスコで始まり、現在は多分毎週世界中のどこかで行われてる世界的なイベントです。
「メイカーたちのコミケ」という例えが一番しっくりきます。
さて、昨年はNASAのハッカソン「Space Apps Challenge」チームの一員に混ぜてもらい、電子工作ではなく、スマホのチャットボットを出展しましたので、その時の私はまだメイカーとは言えなかったです。
今年は、昨年の12月の IoT LT広島、GEEK NIGHT広島に参加した有志で、「広島のMakers」というチームで参加しました。
僕はこの1年間の間に、RaspberryPi や Arduinoで電子工作をするようになり、半田ごても購入し、なんとか、最低限Makerと名乗っても恥ずかしくないプロダクトができました。
Makerとして参加する初めてのMaker Faireです。
僕たちの展示
僕たちのブース
僕の作品は、
IoTクソゲー「うちわdeファイト」
これは「うちわ + ジャイロセンサー + Raspberry Pi + Unity」を駆使?した作品です。
天下のMakerFaireにこの程度の作品で出展するのは舐めてるかもしれませんが、超ド文系の48歳のオッサンが生まれて初めて作ったオリジナル電子工作ですので、ご勘弁願います。
広島のMakersは僕以外2名
リーダーの山之上教授の
「着る電光掲示板」
Twitterでハッシュタグ#MFHiroshimaをつけて投稿すると、この電光掲示板に流れます。この動画では。誰かが「うんこ #MFHiroshima」と呟いたようです。
Twitterでハッシュタグ#MFHiroshimaをつけて投稿すると、この電光掲示板に流れますので、試してみてください。放送禁止用語はご遠慮くださいww
あと絵文字、当用漢字じゃないものをいれるとクラッシュしますのでご注意願います。#MFTokyo2018 pic.twitter.com/DGCCDCaW6C— たつや@8/12Q40b (@tatsuya1970)
広島のIT企業の社長みっちゃんの
「IoTクソゲー」
圧力センサーやジャイロセンサーを使って、PCの画面と連動したゲームです。
僕の作品は、通信にWifiを使ってました。
当日会場ではWifiが全く繋がらず、結局僕の作品は動作しなかったです。
他の二人は、ソラコムのSIMを使ってたので通信が安定していました。
人間は光る物に惹かれるようです。
僕たちのブースに来るお客さんは、だいたい、教授の「着る電光掲示板」に興味を持って来られました。
サイボーグ由妃さんも、「着る電光掲示板」に寄ってきました。
Mr. Maker Faire と僕が勝手に言ってる、深圳の高須さんからは、
「そのベスト、グッド!」
とお褒めの言葉をいただきました。
多くの人から、そのベストいくらで売ってる?
と聞かれました。
教授、そろそろビジネスにしませんか?
「着る電光掲示板」に興味を持って、ブースに来られたお客様には、まずツイートしてもらいます。
ツイートが電光掲示板に反映されるのは、Twitterに投稿してから約1分後。
その反映される1分の間に、みっちゃんのIoTクソゲーをやってもらう。
そんな阿吽の呼吸の流れで顧客対応をしていました。
しかし、Wifiが繋がらずただのガラクタと化した僕のプロダクトは、デモ画面をみせて説明するだけ。手持ちぶたさになったら、昔作ったスマホアプリのクソゲーをiPadでプレイしてもらいました。
通信はソラコムにしとけばよかった!!
絶対、盛り上がってたはずなのに。。。
後悔です。
というわけで、
来年参加を検討されてる皆さんへ、
Maker Faireは、無線を使わない作品がベストです。
どうしても無線を使いたい場合は、Wifiではなく、ソラコムみたいにデバイスで直接セルラー通信できるようにしましょう。それでも通信の安定性は保証できません。
と、結果的に来場者に対しても、意図せずにソラコムの宣伝になってたかどうかは分かりませんが、ソラコムの公式Twitter
#MFThiroshima では、IoTうちわと、圧力センサーを使ったゲームを体験できます!ゲームの通信には #soracom 入ってます!楽しいのでぜひお試しください😊 #MFTokyo2018 pic.twitter.com/Pv58a3vyv3
— ソラコム公式 (@SORACOM_PR)
と、
公式ブログに取り上げていただきました。
再会の場
僕は、ここ1年の間に、ハッカソンなどいろいろなIT系のイベントに参加し、IT系のたくさんの友達ができました。
MakerFaireは、そんなIT系の友達に再会する場となりました。
何かを作り続けるとどこかでまた会える。
こんなことってとても素晴らしいことだと思う。
※以下アップした写真で、ブログNGの方がおられましら削除しますのでご連絡ください。
昨年のMakerFaireで「Space Apps Challenge」で出展したチームメイト。
それまでMakerFaireの存在を知らなかった僕に、新しい世界を教えていただきました。
伊那市LoRaWANハッカソンで知り合った方々
レッドハッカソンなどMashup Awards関係で知り合った方々
「つくるけえ」で知り合った方々
「IoT LT広島 + GEEK NIGHT」で知り合った方々
Maker Faire 深セン開催中のJAPANESE MEETUP で知り合った方々
真ん中の方
StartupWeekend 深圳でのチームメイト
StartupWeekend深圳のチームメイトとMakerFaireで再会なんて、こんな嬉しいことはなかったです。
StartupWeekendの3日間でみんなで試行錯誤した「IoT仮想通貨ゴミ箱」です。
ゴミ箱にゴミを捨てると、ビットコインがもらえるというプロダクトです。
StartupWeekendの審査員には、けちょんけちょんにやられましたが、実装しました。
こういうのって実装してナンボ。StartupWeekendでは日の目を見なかったですが、MakerFireではブロックチェーンのプロダクトがおそらくこれだけだったので、業界関係者には注目を浴びてたようです。
リーダー(写真右から2番目)のブログ
展示物
今回は自分の展示で必死でしたので、他のブースを見て回る余裕がなかったです。
その少ない時間の中で見たものをざっと紹介しますと。
巨大ロボットになれるマシーン
デカイ顔になれる箱
(デイリーポータルZ)
メッセージが流れるタンクトップ
カーリングゲーム
鉄アレイとか、ハンドグリッパーをコントローラーにしたゲーム。
ゲームしながら筋トレができます。
昨年のMashup Awardsの大阪プレゼン予選で雌雄を決したプロダクトです。
ドローンレースも一般化しました。
昨年のMashupAwardsの企業部門優勝のハリーポッターになれるホウキ
戦車
ディスプレイに出てくる文章をカメラで読み取って、それを超高速にタイピングする誰得なマシーン
プロダクト名が「シャチク」
香港のデザイナーさんの、かぶり物系のプロダクト。
彼は出展してないけど、自分のプロダクトをかぶり会場を歩きながらPRしていた。この積極性は見習いたい。
そんな彼は僕のクソゲーを気に入ってくれて、クラウドファンディングするべきだと、しきりと勧めてくれた。
ちょっと考えようかしら。
所感
2週間前に初めて半田ごてを買ったような電子工作初心者のクセに出展。参加する前はとても不安だったけど、凄く楽しかったし、多くの知見を得ることができた。
期限が決まってるということが、なんとか作品を完成させなければと言う原動力になり、なんども諦めそうになったけど、強引にでも最低限他人様に見せても耐えられると自分で思える作品ができた。結局当日はWifiが死んで動作しなかったのは残念だったけど、動作しないことを経験したのも大きな財産。
僕が、IoT関連のことをよく知らないくせに偉そうなことが言えるのは、低レベルとはいえIoT工作を自分の手で作ったことがあると言うのが大きい。
自分の作品を自分の目の前で他人が触ってくれる。遊んでくれる。フィードバックをくれる。こんな経験なかなか無い。次はもっと凄いのを作ろうと言うモチベーションが生まれる。
自分のスキルではまだ早いとか、プログラミング講座に通ってからとか言う言い訳を聞くが、「じゃあ、いつするんですか?」ってこと。それが終了したら次は「まだ早い。もっと勉強してから」とか。結局お勉強のためのお勉強が続く。資格試験とか英語の勉強なんてまさにそう。偉そうなことをいう僕も昔はその傾向だったけど。
僕は、電子工作を始めたのは1年前。半田ごてを触ったのは半年前に近所の子供向け電子工作講座が初めて。プログラミングできると思われてるけど、ググって出てきたものを写すことがほとんど。僕が作ってるものは「ググる能力」があれば電子工作やプログラミングの知識がなくても誰でもできる程度のレベル。
「あいつ、こんな作品で身の程知らずだ。基本も知らないくせに生意気だ」と思われてるかもしれない。
でも、どうせ、面と向かって「よくもまあこんな作品で展示しようと思いましたね。まずは小学校の理科から始めましょう」なんて言う人はいないし、いても無視すれば良い。自分がどうしたいかだけ。
最近の自分の判断根拠は、悩んだときにその悩みが「他人の目を気にすることを起因するもの」なら無視することにしている。そもそも他人は自分のことなんかに興味ない。自分がどうしたいかだけ。偉そうに簡単に言うけど難しいけど。
自分がちょっとジャンプして手がとどくことならチャレンジすることにしてる。今まで、それで嫌な目にあったことはないし、多くの知見を得ることができ、新しい景色が見えるようになった。
展示会出展、ハッカソン参加、深センに行ったこと。それらの行動が無ければ、未だに何もできてなかったと思う。
だから、僕なんかよりも、スキルがある人、若者にこそ、こういったイベントに参加して欲しい
それも見に行く人ではなく、出展する人として。
見る阿呆じゃなくて、踊る阿呆として。
必要なのはちょっとした勇気だけ。
世界が広がるのは間違いない。
このブログの最後の学長のコメントに僕が言いたい全てが詰まってる。
「後に続こう!」
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